スイスの腕時計ブランド TUDORが新作モデルを11月11日(木)より販売開始

日本ロレックス株式会社 TUDORのプレスリリース

フランス海軍の特殊部隊との共同開発により独自の仕様を携えて誕生したペラゴス FXD。水中ナビゲーションのために設計された、確かなプロフェッショナルモデルを2021年11月11日(木)より発売いたします。

 

                              ぺラゴス FXD 443,300円(税込)              ぺラゴス FXD 443,300円(税込)

フランス海軍の特殊部隊との共同開発により独自の仕様を携えて誕生したペラゴス FXD。それは、水中ナビゲーションのために設計された、確かなプロフェッショナルモデルです。

業界でも早期にプロフェッショナル仕様のモダン ダイバーズウォッチを発表した1950年代から、チューダーはフランス海軍のサプライヤーとして1980年代まで腕時計を納入し続けた歴史を持ちます。ケースにストラップバーが固定されたその頑丈な構造から名付けられたペラゴス FXDは、フランス海軍とチューダーとのかつての親密な関係を蘇らせる役割を担うのです。本モデルは、フランス海軍の権威ある戦闘ダイバー部隊として知られる“コマンドー・ユベール”の協力のもと開発された、特殊機能を含む独自の仕様を満たす本物のテクニカルウォッチです。

KEY POINTS
・42mm チタニウム製ケース、サテン仕上げ、一塊のブロックから機械加工されたストラップバー固定構造、ケースバックに“Marine nationale”(フランス海軍) のロゴおよび1970~1980年代のモデルから着想した“M.N. 21”(Marine nationale 2021)のエングレービング
・チタニウム製両方向回転ベゼル、セラミック製ディスク、グレードX1のスーパールミノヴァ発光塗料を塗布した60分目盛り
・マットネイビーブルー ダイアル、グレードX1のスーパールミノヴァ発光塗料を塗布したアプライド アワーマーカー
・COSC認証かつ非磁性シリコンバランススプリングを備えるマニュファクチュール キャリバーMT5602、パワーリザーブは約70時間
・1969年に登場したチューダーのダイバーズウォッチの象徴である「スノーフレーク」針、グレードX1のスーパールミノヴァ発光塗料を塗布
・中央にグレーラインの入ったネイビーブルーの引き通し式ワンピースファブリックストラップ、セルフグリップ着脱システム、テキスタイルモチーフをエンボスしたラバーストラップも付属

 

TUDOR AND THE FRENCH NAVY

2021年、新たな展開を迎えることとなったチューダーと“マリーン・ナシオナル”(フランス海軍)の比類なき物語は、1956年を機に端緒を開きました。当時、トゥーロンに拠点を置いた仏海軍附属機関の水中研究調査グループ(G.E.R.S – Groupement d’Étude et de Recherches Sous-Marines)は、実際の使用環境で評価するために2種のオイスター プリンス サブマリーナーを取り寄せました。それぞれ100mの防水性能を備えた、自動巻のRef.7922と手巻のRef.7923です。当時のG.E.R.S司令官が下した判断は、いずれの時計も防水性能は「完璧」、そして機能も「完全に正確」。チューダーのダイバーズウォッチの可能性を確信した彼は即座に時計の発注量を増やし、こうしてチューダーは1961年にフランス海軍の正式サプライヤーの地位を得たのです。

 

それから数十年にわたりチューダーのダイバーズウォッチは進化を続け、
多くのモデルがフランス海軍によって採用されました。その中で最も有名なのは、象徴的なブルーのダイアルとベゼルを持つRef.9401です。ケースバックに“M.N.”のイニシャルと製造年がエングレーブされたこの型番は、「スノーフレーク」針とスクエアのアワーマーカーを備えたバージョンと、三角形のアワーマーカーを備えた後発バージョンの2種類で展開されました。1970年代半ばに誕生したこのモデルは、1980年代まで継続してフランス海軍に提供されました。2000年代に入ってからは、特にフランス海軍の潜水学校や戦闘ダイバーの間で使用されていました。公式には20年ほど前に廃盤になったものの、“チューダー M.N.”は今日でも予備兵や退役軍人の手首に見ることができます。ペラゴス FXDは、まさにこのシンボリックなモデルを着想源としているのです。

A UNIQUE SET OF SPECIFICATIONS

フランス海軍の戦闘ダイバー部隊と共同で開発されたペラゴス FXDは、彼らが求める一連の技術的仕様を、極めて正確に具現化しています。より高い堅牢性と信頼性のためにケース本体に固定されたストラップバーといった、チューダーにとって新しい機能的特徴を多く採用しているのはそのためです。ラグを延長させたようなその形状は、本モデルならではの独特なシルエットをつくり出しています。

120のノッチを刻んだ回転ベゼルも、ペラゴス FXDに新しく採用された仕様の一つです。両方向に回転するベゼルには、0から60までの目盛りが反時計回りにあしらわれています。ダイバーズウォッチ規格ISO 6425:2018への準拠よりも、戦闘ダイバーたちの重要な任務である“水中ナビゲーション”に特化したニーズを満たす仕様を優先した結果です。

UNDERWATER NAVIGATION

水中ナビゲーションでは、綿密に計画されたルートをたどり、水面に浮上することなくピンポイントで目的地へ到達することが求められます。“ライフライン”と呼ばれる紐で互いを繋いだダイバー2名のペアが、磁気コンパスを用い連続した直線の水泳を行います。彼らは各セクションを一定の速度で、設定された時間を計測しながら目的地にたどり着くまで真っすぐ泳ぎます。正確な計時のためには、新しいセクションに入る度にカウントダウンを再スタートする必要があるのです。そこで役立つのが、本モデルのベゼルにあしらわれた反時計回りの発光性目盛りです。セクションごとに設けられた所要時間に応じて、ベゼル上の数字を分針の位置に合わせれば良く、分針が三角形のマーカーに達したらコースを変え、計時担当のダイバーが次のカウントダウンをスタートさせます。さらに、この時計のベゼルリングはケース本体よりも大きくつくられています。長い潜水により冷えて感覚を失ったグローブ着用の手でも操作できるよう、グリップを向上させているのです。

ペラゴス FXDの意匠は、歴史的にフランス海軍に採用されてきたチューダー ダイバーズウォッチから着想を得ています。例えばネイビーブルーのカラー。そして暗闇の使用でも発光強度を最大化させるために1969年に導入された、スクエアが先端に付いた「スノーフレーク」針やスクエア型アワーマーカー。他にも発光塗料を用いたサンドブラスト仕上げのセラミック製回転ベゼルを採用しています。さらに、チタニウム製ケース全体にサテン仕上げを施し、そのマットな質感によって光の反射を制限しています。しかし本モデルのハイライトは、実はケースの裏側に見つけることができます。錨の上に帽子を載せたデザインのMarine nationale(フランス海軍)のロゴと、かつてのチューダーウォッチのケースバックを彷彿とさせる “M.N.21”(Marine nationale 2021)のエングレービングが施されているのです。

 

A BRACELET WOVEN IN THE FRENCH NAVY’S HERITAGE

フランス海軍は歴史的に、チューダー製ダイバーズウォッチをブレスレットなしで発注し、主に手製のファブリックストラップを装着して使用していました。ダイバーたちが特に好んで利用していたストラップが2種あったようです。それは、ブラックの編み込みのナイロン製ストラップと、グリーンの生地にイエローまたはレッドのラインが特徴的なパラシュートを再利用した弾性バンドから作られた、ハンドメイドのストラップです。ペラゴス FXDでは、フランス海軍のダイバーと密接に関連しているこの後者の超機能的かつ歴史的価値のあるストラップにオマージュを捧げているのです。

チューダーは2010年にいち早くファブリックストラップを採用して以来、常に先駆者であり続けています。フランスのサン・テティエンヌで150年以上家族経営を続けるジュリアン・フォール社によって、19世紀製の織機を用いて生み出されるファブリックストラップ。それは品質と快適さを両立する唯一無二の存在です。ペラゴス FXDのためにジュリアン・フォールとチューダーは、フランス海軍の戦闘ダイバーが携わる険しい任務にも耐えうる最新技術を反映した新しい構造のストラップを開発しました。中央にグレーのラインが入ったネイビーブルーのポリエチレン製織りリボン(幅22mm)にセルフグリップ着脱システムを組み合わせた新ストラップは、あらゆる手首に快適にフィットします。

偶然にも、1864年創業のジュリアン・フォール社は長きにわたり、赤いポンポンが象徴的なフランス海軍の水兵帽bâchi (バシ)の縁につける装飾リボンを独占的に手掛けていました。このリボンには、水兵や操舵手が従事する船や部隊の名前が織り込まれ、軍人として不可欠なパーツだったのです。

ペラゴス FXDにはテキスタイルモチーフがエンボスされたワンピースのラバーストラップとチタニウム製“D”バックルも付属します。これまでチューダーが提供してきた中でも、格別なしなやかさと快適性を実感できるストラップです。

THE MANUFACTURE CALIBRE MT5602
ペラゴス FXDに搭載されたマニュファクチュール キャリバーMT5602は時針、分針、秒針を備え、他のチューダーのマニュファクチュール キャリバー同様、特徴的な仕上げが施されています。一体鋳造のタングステン製ローターには透かしがあしらわれ、サンドブラスト加工が施されたサテン仕上げとなっています。ブリッジとメインプレートはサンドブラスト仕上げとポリッシュ仕上げでレーザー加工によりデコレーションが施されました。

堅牢性、耐久性、信頼性そして精度を兼ね備えたこのムーブメントは、2ヶ所で固定されたトラバーシングブリッジによって支持される可変慣性テンプを有しています。また非磁性のシリコンバランススプリングを備えるほか、MT5602はスイス公認クロノメーター認定を取得しています。その認定ではムーブメントの状態で日差が-4秒から+6秒を基準としているが、チューダーはさらにその上、腕時計として組みあげられた状態で日差が-2秒から+4秒というより高い基準を達成しています。

その他の特筆すべき特徴は約70時間のパワーリザーブ。それは金曜日の夜に腕時計を外し、月曜日の朝に身に着けたときに再びゼンマイを巻く必要がないのです。

THE TUDOR DIVERS’ WATCH
チューダーのダイバーズウォッチの歴史は1954年、Ref.7922の登場から始まる。当時100m(330フィート)の防水性能を誇った同機は、チューダーのダイバーズウォッチの起源と言えます。堅牢性、信頼性、精度を備えた実用時計というチューダーにおいて一貫して続く哲学。Ref.7922の登場から約70年の間、チューダーのダイバーズウォッチはその哲学のもとで進化を続け、様々な分野のプロフェッショナルたちや、世界中の海軍から支持を得てきたのです。2021年のペラゴス FXDの発表により、チューダーはフランス海軍を筆頭とする最高のパートナーを伴いながら、大海原の物語を綿々と紡いでゆきます。

THE TUDOR GUARANTEE
1926年にハンス・ウイルスドルフによりブランドが創設されて以来、チューダーが持つ理想の腕時計を作るためのビジョンは変わりません。それは終わりなき堅牢性や耐久性、精度の追求です。これまでの経験と類まれなる品質を生み出すためのノウハウの蓄積により、チューダーは2020年1月以降に購入された製品に関して保証期間を5年間へと延長。また2018年7月1日から2019年12月31日までの間に購入された製品に関しては、18か月保証期間が延長され、3年6か月の保証期間となります。また使用頻度や状況によってことなるものの、オーバーホールに関しては約10年の間に1回程度を推奨しています。

モデル詳細
PELAGOS FXD(REFERENCE 25707B/21)
価格:443,300円(税込)

 

・CASE
42mm チタニウム製ケース
厚さ12.75mm、全長52mm
サテン仕上げ
固定構造のストラップバー
スチール製ケースバック
・BEZEL
チタニウム製両方向回転ベゼル
セラミック製ディスク
連続した水中ナビゲーションをサポートする反時計回りの60分目盛り
・WINDING CROWN
チタニウム製リューズ
チューダーのシールドロゴのレリーフ
・DIAL
ネイビーブルー
・CRYSTAL
サファイアクリスタル
・WATERPROOFNESS
200m(660フィート)
・BRACELET
セルフグリップ着脱システムによるファブリックストラップ、ネイビーブルーにグレーのセンターライン入り
テキスタイルモチーフがエンボスされたネイビーブルーのラバーストラップ/チタニウム製バックルが付属
・MOVEMENT
マニュファクチュール キャリバー MT5602
両方向回転ローター搭載の機械式自動巻ムーブメント
・PRECISION
COSCによるスイス公認クロノメーター認定
・POWER RESERVE
約70時間
・FUNCTIONS
時針、分針、秒針
秒停止機能による正確な時刻設定
・OSCILLATOR
スクリュー調整式可変慣性テンプ
非磁性素材であるシリコン製バランススプリング
振動回数:28,800/時(4Hz)
・TOTAL DIAMETER
31.8mm
・THICKNESS
6.5mm
・JEWELS
25石

ABOUT TUDOR
チューダーは独自の価値とともに洗練されたスタイルと、確かな信頼性を約束する機械式時計を提供するスイスの時計ブランドです。チューダーの起源は1926年にまで遡り、この年ロレックスの創立者ハンス・ウイルスドルフの代理で、スイスの腕時計メーカーが「チューダー(The Tudor)」を初めて登録。その後、1946年ハンス・ウイルスドルフは、ロレックスの品質と信頼性を有し、先駆性を備えた腕時計を製造するために、モントル チューダー SAを設立、自身の名義で再登録しました。チューダーの腕時計はその歴史において、最も果敢に活動する冒険家や熟練のプロフェッショナルたちに選ばれてきました。ブラックベイ、ぺラゴス、ヘリテージといった象徴的なモデルをラインナップし、2015年以来、多様な機能を搭載した機械式マニュファクチュールムーブメントモデルを世に送り出しています。

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