MIZEN/ 牛首紬 x MIZEN 白山店<加賀乃織座>
株式会社MIZENのプレスリリース
株式会社MIZEN(本社:東京都港区 代表取締役:寺西 俊輔)は、株式会社西山産業開発(本社:石川県白山市 代表取締役社長:西山 博之)が運営する白山工房内に、2025年1月24日(土)に牛首紬 x MIZEN 白山店<加賀乃織座>をオープンします。
MIZEN PROJECTの誕生
MIZENプロジェクトは2016年2月、フランスのパリで開かれたプルミエールビジョンでの寺西、西山、2者の出会いによりスタートしました。当時エルメスのデザイナーとして生地の視察をしていた寺西が、会場で偶然通りかかった西山産業の牛首紬の展示を見て、その静かな美しさに目を奪われたことがきっかけです。
当時、日本の服地テキスタイルの色表現やデザインに限界を感じていた寺西は牛首紬の一見シンプルな中に表現された繊細な色合いや色の組み合わせのバランスに魅了されました。またその紬の糸そのものが人の手によって紡がれているという事実に衝撃を受けました。
「着物の世界にはファッションの時間軸とは全く別世界でものづくりをしている人達が存在する」それから寺西は着物に関する情報を集め始め、休暇の度に日本に来日し、着物の産地を巡り、織元との繋がりを深めていきます。そして「最高峰の手仕事が詰まった日本の素材が、ファッションとは別の新たな世界を開拓できる」と確信し、その活動をするための基盤を確立するために独立を決意しました。
MIZENはファッションブランドではなく仲間集めのプロジェクト
「現在主流のファッションはデザイナーがピラミッドの頂点に立ち、技術はデザイナーが世界観を具現化するための道具となる世界。一方MIZENが目指すのは、職人とその技術が主役となり、それらを
活かすためのデザインを追求し、技術者、デザイナー、消費者それぞれがフラットな世界。」
作品を通じて暮らし手と作り手が心で繋がる価値観こそが、これからの時代に求められる新たなラグジュアリーだと考え、これらの理念に共感する仲間集めをすること、それがMIZEN PROJECTです。
牛首紬xMIZEN<加賀乃織座>について
パリで出会った寺西と西山の2人が開く、MIZEN初のコラボレーション店舗です。
織元の地だからこそできる特別な体験を2社で提供することで、この土地で育まれた技術がブランドとなり、新しいファッションの形を築き上げる第一歩を今まさに踏み出し始めます。石川県の伝統的工芸品である牛首紬と、技術を主役とした新しいラグジュアリーファッションを提案するMIZEN。
牛首紬の地元石川県白山にある織元ならではの圧倒的な反物数を誇り、それらを直接ご購入いただけます。洋服としてはもちろん、お着物としての誂えも可能です。また、牛首紬を使った加賀乃織座オリジナル商品の小物や雑貨などもご購入いただけます。
カスタマイズオーダー
織元ならではの圧倒的な種類の中からお好きな反物を選び、MIZEN の洗練されたデザインと
掛け合わせることで、伝統の新たな魅力を引き立たせる自分だけの1着を作ることができるのは、
現地を訪れたからこそ味わえる醍醐味です。
全世界どこへ行っても均一性を維持する多くのファッションブランドとは異なり、産地の物語を感じられるファッションは、職人とその技術が主役となるためのデザインを追求するMIZEN と牛首紬とのコラボレーションならではの体験です。
表層的なデザインで選択されがちなファッションに対し、手仕事や人の存在に触れることがもたらしてくれる精神的な豊さは、日本の技術が生んだ新たなラグジュアリー体験としてあなたの記憶に留まることでしょう。800年以上の歴史を持つ牛首紬の伝統に触れ、その魅力と技術を体感する特別なプログラムをご用意しています。旅の思い出に残る、ここでしか体験できない貴重な時間をお楽しみください。
牛首紬リメイク
お手持ちの牛首紬のお着物または反物をお持ちいただければ、シャーリングコートにお仕立てするサービスを白山店限定で承ります。
無地扱い:297,000円(税込)
柄合わせあり:319,000円(税込)
*洗い張りやシミ、汚れ、穴あきなどの修正は別途代金をいただきます。
石川県伝統的工芸品の牛首紬
2頭の蚕が協力して1つの繭を作り上げる「玉繭」。その繭には必ず愛し合うかのようにメスとオスのつがいが入り、2匹がともに作り上げる玉繭は、全体の2~3%しか生まれない稀少な繭です。玉繭からは2本の糸が紡ぎ出されますが、その糸は絡み合ってしまうため、かつては綺麗な糸を作ることができず、くず繭として扱われていました。
しかし、昔の人々は「せめて家族のために」と、その絡み合った糸を丁寧に紡ぎ、大切に機を織りました。これが紬の始まりだと言われています。
牛首紬の産地、石川県白山市白峰は、白山の登山口に位置しています。
白峰は積雪3~4mにもなる豪雪地帯で、雪に閉ざされる長い冬、女性たちは糸を紡ぎ、機を織って生活の糧を得ていました。
その際に、2頭の蚕が共同で1つの繭を作った「玉繭」を主として織られた織物こそが牛首紬です。玉繭から挽いた糸は、2本の糸が複雑に絡み合い独特の節が緯(ヨコ)方向に見られるのが大きな特徴で、釘抜き紬とも呼ばれていた様に大変丈夫な生地です。
「命の水」を湛え、信仰の対象として崇められてきた白山。その地で脈々と伝統を受け継いできた牛首紬は、他の紬とは異なる魅力を漂わせています。
伝統技術体験
牛首紬xMIZEN白山店<加賀乃織座>では、牛首紬の最大の特徴である「玉繭」から糸を引き出す作業をご体験いただけます。
実際に牛首紬を織る機織り機を使い、伝統の技術に触れながら、繭から生まれる繊細な糸の感触をお楽しみください。800年の歴史を紡ぐ伝統工芸の織物の技術に触れることで、その魅力と奥深さを実感してください。
また工房では作業をしている職人による「糸挽き」と「機織り」の様子をご覧いただけます。長い歴史の中で育まれてきた牛首紬の伝統は、今もなお職人たちの情熱によって受け継がれています。熟練の技で玉繭から糸を紡ぎ、美しい反物を織り上げる姿を間近で体感し、牛首紬が生まれる感動の瞬間をぜひお楽しみください。
工房見学・体験メニュー
料金 10,000 円/ 人
体験内容
1.職人・関係者によるご案内と説明
・歴史・文化・自然・製法・特徴など作業を見学しながら説明
2.体験メニュー
・糸挽き体験(実際に使用している玉繭から糸を挽きます)
・機織り体験(職人が通常使っている織機を使って本物の牛首紬を織っていただきます)
・コースターづくり体験(簡易版のコースターを織り体験。自分の作品を持ち帰ることができます)
3.商品をご覧いただきます
定休日 土日祝
最小受付人数 1 名
最小催行人数 1 名
最大申込人数 6 名
予約締切 7 日前
問合せ先 076-273-5755
メールアドレス reserve@ushikubi.co.jp
牛首紬xMIZEN白山店<加賀乃織座>
〒920-2167 石川県白山市部入道町卜40 番地
通常営業: 平日 10:00~18:00
定休日:土日祝(不定休あり)
お問い合わせ: oriza@ushikubi.co.jp
電話番号: 076-273-5755
白山店公式サイト:https://mizenproject.co.jp/hakusan/
アクセス
【お車でお越しの場合】
金沢駅よりタクシーで約30 分
高速北陸道 美川IC より車で25 分
高速北陸道 白山IC より車で15 分
【公共交通機関でお越しの場合】
JR 金沢駅からIR いしかわ鉄道線(各駅停車)福井行き
松任駅下車 お車で15 分程度
【飛行機でお越しの場合】
小松空港からお車で40 分
MIZENについて
日本が世界に誇る「着物」は、作り手の価値を纏う者が理解し、デザイナーと技術者はどちらも「職人」という言葉で等しく評価されてきました。
一方現在主流の「ファッション」は、デザイナーがピラミッドの頂点に立ち、彼らの世界観を実現させるために技術をデザインに迎合させる必要のある世界。これはファッションの中心地であるヨーロッパの歴史的・文化的背景に沿って築かれてきたルールと言えます。
そこで、日本に多く現存する「手仕事」をより輝く存在にしたいと考えた時、その様なデザイナー中心のルール下に押し込むのではなく、元来日本が着物文化の中で既に持ち合わせていた「技術者も主役と
なるルール」をファッションやデザインの世界にも浸透させるべきだと考えます。
”デザイナーのための技術ではなく、技術のためのデザイン”
”「手仕事」の存在は、作る人と使う人をつなぐ精神的な次世代のラグジュアリー”
MIZENは、日本の素晴らしい技術者はもちろんのこと、世界中の「職人」の地位向上と、作品を介し
た人と人との繋がりがもたらす心の豊かさをより多くの人々と共有するために、我々の理念に共感する
仲間集めをするプロジェクトなのです。
ホームページ:https://mizenproject.co.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/mizenofficial/