2025年9月11・12日(木・金) The Glasshouse(NY)にて開催 日本からは神宮エミさん、るいこ堂さんが最新作を披露
VFW MANAGEMENT INC.のプレスリリース
カナダ・バンクーバーに本拠を置く「Global Fashion Collective(グローバルファッションコレクティブ)」は、2025年9月11日(木)および12日(金)の2日間、アメリカ ニューヨークにあるThe Glasshouseにて、『Global Fashion Collective S/S’26 in New York』を開催。各国の新鋭デザイナーによる最新ブランドコレクションを披露しました。日本からはバルーンデザイナー神宮エミさん、デザイナーるいこ堂さんの2名が参加、最新コレクションを披露しました。
Global Fashion Collectiveは、2017年設立。世界のファッションの才能の未来を育成することを目指し、「楽天ファッションウィーク東京」をはじめ、ロンドン、ミラノ、パリなど世界を代表するファッションウィークに合わせ、各エリアで新鋭デザイナーによるショーケースを開催しております。今季は、9月2日に日本 東京での開催を皮切りに、NY開催は2か所目となります。
今季も、アメリカ、カナダ、メキシコ、アルゼンチン、ペルー、UAE、日本、韓国、台湾など、延べ12つの国と地域から15名のデザイナーによる、創造性と多様性に富んだインスピレーションあふれるコレクションを紹介しました。

■日本からはバルーンブランド「p0p0balloon」デザイナー神宮エミ、および ファッションブランド「るいこ堂」デザイナーるいこ堂が参加
日本からは、バルーンを用いた独創的なアートファッションで国際的に活動してきたデザイナー神宮エミ、および、子供服企画デザイナーを経て、2006年に「るいこ堂」を立ち上げ、舞台衣装のような華やかさと日常着としての機能性を融合させた独自の服作りで注目を集めるデザイナーるいこ堂が参加。唯一無二のコレクションを披露しました。
神宮エミ コレクション
《DIVERSITY — ひとりひとりが持つ唯一無二の色と輝き》

【神宮エミからのメッセージ】
■今回のコレクション、ショーへの想い
バルーンは永遠には残らない素材だからこそ、一瞬の強い輝きを放つ――このコレクションは、その儚さと美しさを表現しています。
バルーンを2枚重ねたり、透明なバルーンに絵の具で着色することで独特の色や質感を生み出し、そこから一つひとつを捻り上げて形作ることで、唯一無二のファッションに昇華させました。布では再現しにくい、空気が生む立体感と瑞々しい光沢、そして内側から発色する深い色の奥行きこそが、バルーンならではの造形美です。
バルーンは永遠には残らないからこそ、その一瞬の輝きが人の心に深く残ると信じています。バルーンの儚さとモデルたちの強さが共鳴し、光と命のかけがえのない瞬間を観る者に届けます。
■今回のショーのこだわりは?
ランウェイに立つのは、障がいや病を抱えながらも強く生きるモデルたち。彼女たちの存在と物語が、バルーンの一瞬の輝きと重なり、ステージ全体が命の力を放つキャンバスとなります。
モデル一人ひとりが持つ個性やストーリーをステージに重ね合わせ、「違いは力であり、光となる」というメッセージを発信します。観る人それぞれの“光”を見つめ直すきっかけになればと願っています。
「DIVERSITY」は、マイノリティの持つ光とバルーンアートの儚さが共鳴し、強いパワーと最高の輝きを生み出すコレクションです。
■自身にとっての服飾、デザインのインスピレーションの源泉は?
私はもともと舞台女優として活動していましたが、ある日、初めて作ったバルーンを子どもにプレゼントしたとき、その子の表情が一瞬で笑顔に変わるのを見て、まるで魔法のようだと感じました。その体験をきっかけにバルーンアートの可能性に魅了され、2013年に「p0p0balloon」を立ち上げました。
子どもやファミリー向けにカラフルな世界を届ける中で、「一瞬で消えてしまうバルーンだからこそ生まれる強い輝き」にますます惹かれていきました。
学生時代からファッションイベントを手がけていたこともあり、既存のバルーンファッションを自分らしい感性で追求し、よりアート性や表現力を広げたいと考えるようになり、「EMIJINGU」を設立しました。
■ショーを終えて(感想)
今回のNYFWで「DIVERSITY -ひとりひとりが持つ唯一無二の色と輝き-」を発表できたことは、大きな挑戦であり、かけがえのない経験となりました。事前にモデル一人ひとりと対話を重ね、その言葉からインスピレーションを得て生まれたドレスは、単なる衣装ではなく、その人自身の存在や生き方を映し出すものへと進化しました。
さらに「バルーン」という儚い素材を扱うため、NY到着後わずか4日間で9着を制作するという過酷な条件に挑みました。まさに時間との闘いでしたが、チームが一丸となって作り上げたドレスは、モデルが袖を通した瞬間に命を宿し、舞台の上で儚くも力強い輝きを放ちました。その姿を目にしたとき、私は深い感動とともに、この挑戦の意義を強く実感しました。
この舞台は、仲間や家族の支えがあってこそ実現できたものです。全員の力がひとつになった瞬間をNYという世界の舞台で共有できたことは、私にとって何よりの宝物となりました。
今回の経験を通じて、「多様性」というテーマが、私自身の表現活動に今後も大きな影響を与え続けると確信しています。これからも新たな作品を生み出し、より多くの人々に光と希望を届けてまいります。
■今後に向けて
今回のNYFWでの発表をひとつの転機として、EMIJINGUはさらなる挑戦へと進みます。 「多様性」や「いのちの輝き」をテーマにした作品を継続し、バルーンという儚くも力強い素材を通して、ファッションを超えた社会的メッセージを発信し続けます。さらに「多様性とインクルージョン」を体現するブランドであり続けるとともに、現代社会が抱えるさまざまなテーマにも目を向け、世界中の人々に思いを届けていきたいと考えています。 そのために、国内外での展示や企業とのコラボレーションを積極的に目指すだけでなく、姉妹ブランドを通じた小児病棟支援など、社会とつながる取り組みにも力を入れていきます。 私たちは挑戦を止めません。これからも新しい物語と輝きを創り出し、世界に光と希望を届け続けてまいります。

神宮エミ
1985年北海道札幌市生まれ。教育を学んだ後、舞台女優として活動し、2013年に子どもやファミリー向けのエンターテインメントを届けるバルーンブランド「p0p0balloon」を立ち上げる。「p0p0balloon」では“笑顔とカラフル”を届ける活動を展開し、その延長線上でより芸術的な表現を追求するために、アートファッションブランド「EMIJINGU」を設立。2017年、ニューヨークで個展を開催。2018年、全米バルーンアートコンペティションのドレス部門で優勝。その後、ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリを巡る世界ツアーを実施し、各地で作品を発表。2019年、バルーンブランドとして初めてバンクーバーファッションウィークでコレクションを披露。2020年、自身が難病を患ったことをきっかけに、「空気と粒に命を宿す」という信念をもって、バルーンを命の輝きを象徴する新たなアートファッションとして進化させている。サスティナブルな素材を使用、ショーにはマイノリティモデルを登用するなど、SDGSの視点に置いてもファッション界で注目されている。
るいこ堂 コレクション
《すばらしき日常 — 日本の年間行事》

【るいこ堂からのメッセージ】
■今回のコレクション、ショーへの想い
すばらしき日常。日本の年間行事を軸に。様々なテイストに挑戦。 カラフルでポップな楽しさを。
■今回のショーのこだわりは?
はじめてのショーということで、これまでのるいこ堂の集大成を披露しました。私が愛してきたデザインをブラッシュアップし、新しい挑戦にも臨みました。
「人生はパーティー」。服を通じて暮らしを遊びたいという思いから、日本の1年の行事をテーマにしました。
2月の節分、3月のひなまつり、4月の桜、5月のこいのぼり、幸運のシンボルであるてんとう虫と四つ葉のクローバー、夏のビールやスイカ、10月のハロウィン、12月のクリスマス、縁起物の福助、そして新年の十二支…。四季折々の行事を表現しました。
導入では「るいこ堂の軌跡」を振り返る動画を用意し、背景には日常を感じられる景色を配置。音楽はクラシックバレエを基調に、各ルックに合わせて変化させました。
■自身にとっての服飾、デザインのインスピレーションの源泉は?
るいこ堂は、【日常はパーティーだ】をテーマに嬉しさや喜びを身にまとって表現したい服を生み出しています。小さな頃からクラシックバレエに親しんでおり、舞台衣装を普段に着たい憧れがありました。そんな何かを表している衣裳と普段着の間のような服が大好きです。杉野服飾大学で服づくりの基礎をたたきこまれ、就職した、こども服デザイナーにて量産のジレンマを感じ、自分のクリエイションを突き詰めようと2006年るいこ堂を設立しました。生み出す服は、見た目のインパクトだけでなく、機能面も熟考しています。荷物のたくさん入る大きなポケットや、脱ぎ着のしやすさ、遊べる仕掛けなど新しい機能にも次々と挑戦しています。服をきっかけに声をかけられることも多く、コミュニケーションツールとしての可能性も感じています。見て楽しい、着て楽しい、身にまとえるワクワクを目指して。
■ショーを終えて(感想)
感無量でした。嬉しさのあまり涙が止まらず、自分の中で初めての感情に出会いました。
不慣れな海外での初ショーという大きな挑戦に、緊張と興奮が入り混じった日々。当日、モデルさんが衣装を身にまとった姿を見て心が躍り、拙い英語やジェスチャーでのやりとりも温かく受け止めてもらえたことに喜びを感じました。
モデル、ヘアメイク、スタッフの皆さんが真剣に取り組む姿に胸を打たれ、自分の服にこれほど愛情を注いでもらえることに感動しました。本番ではモデルのパフォーマンスと背景のマッチングが成功し、お客様からの「amazing!」などの称賛やハグに、NYの熱気を実感しました。
■今後に向けて
この興奮は初回だからこその特別な賜り物かもしれません。けれど、私の世界を好きでいてくれる方との出会いを求め、今回のショーをきっかけに知っていただけたら嬉しいです。
普段の服作りは日常に寄り添うことを意識していますが、今回は暮らしやすさの制約を外し、より自由に制作しました。取り入れやすいものと表現を突き詰めたもの、その間を行き来しながら制作を楽しんでいきたいと思います。
「人生は経験と挑戦」。
応援してくれる仲間やお客様のおかげで、自分の作った「かわいい」が本当にかわいいと証明されたように感じました。いただいた自信を胸に、これからもベストを更新し続けていきます。

るいこ堂
1981生まれ。杉野服飾大学卒業後、子供服企画デザイナーを経て、2006年にブランド「るいこ堂」を立ち上げ、「日常はパーティーだ」をテーマに、舞台衣装のような華やかさと日常着としての機能性を融合させた独自の服作りを展開。2017年より、個展を13回開催。現在までに、年6回ほど各地で出展。
スタイリッシュにぶっとびたい。暮らしを彩る役立つアート作品を目指して。日常を遊びたい。カラフルで便利なモノとユニークなものが好きです。私の興奮が誰かのワクワクになれますように。
■『Global Fashion Collective S/S‘26 in NewYork』の模様


■参加デザイナー、ブランド(ショー開催順)
参加デザイナーについては各公式サイトにご参照ください(サイト一覧後述)





Universidad Iberoamericana(メキシコ):https://internacional.ibero.mx/en/convenios-uni/fashion-institute-of-technology/
Ashlyn So(アメリカ):https://ashlynso.com/
MARTIN DALLA LASTA(アルゼンチン):https://www.instagram.com/martindallalastaa/
Rasara College(韓国):https://www.rasara61.com/?ckattempt=3
EMIJINGU(日本):https://www.instagram.com/emijingu/
NAZRANAA(アメリカ/インド):https://www.instagram.com/nazranaanj/
PINK SELFIE(台湾):https://pinkselfie.com/
LEESLE(韓国): https://www.instagram.com/leesle_official/
Ravishing Couture(UAE):https://www.instagram.com/ravishingcouture/?hl=en
Noe Bernaceli(ペルー):https://noebernacelli.com/en/
Wenny Han(アメリカ/中国):https://wennyhan.com
ALEX S. YU(カナダ):https://alexsyu.com/
Nolo(メキシコ):https://nolomex.com/
るいこ堂(Ruikodou)(日本):https://www.instagram.com/ruikodou/
EDUARDO RAMOS(カナダ):https://www.eduardo-ramos.com/
■「Global Fashion Collective S/S‘26 in NewYork」開催概要
正式名称: 「Global Fashion Collective S/S’26 in NewYork」
開催日時: 2025年9月11日(木)・12日(金)※現地日時
9/11 SHOW1 12:00~ / SHOW2 16:00~ / SHOW3 19:00~
9/12 Wenny Han 16:30~ / SHOW4 19:30~
会 場: The Glasshouse(NY USA)
主 催: Global Fashion Collective
【Global Fashion Collective】について

2017年10月に設立されたグローバルファッションコレクティブ(GFC)は、世界のファッションの才能の未来を育成することに専念しています。ニューヨークファッションウィークや楽天ファッションウィーク東京などの名だたるイベントで活動し、ロンドン、ミラノ、パリファッションウィークでもショーケースを開催しています。
国際的に多様なプロフェッショナルチームがデザイナーを支援し、ファッションの世界で成功への道を共同で築いています。
GFCは、あらゆる人々やバックグラウンド、アイデンティティを受け入れ、尊重する多様な環境を育成することで、ファッションの未来を再構築することに取り組んでいます。世界中からの才能を育成することを約束し、ファッションショー にとどまらず、影響力のある体験を創造しています。私たちは未来の才能のための道筋を作り出しています。