株式会社FABRIC TOKYOのプレスリリース
株式会社FABRIC TOKYOは、アパレル業界から持続可能な社会の実現を目指すためのチャレンジである「サステナブルアップデート」の一環として、兵庫県の北播磨地域で生産されている織物「播州織(ばんしゅうおり)」を使用した新作のビジネスウェアを販売開始しました。
今回は、兵庫県西脇市を拠点に、80年にわたり播州織を生産しているテキスタイルメーカー、東播染工(とうばんせんこう)株式会社と協業し、オリジナルの播州織生地を共同開発。カジュアルセットアップなどのビジネスウェアを制作しました。
FABRIC TOKYOが考えるサステナビリティにおいて、地域が誇る技術の継承は不可欠なことのひとつと考えています。共に取り組むものづくり、販売、そして情報の発信を通じた産地への利益還元と、播州織の認知拡大に微力ながら貢献していきます。
- FABRIC TOKYOのサステナブルアップデートとは
株式会社FABRIC TOKYOは、「Lifestyle Design for All」をミッションに掲げ、カスタムウェアの民主化を通じて人生や世界を楽しくすることを目指し、オーダービジネスウェアブランド「FABRIC TOKYO」、働く女性のためのオーダーウェアブランド「INCEIN」を展開しています。
サービスを作っていく上でFABRIC TOKYOが大切にしている「HI-3(※)」と呼ぶ3つのフィロソフィーのひとつに、「HI-SUSTAINABILITY」があります。
労働者の搾取、多様性の欠如、環境破壊など、サステナビリティの観点からアパレル業界全体で取り組まなければいけない課題は多岐にわたります。そのような状況の中で、クリエイティブな発想で今の私たちにできることからサステナビリティの実現に取り組むチャレンジを「サステナブルアップデート」と呼んでいます。
※ PHILOSOPHY FABRIC TOKYOが大切にしている3つのこと
https://fabric-tokyo.com/pages/concept
- アップデートの背景
播州織は、200年以上にわたり地域の発展を支えてきた地場産業です。その独特の製法による肌触りの良さ、質感の上品さから、ビジネスウェアでは特にワイシャツに多く使用されています。
播州織の生産は、第二次世界大戦後、アメリカ市場の開拓により空前の好況期を迎えました。しかし、昭和のオイルショック以降は様々な市場環境の変化により、現在に至るまで生産量は減少傾向にあります。
兵庫県西脇市
アパレル業界の発展は、こうした各地の伝統技術と、それを支え、受け継いできた人々によって支えられています。FABRIC TOKYOでは、かねてより播州織を使用したオーダーシャツをラインナップしてきましたが、今シーズンは西脇市を拠点に事業を展開している東播染工(とうばんせんこう)株式会社と協業し、オリジナルの播州織生地を共同開発。播州織の特徴でもある、奥行きのある風合い、上品な質感を生かしたカジュアルセットアップなどのビジネスウェアを制作しました。
東播染工は、染色・サイジング・織り・加工まで一貫で行うことができる日本で唯一の老舗テキスタイルメーカーです。その高い技術力と、伝統を守りながらも革新的な取り組みに挑戦していく姿勢に共鳴し、共にものづくりを行うことが実現しました。
東播染工の工場
国内の繊維産業の構造的不況を解決する糸口は、なかなか見えないのが現状です。FABRIC TOKYOは、この課題に向き合いながら共にものづくりを行い、日本の伝統産業の素晴らしさを広めていくことで、産業全体が再び発展していく循環へつなげていくことを目指します。
- 商品概要
EASY CARE COTTON JAPAN FABRIC from BANSHU
商品ラインナップ:カジュアルジャケット(¥29,800~)カジュアルパンツ(¥19,800~)
カラー展開:5色
東播染工との共同開発による、FABRIC TOKYOのオリジナル生地です。天然のものから色素を抽出した天然染料と化学染料を使い分け、色落ちなど天然染料の問題点を改善した「Herb Fabric hybrid botanical dyed」という染料を使用しています。このシリーズでは白ワインや炭、楠の葉柏、ログウッドから抽出した色素を使用しました。
縦糸と緯糸で色が異なるため、光の当たり方や角度による色の変化が生まれ、表情に奥行きをもたらす上品な質感です。
EASY CARE JAPAN SHIRT by BANSHU
商品ラインナップ:フォーマルシャツ(¥8,500~)
カラー展開:8色
繊維の長いスーピマコットンを縦糸に、綿とポリエステルを混紡した糸を緯糸に使用することで、肌当たりが良く、形態安定性を持つ生地になりました。
また、仕上げに液体アンモニア加工を施しているため、シワになりにくいことも特徴。ローテーションのうちの一つとして、日常使いしていただきやすいシャツです。
商品ページ
https://fabric-tokyo.com/products/item/easy-care-japan-shirt-by-banshu-white-broad-shirt-l0622a286
- 播州織とは
兵庫県の西脇市を中心とした北播磨地域で生産されている、伝統ある綿織物。糸を先に染めてから織る「先染め」、その糸を綿密に計算して織ることで細かい模様を表現しているのが特徴。多くはシャツやブラウス、ストールなどのファッションアイテムに用いられています。その品質の高さで国内のみならず海外からも高い評価を受け、世界的ブランドの生地にも採用されています。
- 東播染工株式会社について
日本で唯一の、デザイン・染色・サイジング・織り・加工まで一貫で行う、先染め織物に特化したテキスタイルメーカー。80年以上の伝統を持ちながら、常に新たな商品開発や地域から播州織の魅力を発信する取り組みなどにチャレンジし続けており、世界的ラグジュアリーブランドや人気のドメスティックブランド等でも、東播染工の生地が多数使用されている。
・公式サイト
https://www.toban.jp/
・Instagram
https://www.instagram.com/tobantextile/
- これまでのサステナブルアップデート
#1 配送時のプラスチックの削減を目指し、梱包をリニューアル。ハンガーとガーメントカバーを選択式に
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000155.000013830.html
#2 オーダーアイテムのボタンを環境負荷軽減素材へ変更
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000156.000013830.html
#3 オーダーメイドのパンツをさらに長く着用するための最新オプションを追加
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000157.000013830.html
#4 「STORY OF OUR Craftmanship」の定期更新を開始
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000159.000013830.html
#5 ダイバーシティへの取り組みの一環として、アートライフスタイルブランド「HERALBONY」と初のコラボアイテムを販売
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000160.000013830.html
- FABRIC TOKYOとは
“Fit Your Life.”をブランドコンセプトに、体型だけでなく、お客さま一人一人の価値観やライフスタイルにフィットする、オーダーメイドのビジネスウェアを提供するブランドです。
一度、ご来店いただき、店舗で採寸した体型データがクラウドに保存されることで、以降はオンラインからオーダーメイドの1着を気軽に注文することができます。リアル店舗も自社で展開し、関東・関西・名古屋・福岡で合計13店舗を運営中。
公式サイト
https://fabric-tokyo.com/
- 会社概要
・社名:東播染工株式会社
・創業:1943年2月(昭和18年2月)
・本社: 兵庫県西脇市高田井町224番
・東京事務所:東京都渋谷区千駄ヶ谷3丁目61-11 第2駒信ビル304
・URL:https://www.toban.jp/
・株式会社FABRIC TOKYO
・所在地:東京都渋谷区神宮前 2丁目 34-17 住友不動産原宿ビル 4F
・代表取締役CEO:森 雄一郎
・事業内容:カスタムオーダーサービス「FABRIC TOKYO」の開発・運営
・URL:https://corp.fabric-tokyo.com/