SOLAKZADEのプレスリリース
SOLAKZADEは、ヴィンテージアイウェア部門、アンティークジュエリー部門に次ぐ第三の部門として、ヴィンテージカー部門「SOLAKZADE AUTOMOTIVE(ソラックザーデ・オートモーティヴ)」の立ち上げを宣言します。
新部門立ち上げに際し、ヴィンテージカーをテーマにしたインスタレーションを、阪急メンズ大阪1階THE LAST STORE前で、9/7(水)より2週間おきに展示内容を変えながら継続して開催します。
展示に使用される名車たちは、いずれも購入可能です。
SOLAKZADE AUTOMOTIVEは今後、厳選された車両の販売をはじめとして、インスタレーションを含むいくつかのプロジェクトをゆっくりと展開していきます。
【SOLAKZADE AUTOMOTIVE】
SOLAKZADEのプロジェクトはすべて、我々の個人的な興味からスタートしています。忘れ去られゆくもの、滅びゆくものの中から美を救い出し、その美を岡本兄弟が自らの手で育てていく。そして世代を越えて、その歓びや豊かさを伝えることを我々の使命としてきました。これまでも、これからも、我々が実践するのは、懐古主義ではなく、そして進歩主義でもない、時代を超えて受け継がれるべき本当の豊かさです。
自動車部門のすべては、5年前、SOLAKZADEの岡本兄弟が、国内屈指のヴィンテージカー専門店である、ヴィンテージ湘南の湯山賢太郎氏と知り合うところから始まります。彼の紹介で衝動買いした、1964年式メルセデス220SEbは、今や岡本兄弟の日常の一部となっています。ヴィンテージのアイウェア、ジュエリーと同様に、自分達と人生を共にするに相応しい相棒に出会えたのです。
湯山氏の信頼感あるサポートのもと、この車に乗りはじめて、我々の世界は一変しました。この車に気づいた子どもたちは、その美しさに目をまん丸にして指差して「ママあの車かっこいい!」と跳ねてよろこびます。あるときには、高速道路をゆっくりと流していると、右車線から、ハーレーと白い髭がよく似合う渋い男たちがやってきて、舐めるようにこの車を見回し、左手の親指をさっと立て去っていきました。車と過ごす日常のなかで、幅広い世代の無邪気な笑顔をいくつもみてきました。我々だけでなく、車の姿を目にした多くの人を幸せな気持ちにするのだということに、乗って初めて気付かされたのです。
ヴィンテージカーがもつ魅力への理解を深め、その楽しみを知っていくなかで、我々はヴィンテージ湘南の湯山氏と親交を深め、語り合ってきました。彼もまた、我々同様、ヴィンテージカーそれぞれに潜む美意識を重んじ、それと同時に、我々と全く同様の危機感を抱いていたのです。
その危機感とは、乗り手と職人の高齢化によって、ヴィンテージカーに潜む美意識とそれを支える職人技が、いずれも継承されず、潰えてしまうのではないか、というものです。
現在、ガソリンエンジンの規制や自動運転の普及で、これまで育まれてきた走る楽しみや、自動車と過ごす生き方が、大きく変化しようとしています。その最後の砦として、SOLAKZADEだけが取り組めることがあるはずです。車業界の外からやってきた我々だからこそ、新しい視点でヴィンテージカーの世界を切り拓くことができると信じています。
我々は、文化的な喪失の危機の中で、失われゆく素晴らしい美意識と職人技を、次の時代に継承することの一助となりたいとねがっています。100年前、それまでの移動手段であった馬が、自動車にとって変わられた一方で、乗馬が貴族の嗜みとしてその文化は現在も継承されているように。ヴィンテージカーの魅せる世界には、引き継がれるべき価値があります。
湯山氏は我々の取り組みや、目指す理想に強い理解と共感を示してくれました。そして、SOLAKZADEとヴィンテージ湘南による力強いパートナーシップで、SOLAKZADE AUTOMOTIVEを展開することになったのです。
ヴィンテージカーを楽しむにあたって、最も重要なのは信頼です。信頼できる車、信頼できる職人、信頼できる仲間。我々が販売するのは、岡本兄弟を始めとしたSOLAKZADEのメンバーが自ら所有し、長距離をともに過ごした車種のみに限られます。その車の魅力や欠点(そして欠点こそ、ときに魅力たり得ます)を知り尽くしてこそ、その本質を伝えられると考えています。
岡本兄弟所有の1967年式ロールス・ロイス シルバーシャドウ 2ドアサルーン by MPW
【ヴィンテージカーに宿るエレガンス】
現在のヴィンテージ市場は、熱心なカー・エンスージアストに向けた伝統を重んじるスタイルや、アメリカのストリートカルチャーを解釈した躍動感あるスタイルが主流です。我々はそんな現在の市場において、第三の提案をしたいと考えています。それは「エレガンス」という切り口です。
たとえば、1930-60年代のヨーロッパの素晴らしい車たちは、手作業で叩き上げられた見事なボディを架装され、家具以上の仕上げを施された美しい内装を持っていました。ときに優雅で、ときに過激、あるときは不気味ですらあるそれらは、コレクターたちによって蒐集され、ふだん目にできる機会はほとんどありません。
このように、ヴィンテージカーの世界は、多様なかたちで、我々にエレガンスとは何かを教えてくれます。車たちが見せる、さまざまなエレガンスをひとつひとつまなざし、世代を越えて、ヴィンテージカーを生活に取り入れてほしいと願っています。
たとえばだれかが、自分だけのストーリーを持つ車とともに人生を過ごす手引きをする。たとえば、自らが車のストーリーの一部として、潰えようとしている技術を受け継ぎ職人となれるよう、人と工場をつなぐ。我々はヴィンテージカーの多様な可能性を提示していきます。
阪急メンス大阪1階で開催中のインスタレーション「この車は、わたしをどこにつれていくのだろうか」
【インスタレーション】
今回のインスタレーションでは、自動車を、ある種の神殿と捉え、「この車は、わたしをどこにつれていくのだろうか」というひとつの疑問を提示します。
自動車は、移動を繰り返しながら生命を繋いできた人類の一つの答えです。20世紀のはじめにかけて巻き起こった、自動車の普及により、世界中の人々の生活は一変しました。20世紀前半、食事も、服装も、そして思考までもが自動車によって刷新されました。自動車はその時人々が見た夢の象徴だったのです。とりわけ、手仕事で形作られた時代の車は技術と芸術の結晶です。
人々の夢を繋ぎ止め、ある時代のある思想のあらわれとして佇む車たち。それは古代の神殿と同様の役割を帯びています。かつての時代の美意識が、車という形をとって、街中や峠道を悠然と走る。白昼に亡霊を見てしまったかのような光景から抱く畏れや静かな違和感は、車に乗る際の危険性、つまり死のリスクと重なります。さらに踏み込んで言えば、常に我々につきまとう死そのものへの、強烈な自覚を与えるのです。
それは我々SOLAKZADEの考える生き様をあらわしています。死を覚悟してこその生であり、「あたらしい豊かさ」を取り入れる試みは、死へと行進していく我々の隊列に加わることと同義なのです。
阪急メンズ大阪1階で開催中のインスタレーション「この車は、わたしをどこにつれていくのだろうか」イメージ図
店舗:東京都渋谷区神宮前4-29-4 goro’s Bldg. 1F
ガレージ:神奈川県藤沢市長後1983-1
メール:info@solakzade.com
公式LINE ID:@solakzade
Instagram:https://instagram.com/solakzade_automotive , https://instagram.com/solakzade_optician , https://instagram.com/solakzade_jeweler
HP: http://www.solakzade.com