リサイクルウール特有のチクチク感を軽減、「終わらない服をつくろう。」実現へ
青山商事株式会社のプレスリリース
青山商事株式会社(本社:広島県福山市/代表取締役社長:青山理(おさむ))は、洋服の青山の店舗などに設置している『リサイクリングボックス』にて回収したスーツのウールを取り入れた循環型ニット『ウエアシフトニット』を、初めて企画し「洋服の青山」主要150店舗および、公式オンラインストアで発売しています。
60周年企画の一環として「終わらない服をつくろう。」をテーマにスタートした「WEAR SHiFT」プロジェクト。2023年10月から「洋服の青山」および「スーツスクエア」の店内へ、不要になった衣類などを回収する『リサイクリングボックス』を設置しています。11月には店頭で回収した衣類のうち、ウール100%のスーツを回収し再利用した循環型スーツを発売しました。そこで今回は、本プロジェクトをさらに拡大していくためにビジネスシーンだけでなく、より多くのシーンで活用しやすく気軽に着用できるアイテムとして、オンオフ兼用のリサイクルニットを初めて企画しました。
『リサイクリングボックス』リリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000071.000115161.html
『ウエアシフトスーツ』リリース: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000221.000115161.html
今回のニットで採用するウールは、不要になった衣類や工場の裁断クズを日本最大の毛織物産地である尾州地区(愛知県北西部から岐阜県岐阜市にかけての地域)に集め、仕分けから紡績までを行っています。尾州地区が手がけるリサイクルウールは、長年の経験で培った職人技術による緻密な設計や工程により、リサイクルウール特有のチクチク感を軽減します。このウールにナイロンを混合することで強度がありながらも柔らかい風合いの糸に仕上げました。ウールに加えてナイロンもすべてリサイクル素材を採用しており、環境に優しいニットとなっています。
デザインはクルーネックとカーディガンの2型で、リラックス感のあるサイズ感と、肩位置を通常より落としたドロップショルダーにすることで、こなれ感や抜け感のある印象を演出します。ニットはミドルゲージで程よい厚みがあるため1枚でもシャツやインナーを重ねても着用でき、さまざまなコーディネートを楽しむことができます。
【商品概要(レディス)】
商品 ミドルゲージカーディガン
ミドルゲージクルーネック
色柄 ネイビー・ライトグレー
素材 ウール80%、ナイロン20%
サイズ S・M
販売価格 税込7,590円
販売店舗 洋服の青山 主要150店舗、公式オンラインストア
※記載の情報はリリース発表時現在のものです。
※同企画ではメンズニットも用意しています。
(メンズもレディス同様、尾州地区でリサイクルウールを紡績)
【商品概要(メンズ)】
商品 畦編みクルーネックニット
色柄 ブラック、ネイビー、グレー
素材 ウール80%、ナイロン20%
サイズ M・L
販売価格 税込7,590円
販売店舗 洋服の青山 主要200店舗
※記載の情報はリリース発表時現在のものです。
■担当者コメント 商品部 谷本つくし
お客様と一緒に行うエコ活動として、洋服の青山の店舗内に『リサイクリングボックス』を設置してから約1年が経ち、スーツやニットなど様々な商品を発売できるようになりました。今回のニットは、糸の特徴や風合いを活かした日常使いもしやすいアイテムなので、是非多くの方に手に取っていただきたいです。今後も継続してサステナブルな商品を企画していきます。
■「ウエアシフト」宣言コピー
■リサイクリングBOX「ウエアシフト(WEAR SHiFT)」について
リサイクリングBOXを店頭入口やレジ前付近などに設置しています。お客様には不要になった衣類を回収BOXに直接入れていただき、クーポン券と交換します。なお、リサイクリングBOXは、古着や古布などの廃繊維のみを使用したリサイクル素材(リフモボード)を採用しています。
【リサイクリングBOX】
サイズ 縦45㎝×横45㎝×高さ×80㎝
容 量 スーツ約15着分程度
素 材 廃繊維100%(リフモボード…繊維廃棄物を加熱・加圧形成した素材で、繊維が絡み合った構造のため割れにくく、破片が飛散しにくいのが特徴です。古着や古布などから作られているため、環境配慮型素材として注目されています。)
終わらない服を作るWEAR SHiFTとは?
洋服の青山 YouTube公式チャンネル:https://youtu.be/yBbE45gxeOM
■『旅する服篇』(店頭サイネージ企画)
動画URL:https://youtu.be/1L1jpkJxj1I
形を変えて、何度も循環して活用される、「終わらない服」をつくる。洋服の青山では、回収された着なくなった服を、古着として活用したり、素材として再生させ、まったく違う形に生まれ変わらせます。私たちは、下取りして終わりじゃなく、誰かに委ねて終わりでもなく、自分たちの目で最後まで見届けるリサイクルに取り組んでいます。
≪旅する服篇放映≫
・洋服の青山全店の店頭サイネージ
・AOYAMACTION(アオヤマクション)
AOYAMACTIONは、青山商事の次の時代に向けたさまざまな取り組みや、サステナブルな活動を発信するオウンドメディアです。
URL:https://www.y-aoyama.jp/aoyamaction/
■下取りサービスを活用した資源循環
下取りサービスは、1998年に全国の「洋服の青山」で開始しました。ほぼ、全量をリサイクル・リユースし、リサイクル品は主に車の断熱材や荷物の緩衝材に再利用されています。また、近年の自然災害の増加を受けて、回収したスーツの一部をリサイクルした「防災毛布」(災害支援用リサイクル毛布)を2018年に作製しました。当初は災害救助用備蓄毛布として備蓄・保管していましたが、2019年からは災害が起こる前の備えとして役立てていただきたいと考え、新潟県佐渡市、鹿児島県奄美市、熊本県天草市など※計11自治体・総数2,300枚(2024年10月末現在)を寄贈しています。また、2024年度からは、回収量に応じて1キロあたり10円を森林保全団体「more trees(モア・トゥリーズ)」へ寄付をする活動も開始しています。