【ルイ·ヴィトン】新作ポケットウォッチ「エスカル·オ·ポンヌフ」を発表

ルイ・ヴィトン ジャパン株式会社のプレスリリース

©Ulysse Frechelin
©Piotr Stoklosa
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アマゾンの緑豊かな風景をコンセプトにデビューした、ポケットウォッチ·コレクション「エスカル·オートゥール·デュ·モンド」。その旅の続編として、ルイ·ヴィトンが素晴らしい新作「エスカル·オ·ポンヌフ」と共に向かうのは、メゾンの物語の出発点、パリ。

新しいポケットウォッチ·コレクション「エスカル·オートゥール·デュ·モンド」の第2弾として登場した特別な作品「エスカル·オ·ポンヌフ」で、メゾンはその発祥の地パリと、パリ最古の橋ポンヌフの右岸に位置するルイ·ヴィトン本社を讃えます。この新作ポケットウォッチは、メゾンのクラフツマンシップとクリエイティビティの豊かな歴史、およびメゾンの核をなす卓越したトランク製造の物語への、息を呑むような比類のない賛辞です。

驚くほどの技巧を凝らしたオートマタとミニッツ·リピーター機構に、これまでの限界を超えたメティエダール(芸術的な手仕事)を組み合わせたポケットウォッチ「エスカル·オ·ポンヌフ」は、「ラ·ファブリク·デュ·タン ルイ·ヴィトン」の並外れたクリエーションの第2章を体現するものでもあります。このウォッチは、ジュネーブに構えるマニュファクチュール、すなわち、「ラ·ファブリク·デ·ボワティエ」(ケース製造)、「ラ·ファブリク·デ·ムーブマン」(ムーブメントの部品製造)、「ラ·ファブリク·デ·ザール」(ダイアル製造とメティエダール)という今では1つ屋根の下に完全に統合されたハイウォッチメイキングの専門技術の数々を結集し製作されています。

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象徴的な場所

スタイルにおける新たな領域の探求を讃えるポケットウォッチ·コレクション「エスカル·オートゥール·デュ·モンド」は、ルイ·ヴィトンのトランク製造のヘリテージとサヴォアフェール(匠の技)を表現しています。170年以上にわたり、ルイ·ヴィトンのトランクは、自由と冒険を象徴するだけでなく、歴史を通じての輸送の進化と革新も体現してきました。列車や自動車の旅のために設計されたものや、アフリカでの探検のために作られたベッドに姿を変えるトランク、熱気球に取付けるバスケットに変身するトランクなど、ルイ·ヴィトンのトランクは、常に極めてアイコニックな探検や旅の最前線で活躍してきました。

メゾンのトランク製造のヘリテージも、パリにルーツがあります。1870年以来ルイ·ヴィトンが拠点を構えるパリのポンヌフの右岸は、戦略的であると同様に象徴的な場所でもあります。フランスのラグジュアリーを象徴するサマリテーヌ百貨店の向かいに位置し、セーヌ川を見下ろすこの場所は、メゾンが文化とラグジュアリー、そしてライフスタイルの中心にあることを表していると言えるでしょう。

うっとりするような秋の日をダイアルで描写した新作ポケットウォッチ「エスカル·オ·ポンヌフ」では、こうした歴史的に大切な要素へも敬意が払われています。パリのこの歴史ある橋と街に沿った遠景にはルイ·ヴィトン本社とサマリテーヌ百貨店が、近景にはトランクを積んでセーヌ川を行く荷船が描かれています。セーヌ川はかつて、ルイ·ヴィトンがその水運を利用してトランクに使用される木材を運んでいたこともあり、メゾンにとって当時から理想的で重要な場所でした。この情景が今、6時の位置にあるスライダーピースによって動き出す7つのアニメーションで鮮やかに蘇り、13個の動くパーツが織り成すスペクタクルが繰り広げられるのです。

©Ulysse Frechelin
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「エスカル·オ·ポンヌフ」は、ポケットウォッチ·コレクション「エスカル·オートゥール·デュ·モンド」の 指針となる精神に敬意を表しています。12時の位置にある、時計回りに回転するゴールド製のコンパスは、ルイ·ヴィトンのモノグラム·パターンがさりげなくあしらわれた青空で異彩を放っています。

一方、右から左へと動く荷船に積まれたルイ·ヴィトンのトランク群は、ゆっくりと蓋が開いて、ゴールドカラーのモノグラム·フラワーが姿を現します。船の舳先にはフランス国旗がはためき、鮮やかなオレンジのバナーは遠景にあるルイ·ヴィトン本社の位置を示しています。上方では、紅葉に彩られた枝に止まるつがいのスズメが景色を見下ろしています。

このポケットウォッチは、さまざまなモチーフが立体感豊かに美しく彫刻されたケースを装備しており、合計3.85カラットのバゲットカットのカラーストーンがセットされたベゼルに縁取られています。「ラ·ファブリク·デ·ボワティエ」で自社製造されたケースと同様、ジェムセッティングも自社内で行われ、ダイアルに描かれた物語を語り継いでいます。サファイアやトパーズ、ツァボライト、トルマリン、ダイヤモンドなど、多数の貴重なジェムストーンが、ダイアルに描かれた情景の豊かで鮮やかな色彩を際立たせています。

©Piotr Stoklosa
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2つの視点

ダイアル上の7つのアニメーションと13個の動くパーツが織り成す、魅惑的な光景に命を吹き込む手巻きのキャリバーLFT AU14.03は、すべて自社で開発したもので、「ラ·ファブリク·デュ·タン ルイ·ヴィトン」がこれまで製造した中で最も複雑な機械式ムーブメントです。LFTのスタンプを刻印したこのムーブメントは、1時間単位、15分単位、1分単位で音を奏でるミニッツ·リピーター機構も組み込んでいます。他にもいくつか、歴史的なポケットウォッチに敬意を表している特徴があります。一方、2本の針はウォッチフェイスではなくケースバック上に配置され、これによってダイアルのミニアチュールシアターが忠実にその壮観な輝きを放っています。

合計561個の部品で構成され、ダイアル上の動くパーツに動力を供給するオートマタのモジュールを搭載した「エスカル·オ·ポンヌフ」のキャリバーLFT AU14.03は、最も卓越した職人技で作られており、ダイアルの美しさを反映。ここでは、ムーブメントの組み立てを最初から最後まで1人の時計職人が手掛けました。これら多くの部品はしっかりと隠され、見えないように配されていますが、ムーブメントの美しさは何よりも重要。優れた面取り加工を例にすると、630ヶ所以上のアングルを施した面取り加工が、部品とブリッジのエッジ、ホイールの歯さえも際立たせ、光と反射の見事な美しさを見せています。これは時計職人の才能と根気強さの賜物です。

香箱の巻き上げ、ブリッジに手彫りで施したエングレービング、気の遠くなるような手作業での多くの部品の鏡面仕上げまで、どのムーブメントのパーツも入念に作り上げられています。鏡面仕上げを施すものには、すべてのネジ、モノブロックのゴング、トゥールビヨンケージ、そして、削って窪んだ形に整え、仕上げを施すだけで3週間を要するラチェットが含まれています。貴重性も考慮しており、ルビーのセッティングに用いたプロングには初めてイエローゴールドを使用し、トゥールビヨンをつなぐホイールはソリッドゴールド製。その他、ブリッジが見えるムーブメント上部のセクションには名高いコート·ド·ジュネーブ装飾を施し、針は伝統的な焼き入れ技術を用いてブルーに加工。この歴史的かつ画期的なムーブメントを組み立て、手作業で仕上げるには、全部で合計500時間を要しました。これは、これまでにルイ·ヴィトンで施した仕上げの中でも最も美しい部類であり、ウォッチ業界で到達できる最高レベルであると言えるでしょう。

驚くほど緻密に描かれたダイアル上の魅惑的な光景と、丹精込めて彫刻されたケースバックのメカニカルな美しさという2つの類い稀な職人技が組み合わさり、それぞれの視点からの、絵画と見紛うような手仕事が見事に表現されています。

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©Piotr Stoklosa
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メティエダールの限界を押し広げる

ダイアル製作には、職人技と比類のない手仕事が息づく素晴らしいメティエダールが用いられています。それは、「ラ·ファブリク·デ·ザール」の熟練の技と専門技術が細部にまでいかんなく発揮された、真の絵画のようです。スズメや、荷船、そこに積まれた宝物、方位コンパス、ルイ·ヴィトンの旗といったダイアルの動くパーツは、どれも非常に高度なレベルの複雑さと技巧を必要とします。すべてのパーツは、浅浮き彫り技法を用いてゴールドの極めて薄い層に彫られており、表面に直接、題材が彫り込まれています。これらのパーツ、つまりダイアル上で繰り広げられる物語の鍵となる要素は、それぞれが自然な動きに感じられるよう、極めて軽量に作り上げる必要があります。

細部にいたるまで、手抜きは一切ありません。木の葉は、表面に彫り込まれた多数の細かい複雑な線のおかげで、生命感とリアリズムに溢れています。スズメも生命力と個性に満ちており、その小さなフォルムは、ミリ単位まで綿密に手彫りされています。他にも、橋の各部はまずゴールドで彫り込まれてから、エナメルを施して、奥行きと立体感をさらに高めています。ホワイトゴールド製の荷船には、極小の窓や舷窓まで細かく描き込まれているだけでなく、ゴールド製のモノグラムのトランクも積まれています。これは、メゾンがこれまでに製作、彫刻した最小のトランクとなります。

それぞれの動くパーツは仕上げに何十時間もの作業を要し、合計で140時間、つまり全部で3週間以上かかりました。ケースの側面も1人の職人によって丹念に彫刻が施され、サマリテーヌ百貨店のインテリアを彩るパリのモチーフと美しいアラベスク模様を反映したアール・ヌーヴォーのアクセントをあしらっています。ケースだけでも、合計90時間のエングレービングを要しました。

並外れたエナメルの技術

目を見張るエングレービングを引き立てているのは、クリエーション全体にわたって用いられているミニアチュールエナメルおよびシャンルベエナメル技法です。

ダイアルに描かれた情景でまず心に残るのは、卓越した精度と出来映えです。これは、できる限りリアルな情景を描くことを目指した「ラ·ファブリク·デ·ザール」のインハウス·マスター·エナメル職人の努力の賜物。「ラ·ファブリク·デュ·タン ルイ·ヴィトン」を拠点とするこの職人は、ポンヌフ橋のさまざまな地図や、その周囲の建物、パリの建築の主要な特徴を調べ上げ、あらゆる要素を描き込んでいます。

これには、この橋にずらっと並ぶ仮面装飾も含まれ、それぞれのガーゴイルの小さな顔が、目や口もすべて含めて、細部の隅々にいたるまで再現されています。他にも、サマリテーヌ百貨店の建物のガラス張りのファサードは、窓の数や木々の数まで本物とまったく同じに、見事に極小サイズで再現されています。

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ダイアルの背景もまた、芸術と想像力による神業と言えるでしょう。パリの風景を最も忠実に捉える色調群を選ぶことから作業ははじまり、最終的に選ばれたのは、さまざまな色調のグリーン、ブルー、ブラウン、ホワイトを含む合計30色。これを引き立たせたのが、光の透過に関して独自の特性を備えた半透明、不透明、乳白色の3種類のシャンルベエナメルです。これらは、光の戯れや、輝き、奥行き感を生み出します。最後に、ダイアルの正確で豊かな色調を実現するために30回もの焼成が必要でしたが、これは焼成の都度、割れたり破損したりするリスクが常にある繊細な工程でした。上方では、空が深い青から純白へと繊細なグラデーションを呈して変化し、ダイアルのクリエーションに込められた情熱と静謐なコントラストをなしています。

また、はためく旗、小刻みに動くスズメ、移動する荷船をはじめとする動くパーツそれぞれをいきいきと表現するため、10-15回の重ね塗りと焼成が必要でした。最後には、本物さながらの見た目を生み出すため、半透明と不透明のミニアチュールエナメルとエナメルを組み合わせて、12種類の色が塗られました。

ダイアルと動くパーツにエナメルを施す作業を完了するまでには、合計300時間の作業時間、すなわち2ヶ月を要しました。

エクスクルーシブなレザーの付属品

「エスカル·オ·ポンヌフ」のストーリーを締めくくるのは、このポケットウォッチ専用に作られ、ルイ·ヴィトンの旅の真髄を内に秘めた独自のレザーグッズです。手作業で製作されたポケットウォッチのゴールドのチェーンに加え、本製品には、メゾンの歴史あるアトリエ、アニエールで作られたオーダーメイドのトランクだけでなく、特別でユニークなドクタースタイルのバッグも付属。自動車旅行の流行に合わせて作られた、ルイ·ヴィトンのアーカイヴに残る1906年頃のモーターズバッグにインスパイアされたバッグは、ポケットウォッチをバッグの正面中央に目立つよう収納するために特別にデザインされたもの。どちらのレザーグッズも、ルイ·ヴィトンのシグネチャーであるサフランカラーで仕上げられています。

メゾンにとってこれまでで最も複雑なウォッチであり、複合的なムーブメントを搭載した「エスカル·オ·ポンヌフ」の誕生までには、熟練した時計職人、エングレービング職人、エナメル職人による合計1,000時間の作業を含む、2年半の歳月が費やされています。クリエイティビティとアヴァンギャルドな時計表現のまさに比類のないキャンバスと言える壮観で特別なこのウォッチは、「ラ·ファブリク·デュ·タン ルイ·ヴィトン」の過去と未来、そしてルイ·ヴィトン史上最もエキサイティングな新章を見事に表現しています。

©Ulysse Frechelin
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「エスカル·オ·ポンヌフ」

ユニークピース

ムーブメント 

• キャリバーLFT AU14.03:「ラ·ファブリク·デュ·タン ルイ·ヴィトン」で開発、組み立てられた手巻き

 の機械式ムーブメント

• 機能:7つのアニメーションを配したジャックマール機構、ミニッツ·リピーター、トゥールビヨン、

 時、分

• 部品数:561

• パワーリザーブ:8日間

• 振動数:21,600回 / 時(3Hz)

• 石数:68

ケース 

• サイドにダイアルのストーリーを反映したモチーフのエングレービングが施された18Kホワイトゴー

 ルド製のケース

• ダイヤモンドとカラーストーンをセットした18Kホワイトゴールド製のベゼル

• 18Kホワイトゴールド製のリューズとサスペンションリング

• 直径:50.0 mm

• 厚さ:18.8 mm

• エナメルと反射防止加工済みドーム型サファイアクリスタル

• 防水:30 m

ダイアル

• ハンドエングレービング(スズメ、葉、旗、コンパス針、荷船、トランク)

• シャンルベ、ミニアチュールを用いた手作業によるエナメルダイアル

ストーン

• 60個のバゲットカットのプレシャスストーンとカラーストーン 3.85カラット(カラーサファイア、

 ツァボライト、トパーズ、ダイヤモンド、トルマリン)

バッグとトランク

• アニエールで製作された、ユニークなエキゾチックレザー製のハイウォッチメイキング用のスペシャ

 ルバッグとトランク

チェーン

• 18Kホワイトゴールド製

ルイ·ヴィトンについて

1854年の創業以来、ルイ·ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的である、創業者ルイ·ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ·ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家やアーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ&ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ·ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。

詳細は、ルイ·ヴィトン 公式サイトhttps://www.louisvuitton.com をご覧ください。

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