WMHのプレスリリース
ファッション・ビューティー業界に特化した人材紹介を行う株式会社 iDA(アイ・ディ・エー、以下iDA / 本社:東京都渋谷区、代表取締役:堀井謙一郎)は、2022年8月度の調査として、業界各企業のリアルな状況を熟知するiDA社員から見た6月、7月の採用基準の変化についてまとめました。
- データに表れない採用基準の変化
コロナ禍の影響で採用が大幅に縮小した反動から、 2022年春以降は「売り手市場」が進んでおり、当社でも多くのクライアント企業から人材確保に苦戦する声を聞きます。今回は業界内の企業と密に接し、生の声や情報をいち早く把握している当社人材紹介部門の社員に対してアンケートを実施しました。
人材確保が困難であることを受けて「採用基準の変化を感じますか?」という質問に対して「はい」が6割以上を占めました。当社求人データ上では採用基準の変動はあまり見られないものの最前線では敏感に変化を感じ取っており、今後の動向とどのように連動するのか興味深い結果となりました。
- 採用基準の緩和傾向強まり、積極アクションも増加
具体的な変化としては、採用基準の緩和が最多で5割、次いで年代幅の広がりとなりました。採用基準緩和については「人材確保に苦戦を強いられていることから、異業界の方でも親和性や地頭の良さを評価するケースが増加」「人選基準を下げることでポテンシャル人材の囲い込みが激化」など経験値よりもポテンシャルを重視する傾向が見られました。年代幅に関しては、「ラグジュアリーブランドでジュニア層に対して積極的な選考の機会が増加」「20代の弱経験者の採用に意欲的」と若年層のチャンスの広がりが顕著に見られるようです。
また採用難に対する危機感から積極アクションを起こす企業も増加傾向にあり、「企業の大小に関わらず説明会開催の希望が増加している」という回答が目立ちました。一方で、給与など待遇面の変化を感じた回答はありませんでした。
当社は、定量的な情報だけでなく、ファッション・ビューティー業界に特化しているからこそキャッチできる企業動向、求職者動向を有効に活用し、今後も「今」必要とされている人材マッチングを提供してまいります。
- 秋冬はポテンシャル採用が落ち着き採用基準に変化の可能性
この数か月、ポテンシャルを重視する傾向が一層強まり若年層にチャンスの広がりが見られる一方で、即戦力人材の需要も根強く残っており、経験豊富な年代まで幅を広げる企業が増加しています。求職者にとってはチャンスが広がっていますが、採用難から慎重な姿勢を持つ企業も多く、選考プロセスが増加するケースが見受けられます。
このままポテンシャル人材の積極採用の選考が進み募集枠が埋まり始めてくると、秋から冬にかけて採用基準が見直されると考えられるため、一歩先を見越したサポートを行って参ります。
(リクルーティング事業部 事業責任者 石井哲也)
■iDAについて(https://www.ida-mode.com/)
1999年3月創業。ワールド・モード・ホールディングスのグループ企業であり、ファッション・ビューティー業界を中心にクライアントニーズに応じて人材紹介、派遣、教育、店舗運営などトータルメニューでサービスを提供。求職者のキャリアプランやライフスタイルに沿った提案を行い、年間約1000人の社員転籍化を実現している。
ファッション・ビューティー企業に直接応募可能な転職サイト「MyBRANDS.jp(https://www.mybrands.jp/)」でも求人を紹介しています。