POGGYが語る、“一目惚れ”と“深堀り”でつくるスタイルの美学。glo™とHypebeastによる「LOVE AT FIRST STYLE」ワークショップをレポート

“一目惚れ”を切り口に、POGGYが語るスタイルの原点と“掘る”美学。glo™×Hypebeastによる特別企画の様子をお届け

株式会社 Block FMのプレスリリース

新デバイス「glo™ Hilo」の発売を記念して、glo™とHypebeastが仙台に期間限定でオープンしたポップアップストア「LOVE AT FIRST」。“一目惚れ”をテーマに、五感を通じてブランドの世界観を体感できるこの空間は、さまざまな企画が展開される舞台でもあります。

「LOVE AT FIRST STYLE」一目惚れから始まる、自分らしいスタイルの冒険

glo™ Hilo は、ただのデバイスではなく、洗練されたスタイルと自己表現を体現するプレミアムアイテムです。今回の「LOVE AT FIRST」ワークショップでは、そのフィロソフィーを深く体感できる場として、ファッション、カルチャー、フレーバーといった要素を自由にミックス&マッチし、日常に上質な刺激と彩りをもたらすヒントが来場者に届けられました。

美しさと個性を兼ね備えたHiloのように、スタイルもまた、自由で洗練されていていいそんな気づきとともに、自分らしさをアップデートする時間となりました。

ファッションキュレーター・小木 “POGGY” 基史氏を迎えて6月20日に行われたワークショップ「LOVE AT FIRST STYLE」。そのワークショップの様子とともに、POGGY氏が語った“スタイルの原点”と“掘る”美学をひも解きます。

詳しくはglo™公式サイトglo™公式Instagram、またはHypebeast Japan公式Instagramをご覧ください。

映像、音、味で届ける“LOVE AT FIRST”の没入体験

会場には、開始時間を前に続々と招待客が集まり始めていました。来場者を最初に出迎えたのは、エントランスに設置された360°ドラムスクリーン。円筒状の巨大スクリーンに囲まれながらヘッドホンを装着すると、glo™ Hiloの世界観を映像とサウンドで全身に浴びるように体感することができ、その没入感に、多くの人が足を止めていました。

さらに会場内では、インタラクティブな「プロフィールビルダー」も来場者の注目を集めていました。いくつかの質問に答えて自分のスタイルを診断すると、自分にぴったりのglo™ Hilo本体とフレーバーを提案してくれるというもの。来場者たちはウェルカムドリンクを片手に、その診断結果を楽しそうに見比べていました。

会場のBGMを彩ったのは、福岡発のパーティコレクティブ「lit」でも活躍するDJ YOSUKE。涼やかなハウスやジャズを中心に、夏の始まりにぴったりのグルーヴを展開。SADE「Kiss of Life」など往年の名曲のリミックスも織り交ぜ、ポップアップのテーマである“一目惚れ”のときめきを音でも感じさせてくれました。

そしてもうひとつ、来場者の感覚を刺激したのが、フーディー/フードカルチャリスト・浜田岳文氏がプロデュースしたスペシャルメニュー。glo™ Hiloの各フレーバーに合わせて開発されたフードは、「アナゴの押し寿司」「タコととうもろこしのハーブ味噌あえ」など夏を感じさせる食材がふんだんに使われており、この日限りのペアリング体験に多くの人が舌鼓を打っていました。

一目惚れから始まるスタイル探求。POGGYと小澤匡行が語る90年代の空気とスニーカー文化

ポップアップがほのかな熱気に包まれ始めた頃、この日のメインコンテンツである「LOVE AT FIRST STYLE」ワークショップがスタート。会場に拍手が広がるなか、MCの呼び込みとともに登場したのは、ファッションキュレーターの小木 “POGGY” 基史氏。観客の視線が一斉にステージへと集まりました。

セッションは、「LOVE AT FIRST STYLE(ひと目惚れから始まるスタイル)」というテーマで、彼の“スタイルの原点”をめぐるトークからスタートしました。

「何かに一目惚れして、それをとことん深掘りしていくのが自分のスタイルです。3月にアメリカのリッツォーリ社から自分の本『POGGY STYLE』が出版されました。文筆家デーヴィッド・マークスさんに90年代の総括を執筆してもらったのですが、その中にあった言葉“Creative Diggin’”に感銘を受け、今回伝えられたらと思いました」

ストリートとトラッドをつなぐ、POGGY流スタイルの原点

もともとストリートファッションに惹かれていたPOGGY氏は、セレクトショップ「UNITED ARROWS」で販売員としてキャリアをスタート。ここでトラディショナルファッションを学び、のちに広報やバイヤーとしても活躍するようになります。

今でこそトラッドとストリートを自在にミックスするスタイルで知られるPOGGY氏ですが、そのルーツについてこう語ってくれました。

「00年代中盤頃にファレル・ウィリアムスらが、トラッドでラグジュアリーなスタイルでラップをする時代が来たときに、『セレクトショップにもストリートファッション好きが買い物をしに来る時代がくる』と確信し、UNITED ARROWSからHIP HOPカルチャーとラグジュアリーをミックスした“Liquor,Woman&Tears”を出店させてもらいました。昼はハイブランドやドレスブランドの展示会に行き、夜はヒップホップパーティへ行く。その二つの世界を行き来するなかで、自分なりのスタイルを模索してきたんだと思います」

90年代カルチャーと「Creative Diggin’」

セッションの中盤では、POGGY氏が最も影響を受けたという90年代カルチャーについて話題が移ります。キーワードは「反商業主義」と「掘り下げ文化」。

「80年代の華やかなポップカルチャーの反動として、90年代には“反商業主義”という価値観が広がっていきました。商業的に作られたものよりも、自分たちのリアルな感覚や現場に根ざしたものを重視する空気が、ストリートを中心に広がっていったんです。また、“誰も知らないものを深く掘り下げるのがかっこいい”という、いわゆる掘り下げ文化も同時期に根付いていきました」

「特に、日本人の“とことん掘る”スタイルは海外のファッションキーパーソンからも注目されていたんです」

この「掘り下げ文化」は、やがてNIKEがアンダーグラウンドカルチャーを取り入れたり、ルイ・ヴィトンとSupremeがコラボレーションを行ったりといった、ラグジュアリーとストリートの接続にも大きく影響していったと語ります。

スニーカーの“定番”が確立された90年代

ここで、もう一人のゲストである編集者・小澤匡行氏が登場。当時を知る二人によって、スニーカー文化の背景がより深く掘り下げられていきます。

「先程も反商業主義という言葉が出ましたが、派手なブーツや革靴を履くのが流行っていた時代に、『それは格好悪い。俺はスニーカーがいい』という反骨的な考えがあったんです」(小澤氏)

「90年代は、今でも愛されるスニーカーが“定番化”した時代でもあります」(POGGY氏)

Reebokの「インスタポンプフューリー」やNIKEの「AIR MAX 95」といった、今でも名作として愛され続けるスニーカーが、どのように人気を獲得し、定番化していったのか。その過程に参加者たちはじっくりと耳を傾けていました。

型を知り、型を破り、自分の型を見つける

セッションのクロージングでPOGGY氏が紹介したのは、日本の伝統的な修行哲学である「守破離(しゅはり)」という言葉。

「UNITED ARROWSの重松会長から教わった言葉です。まずは型を守って学ぶ(守)、次にそれを破る(破)、最後に自分なりの型を築く(離)。ファッションでも、まずはトラッドを学び、そこから独自の組み合わせを見つけて、自分のスタイルへと昇華させていく。日本のデザイナーは、洋服のルーツやアーカイブをとことん掘り下げて、そこから新しいものを生み出す力がある。それは日本の強みだと思っています」

そして、最後に語られたこの言葉は、イベント全体のメッセージを象徴しているようにも感じられました。

「高価なものを身につけていなくても、その人らしさが出ていればそれがいちばん大事。自分らしさを見つけるためにルーツを知って掘り下げて、そこから再構築していく。その楽しさをこれからも伝えていきたいです」

トークセッションのあとは、来場者を交えた質疑応答の時間へ。

「何を基準に買い物をしていますか?」「コーディネートをどうやって組み立てるんですか?」といった実践的な質問が飛び交い、POGGY氏と小澤氏が来場者のファッションをその場で褒める場面もありました。

世界で活躍する二人のゲストと直接言葉を交わせる貴重な時間に、参加者たちは思い思いのスタイルで会場の空気を彩りながら、その交流を楽しんでいる様子でした。

当日、来場者全員にこの日のためにPOGGY氏が特別にデザインしたオリジナルバンダナがプレゼントされるという嬉しいサプライズも。また、特に印象的な質問をした参加者には、POGGY氏の著書が贈られ、会場には温かな拍手が広がりました。

五感で味わう“LOVE AT FIRST”。次に待つのは、味覚と聴覚の体験

glo™ Hiloの世界観を多角的に体験できる「LOVE AT FIRST」ポップアップでは、今後も特別ゲストによるワークショップが予定されています。

6月26日(木)には、フードカルチャリストの浜田岳文氏が登場する「LOVE AT FIRST TASTE」を開催。さらに、7月1日(火)には音楽プロデューサーの☆Taku Takahashiによる「LOVE AT FIRST BEAT」も控えています。

この夏だけの特別なポップアップ空間で、“一目惚れ”から始まる五感の冒険を、ぜひ体感してみてください。


【ポップアップストア実施概要】

実施日時:
2025年6月14日(土)~8月13日(水)各日10:00~20:00

実施場所:
宮城県仙台市青葉区一番町4丁目4−35

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