ブルネロ クチネリ ジャパン株式会社のプレスリリース

2024年の能登半島地震で被害を受けたこの地域へのサポート活動をブルネロ クチネリ ジャパン株式会社は、「能登プロジェクト」として同年7月より行ってまいりました。
イタリアのクラフツマンシップを守り育てるブランドの理念に基づき地震で大きな被害を受けた日本の伝統工芸である輪島塗へのサポート活動はブルネロ クチネリ ジャパン株式会社においても重要な取り組みとして位置づけており、日本のアーティストや工芸をご紹介するスペースとしての役割を持つ
ブルネロ クチネリ表参道店、地下2階アートスペースにおいて
この度は、輪島の塗師である赤木明登氏による特別作品を展示販売いたします。

この作品には、”verticale(ヴェルティカーレ)”と、“orizzontale(オリッツォンターレ)”というイタリア語の2つの名前が付けられ、それぞれ「垂直の」、「水平の」という意味を有し、輪島塗の原点と工藝の現在地と未来を、俯瞰して語る赤木氏の視点が表現されています。
verticaleには輪島塗をはじめ、職人が代々継承してきた歴史、orizzontaleには輪島塗における分業制や、同時代に生きる職人の横の繋がりが意味されており、その交わるところに「工藝」があるとする赤木氏の視点が込められています。
また、その水平の広がりにはその地で育まれる自然や文化、それを超えた神への畏怖が含まれ森羅万象への敬意と共生を常に唱える、ブルネロ・クチネリと通ずる哲学的視点も窺えます。
他の職人と共にモノづくりを行うにあたり、その根幹を支える職人、輪島塗においては「木地師」への想いを胸に輪島塗の再生活動を行う赤木氏の情熱を漆器の原点である神人共食の思想を象る、鉢の「かたち」にも感じ取ることができます。
1年前にブルネロ クチネリ表参道店を訪れ、アートスペースに足を踏み入れられた際に感じたインスピレーションが、この度の作品の「かたち」として生み出されました。
ぜひ、手に取って、漆の温かさと、その本質を感じていただけたら幸いでございます。




アーティストとの出会い
塗師 赤木明登氏
The Art of Akagi – INCONTRO CON L’ARTISTA
■期間:2025年11月15日 – 2026年1月31日
■会場:ブルネロ クチネリ表参道店 B2Fアートスペース
東京都港区南青山3-17-11
