日本毛織株式会社(ニッケ) のプレスリリース
選定された事業は、卒業生の制服を回収して再生させる、服から服への「循環型学生服」実証事業です。
今回の実証事業は、私立駒場学園高等学校(東京都世田谷区)の協力を得て実施するもので、ウール混の学生服をいったん原料の状態まで戻し、糸から再生させる取り組みとなります。再生原料を使用した制服の着用開始は2024年4月を予定しています。
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「サーキュラーエコノミーの実現に向けた社会実装化事業」の公募について
東京都は、「2050年CO2排出実質ゼロ」に貢献する「ゼロエミッション東京」の実現に向け、サーキュラーエコノミーへの転換・資源循環を促進することとしています。東京都と公益財団法人東京都環境公社は、地域密着型のサーキュラーエコノミーの実現を目指す事業者等を公募し、その取組の社会実装化を支援しています。
【公募内容】
https://www.circulareconomy.metro.tokyo.lg.jp/news/1437.html
【選定結果】
https://www.circulareconomy.metro.tokyo.lg.jp/news/1666.html
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対象となる事業
【事業名】
「サーキュラーユニフォーム」廃棄物削減につなげる循環型制服の実証事業
【事業概要】
卒業生から寄贈されたウール・ポリエステル混紡の制服を原料の状態に戻し、繊維から繊維への再生技術による資源の有効活用や廃棄物の削減等を目的とした循環型制服の取組を実施する。制服を起点とした探究学習を通して循環型社会についての理解を深め、子供たちの行動変容を促す。
【本事業の目的・位置づけ】
■問題意識
アパレル産業の過剰生産・過剰消費・過剰廃棄による深刻な環境汚染の問題
・資源とエネルギーの大量消費によるCO2排出(→ 地球温暖化への影響)
・有害物質の使用、マイクロプラスチックによる河川や海洋汚染(→ 生態系への影響)
■ありたい姿
1.持続可能な社会を実現するためのサステナブル経営
・「人と地球にやさしい」商品開発
・「繊維から繊維へ」の再生技術確立による廃棄物の削減と資源の有効活用
2.未来を担う子供たちに向けた教育環境の提供
・制服を起点に繊維の知識を習得し、衣服がもたらす環境問題への気づきを与える
・資源循環の仕組みを通して、持続可能な社会へのあり方を共に考える
今回の取組により、循環経済(サーキュラーエコノミー)に対する正しい理解や廃棄量削減、資源の有効活用のきっかけとなることを期待しています。持続可能な社会の主役は、今を生きる子どもたちです。当社は学校や企業の皆様と共に、サステナブルなスクールユニフォームを通じて、子どもたちの「将来の力になる教育」に貢献してまいります。
【会社概要】
社名:日本毛織株式会社(通称社名:ニッケ)
本社所在地:大阪市中央区瓦町3丁目3-10