2026年5月15日(金)–5月19日(火)/東京・代官山開催
吉靴房のプレスリリース
吉靴房創業20周年の新作

工房創業20周年という節目に、足袋型ロングブーツが完成いたしました。
足袋という構造は、日本人の身体と生活から生まれ、長い時間をかけて育まれてきた履物の形です。吉靴房はその構造を単なるモチーフとして借りるのではなく、西洋製靴の技術と日本人の身体感覚・文化的文脈を重ね合わせ、ロングブーツという現代のシルエットへと昇華させました。
本作は、西洋と日本、二つの設計思想を掛け合わせて生まれた一足です。
本作の初お披露目は、東京・代官山で開催する個展の会場にて。
吉靴房の出張履物展+谷口晋也作陶展
2026年5月15日(金)–5月19日(火)
暮らしの工房&ぎゃらりー無垢里
(東京都渋谷区猿楽町20-4)
11:00–19:00(最終日17:00まで)
京都から東京へ。
靴と陶、二つの手仕事が交わる5日間。
京都を拠点に活動する製靴家・野島孝介(吉靴房)と陶芸家・谷口晋也による共同展示を、東京・世田谷の「暮らしの工房&ぎゃらりー無垢里」にて開催いたします。両者による共同展示は、本年で4回目を迎えます。
本展では、吉靴房による出張履物展と谷口晋也による作陶展を同一空間にて併設。革靴・鞄の展示・販売、採寸・オーダー相談、そして茶器を中心とした陶作品の展示・販売を行います。同世代・同時代を京都で生きる二人の作り手の、現在進行形の仕事をご覧いただける機会です。
吉靴房について
── 日本の通史に根ざした靴づくり
吉靴房は、製靴家・野島孝介が京都・上京区を拠点に営む革靴工房です。「日本の革靴」をテーマに、西洋の製靴技術と日本の文化・伝統を融合・再構築したデザインを展開しています。
吉靴房のものづくりの出発点は、特定の時代様式の引用ではありません。日本の通史に通底する「変換と統合の構造」に着目するところに、その本質があります。外来の要素を受け入れながら、単なる模倣に留まらず、自国の環境・身体・価値観に適合させて再構築していくこの態度こそが、吉靴房のデザイン哲学の根幹です。
文字体系における仮名の成立、仏教の受容と変容、律令の再編成など、日本の歴史には一貫して「取り入れ、調整し、独自化する」動きが見られます。吉靴房はこの連続性を、形態・素材・思想すべての設計基盤として捉えています。
また、日本の宗教観においても同様の構造が見られます。単一の教義ではなく、自然観を基盤とした多層的な受容構造が特徴です。自然を神格として捉える感覚は、素材選択や使用思想へと接続され、吉靴房の靴づくりにおける素材への眼差しにも反映されています。
さらに、「穢れ」と「清め」という概念は、単なる精神性に留まらず、生活構造や道具の設計に具体的な影響を与えてきました。ハレとケの概念もまた同様です。屋内と屋外の明確な分離、履物の着脱、素材の更新性といった要素は、この認識の延長線上に深く結びついています。
日本文化において、履物は単なる保護具ではありません。清浄な内部空間と外界とを分ける「境界装置」として機能してきた可能性があります。吉靴房はこのような視点から、履物という存在の本質的役割を問い直し、現代のデザインへと昇華させています。
野島孝介は京都デザイン賞への複数回の入選をはじめ、Japan Leather Award、K-DESIGN AWARDなど国内外の多数のアワードで評価を受けてきました。2025年にはLondon Design Award銀賞、19th Annual International Design Awards銅賞を受賞。同年NHK WORLDにて国際的に紹介されるなど、その活動は国内外で注目を集めています。映画・ドラマ作品への靴の製作・提供、複数ブランドとのコラボレーション、革靴製作教室の運営など、幅広い活動を展開しています。
本展では、オーダー靴の受注・採寸、ご相談を中心に、既製品の販売も若干数ご用意いたしました。
谷口晋也(shinya taniguahi)
素材の特徴を生かした造形を意識し、不定形の形を基本に制作しています。
本展では茶器(煎茶器、茶道具、土瓶など)を中心に展示いたします。
開催概要
吉靴房の出張履物展 + 谷口晋也作陶展
会期 : 2026年5月15日(金)〜5月19日(火)
時間 : 11:00〜19:00 ※最終日のみ17:00まで
会場 : 暮らしの工房&ぎゃらりー無垢里
住所 : 東京都渋谷区猿楽町20-4
【製靴家・野島孝介について】
『主な受賞歴』
京都デザイン賞2010「御沓」入選
京都デザイン賞2011「単皮」入選
Japan Leather Award2017「五枚丈」 入選
K-DESIGN AWARD2023「チプシン足袋」入選
Japan Leather Award2023「チプシン足袋」入選
第五回和文化グランプリ「五枚丈革台月夜」 入選
京都デザイン賞2025「Gaitta(よなぬき)」入選
LondonDesignAward2025「Gaitta(よなぬき)」銀賞
19th Annual International Design Awards「Gaitta(よなぬき)」銅賞
『主な実績』
・2025年NHK WORLDにて紹介
他国内外メディア多数
・映画・ドラマ作品への靴の製作・提供実績
・複数ブランドとのコラボレーションによるダブルネーム作品の制作
海外用HP:https://kikkabo-overseas.stores.jp/
Instagram :https://www.instagram.com/kikkabo_nojima/
所在地:京都府京都市上京区大宮通寺之内下ル花開院町111-2
電話:075-414-0121
代表者名:野島孝介
【谷口晋也(shinya taniguchi)について】
現在京都にて活動。
京都市立芸術大学陶磁器専攻修了。
日常雑器や茶器を中心に不定形の流体をイメージした立体造形、水琴窟など、素材(やきもの)の特性を生かした表現を模索している。

