ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル フェスティバルがロンドンで開催

リシュモンジャパン株式会社のプレスリリース

【はじめに】

2022年、第1回目となるダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル フェスティバルがロンドンで開催され、メゾンが振付芸術の世界と結んできた長い絆の歴史に新たな章を開きました。この

フェスティバルでは、約3週間にわたり、コンテンポラリーダンスの既存のレパートリーと近作から成る17の公演とともに、アーティストによる講演会、映画上映が行われ、1970年代から現代までのダンスを俯瞰できるプログラムを提供しました。以来、ダンス リフレクションズの活動が、国際的な広がりを見せていることを誇りに思っています。一流のパートナーとのコラボレーション、振付に関連する主要なイベントへの貢献、新進アーティストやツアーの後援など、メゾンが大切にしている創造、継承、教育という価値観を反映したこれらの多彩なコミットメントは、すべて現代の振付芸術を称えるという同じ目的を体現しています。

このような発展の証しとして、本フェスティバルはその後、香港(2023年5月)、ニューヨーク(2023年10月~12月)、京都と埼玉(2024年10月~11月)を巡るなど、世界各地で開催されています。いずれの開催においても、豊かでユニークなプログラムに加え、ヴァン クリーフ&アーペルの芸術性と創造性に富んだ歴史のさまざまな面にスポットライトを当ててきました。ダンスとジュエリーの対話の始まりの地であるロンドンでは、このふたつの芸術における動きの表現を探求しています。ダンスの公演以外にも、デザイン ミュージアムで開催された「The Art of Movement (動きの芸術)」展(2022年9月23日~10月20日)では、跳躍をしたりアントルシャの動きをする女性像を描いたジュエリー クリップなどメゾンのパトリモニー コレクションの中から数々の作品が披露されました。香港では、多様なダンサーが舞台に登場し、常にヴァン クリーフ&アーペルの大切なインスピレーション源となってきたさまざまな分野の融合や交流の価値を示しました。ニューヨークでのフェスティバルは、ダンスの歴史だけでなく、メゾンの歴史においても、この都市が果たしてきた重要な役割を明らかにする機会となりました。さらに、ヴァン クリーフ&アーペルが長年抱いてきた極東への憧れは、創造的な影響力と芸術的な対話を結び付けた日本でのフェスティバルで具現化されました。

そして、ロンドンを舞台とした2回目のダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル フェスティバルは、メゾンの遺産を新たな視点から探求する機会となります。メゾンは1930年代から英国の首都であるロンドンに拠点を設け、さまざまなイベントを通じてダンスとの絆を深めてきました。2007年には、英国ロイヤル・バレエ&オペラの公演を支援し、この年に40周年を迎えた史上初の抽象バレエ『ジュエルズ』を上演しました。ジョージ・バランシンによる本作は、1940年代後半、この著名な振付家とクロード・アーペルとの出会いがきっかけで生まれたとされ、私たちにとって特に大切な作品です。

今回のフェスティバルを通して、この一流の劇場と再びコラボレーションできることをとても嬉しく思います。ほかの著名な施設とともに、メゾンがダンスの世界と築いてきた歴史を継承し、インスピレー

ションに満ちたダンス芸術の普及に対してこれからも更なる貢献を続けていきます。

© Johannsauty_photographer

カトリーヌ・レニエ

ヴァン クリーフ&アーペル プレジデント兼CEO

2020年の創設以来、ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペルは、数多くの国際的なコラボレーションを通じて、アーティストの創作活動や団体の公演を支援してきました。創造、継承、教育という価値観に基づき毎年開催されるダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル フェスティバルは、振付芸術に対する私たちの情熱を可能な限り多くの観客の方々と分かち合う絶好の機会となっています。サドラーズ・ウェルズ、英国ロイヤル・バレエ&オペラ、テート・モダン、サウスバンク・センターという長年のパートナーとともに、2022年に続きロンドンで2度目のフェスティバルを開催できることを楽しみにしています。今回は、近年の作品やレパートリー作品、ダンスのワークショップ、アーティストによる講演会、認知向上のためのイニシアティブなどを企画しており、そのすべてを通して振付芸術の遺産と現代における創作との結びつきに光を当てています。

数多くの作品がこうしたアプローチを体現しており、たとえば、トリシャ・ブラウンの『Working Title』(1985年)は、この著名なアーティストのダンスカンパニーがノエ・スーリエに委嘱して制作された『In the Fall』(2023年)とともに上演されます。また近年のダンスの歴史を紹介するものとして、マース・カニングハムの代表作である『Beach Birds』と『BIPED』がリヨン・オペラ座バレエ団によって再解釈され上演されます。フランソワ・グレモーは『Giselle…』によって、古典的なレパートリーの中でも重要なロマンティックバレエの代表作『ジゼル』(1841年)を再解釈しています。

こうしたアプローチは、現代の振付家がさまざまな影響を受けながら新たなダンス表現の言語を開発することによって、さらに豊かなものとなっています。マルセイユ国立バレエ団の(ラ)オルドによる『Age of Content』は、アクション映画、ミュージカル、ビデオゲームの世界からインスピレーションを得ている一方、クリスチャン・リゾーの『Sakinan göze çöp batar』は、トルコの伝統舞踊に着想しています。テート・モダンでは、シュー・リー・チェンとトントン・ホウウェンが、台湾の原住民族であるタロコ族の文化に伝わる伝説とSFを融合させたビジュアル&パフォーマンス作品『Hagay Dreaming』を上演します。また、ロビン・オーリンは、『We wear our wheels with pride…』で、幼少期に出会ったズールー族の車夫にオマージュを捧げています。さらにノエ・スーリエは、最新作『Close Up』で映像を使用することによって、ダンスと親密な空間を創り出します。

ドレスデン・フランクフルト・ダンスカンパニーの新ディレクター、ヤニス・マンダフニスは、ロンドンのランベール・スクールの生徒とプロのダンサーを舞台上で共演させることで、創造と継承にまつわる利害関係を探ります。作品『Outsider』では、ジュネーブ大劇場バレエ団が振付家のラシッド・ウランダンとともに、ダンスとエクストリームスポーツという2つの規律が出会うところで、魅惑に満ちた探求を行います。

本フェスティバルはまた、イギリス人振付家ジュール・カニングハムの『CROW』と『Pigeons』、アメリカ人振付家パム・タノヴィッツの『Neither drums nor trumpets』といった新作が披露される場ともなります。こうした新作と並んで、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルが創設した学校 P.A.R.T.S.に在籍する2人の若手アーティスト、ソア・ラツィファンドリアナとジョルジュ・ラバットの初期作品も紹介されます。

イベントを締めくくるプログラムとして、ジョージ・バランシンのレパートリーから3つの主要作品『セレナーデ』(1935年)、『放蕩息子』(1929年)、『シンフォニー・イン・C』(1947年)を取り上げます。このようにモダンとコンテンポラリーを織り交ぜた歴史的な視点は、今日の振付芸術への理解を深め、未来の振付芸術を育む機会を提供するものとなるでしょう。

© Van Cleef & Arpels SA̶Marc de Groot

セルジュ・ローラン

ヴァン クリーフ&アーペル ダンス&カルチャー プログラム ディレクター

【公演】

『SAKINAN GÖZE ÇÖP BATAR(抉られるのは守っている方の目だ)』

クリスチャン・リゾー

サドラーズ・ウェルズ 3月12日&13日 / 18:30

© Marc Domage

『WORKING TITLE | IN THE FALL』

トリシャ・ブラウン、ノエ・スーリエ Withトリシャ・ブラウン・ダンスカンパニー

サドラーズ・ウェルズ 3月12日&13日 / 20:00

© Maria Baranova

『HAGAY DREAMING』

シュー・リー・チェン、トントン・ホウウェン

テート・モダン 3月13日~15日 / 19:30

© Hsuan Lang Lin (林軒朗)

『AGE OF CONTENT』

(ラ)オルド With マルセイユ国立バレエ団

サドラーズ・ウェルズ 3月14日&15日 / 19:30 3月16日 / 18:00

© Alexandra Polina

『GISELLE…』

フランソワ・グレモー

英国ロイヤル・バレエ&オペラ 3月15日&16日 / 14:30

© Dorothée Thébert Filliger

『G R OO V E』

ソア・ラツィファンドリアナ

サドラーズ・ウェルズ 3月19日&20日 / 19:00

© Lara Gasparotto

『MERCE CUNNINGHAM FOREVER』

マース・カニングハム With リヨン・オペラ座バレエ団

サドラーズ・ウェルズ 3月19日&20日 / 20:30

© Agathe Poupeney

『CLOSE UP』

ノエ・スーリエ

英国ロイヤル・バレエ&オペラ 3月20日&21日 / 19:45

© Delphine Perrin

『WE WEAR OUR WHEELS WITH PRIDE』

ロビン・オーリン

サウスバンク・センター 3月21日&22日 / 19:30

© Jérôme Séron

『JOIN』

ヤニス・マンダフニス With ドレスデン・フランクフルト・ダンスカンパニー&ランベール・スクールの生徒

サドラーズ・ウェルズ 3月22日 / 19:30 3月23日 / 18:00

© Stephan Floss

『NEITHER DRUMS NOR TRUMPETS』

パム・タノヴィッツ

英国ロイヤル・バレエ&オペラ 3月25日 / 13:00 3月26日 / 13:00&19:00

© Mark Garvin

『SELF/UNNAMED』

ジョルジュ・ラバット

サドラーズ・ウェルズ 3月26日&27日 / 19:00

© David Le Borgne

『OUTSIDER』

ラシッド・ウランダン With ジュネーブ大劇場バレエ団

サドラーズ・ウェルズ 3月26日&27日 / 20:30

© Gregory Batardon

『CROW / PIGEONS』

ジュール・カニングハム/ジュリー・カニングハム&カンパニー

サドラーズ・ウェルズ 3月27日&28日 / 19:30

© Photography Studio Long

『BALANCHINE:THREE SIGNATURE WORKS』

ジョージ・バランシン With ロイヤル・バレエ団

英国ロイヤル・バレエ&オペラ 3月28日~4月08日 / 19:30

©ROH/Tristram Kenton, 2014

【ダンス リフレクションズ ワークショップ】

ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペルは継承と教育という価値観に則り、すべてのパートナーが参加する振付ワークショップを開催することで、フェスティバルのプログラムをより充実させています。

アマチュア、プロを問わず誰もが参加できるこのワークショップは、参加者にコンテンポラリーダンスの世界を生き生きと体感しながら理解する機会を提供します。ワークショップでは、振付家やパフォーマーが指導にあたり、自らの芸術性を表現するための技法やレパートリーからの抜粋を参加者に伝えます。その目的は、ダンスを演じる側と観る側の交流を促進するとともに、リアルな体験を通して参加者にダンスの世界をより深く理解してもらうことにあります。

【パートナー】

サドラーズ・ウェルズ

© Philip Vile

1683年にロンドンで設立されたサドラーズ・ウェルズは、振付芸術に特化した世界有数の施設です。2005年以来、創作活動の支援に取り組み、国際的なパートナーやダンスカンパニー、また提携するアーティストと共同で作品の制作や配信などのプロジェクトを手がけてきました。その代表が、ラッセル・マリファントとシルヴィ・ギエム、クリスタル・パイト、シディ・ラルビ・シェルカウイ、ウィリアム・フォーサイスなどです。2025年、サドラーズ・ウェルズは、イズリントン地区のエンジェルにあるサドラーズ・ウェルズ劇場とリリアン・ベイリス・スタジオ、ウエストエンドのピーコック・シアターに次ぎ、ロンドンで4つ目の劇場をストラットフォード地区のクイーン・エリザベス・オリンピック・パークにオープンさせます。

英国ロイヤル・バレエ&オペラ

© Hufton + Crow

英国ロイヤル・バレエ&オペラは、英国を代表する芸術団体のひとつであり、パフォーミングアーツにおける世界トップクラスのふたつのカンパニーを束ねています。その作品は、ロンドンのコヴェントガーデンにある2つの劇場に加え、ツアー、ストリーミング、映画を通じて世界中の観客に楽しまれています。英国ロイヤル・バレエ&オペラは、こうした芸術形式への参加の幅を広げ、未来を多様なものとするため、教育機関や地域社会でのプログラム、才能開発プロジェクト、さまざまなツアー、展覧会、アクティビティなどを全国規模で実施しています。

テート・モダン

© Iwan Baan

テート・モダンは、近現代美術を扱う最も人気の高い美術館のひとつです。誰もが無料で観覧でき、毎年何百万人もの人々を迎えています。この美術館は、100年にわたる、世界中の著名なアーティストによる芸術作品を所蔵し、展覧会、委嘱、パフォーマンス、イベントなどの多様で国際的なプログラムと並行して展示しています。

サウスバンク・センター

© Pete Woodhead

サウスバンク・センターは、英国最大のマルチアートセンターであり、英国の舞台芸術団体の中で最も幅広い層の観客を動員しています。芸術、発想、革新、文化こそがコミュニティを癒すという理念のもとで、ロイヤル・フェスティバル・ホール、クイーン・エリザベス・ホール、パーセル・ルーム、ヘイワード・ギャラリーの各会場やフリースペースにおいて、ビジュアルアート、音楽、ダンス、パフォーマンス、文学、コメディ、朗読など、幅広い分野を網羅した国際レベルの包括的な芸術プログラムを提供しています。

フェスティバル詳細はこちら:

Festival in London | Dance Reflections by Van Cleef & Arpels

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@vancleefarpels

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