WMHのプレスリリース
ファッション・ビューティー業界に特化した人材紹介を行う株式会社 iDA(アイ・ディ・エー、以下iDA / 本社:東京都渋谷区、代表取締役 加福真介)は、人材紹介にまつわる最新動向を分析しました。新型コロナウイルス感染症拡大前の2019年、感染症拡大直後の2020年、コロナ禍一年経過の2021年のそれぞれ4月で転職を希望する登録者数や年代、就業状況などどのような変化が見られたのでしょうか。
- 2021年、登録者数は大幅に増加し20代の比率増える
今回の分析では、新型コロナウイルスを契機とした変化を見るため、感染症拡大前・直後・一年経過時となる2019年、2020年、2021年のそれぞれ4月のデータを定点観測しました(図1)。その結果、正社員での転職を希望するiDA登録者数は2019年と比較して2020年は約170%、2021年は約230%と大幅に増加しており、コロナ禍、特に度重なる緊急事態宣言発出の影響を否定できない結果となっています。
各年における登録者の年代別比率(図2)を見てみると、2019年、2020年はほぼ変化がありませんでしたが、2021年は20代の登録者比率が10%以上伸びており、全体の67%を占めています。実際、30代、40代、50代以降の登録者数は2020年と2021年で差がないことから、図1で見た2021年の全体の登録者数の大きな増加は20代の求職者が一気に増えたことが要因だと言えます。
また2021年の登録時の就業状況(図3)は「在職中」が最も多く56%、アルバイトも含めると約8割の登録者が就業中であることがわかりました。
これらのことから、新型コロナウイルス拡大により百貨店やショッピングセンターをはじめとする商業施設が休業や時間短縮せざるを得ない状況を、20代を中心にダイレクトに受けた結果、転職に向けた活発な動きに繋がっていると考えられます。
- ピンポイント型&慎重型の転職が主流
コロナ禍を受け、現状に不安を抱く方、特に20代を中心に転職意識が高まっていますが、増加する求職者数に対して全体的な求人数はまだ回復しきってはいません。
求職者の傾向としては、現職からのキャリアアップを目的に、ラグジュアリーブランドや高級セレクトショップへの転職希望が増加。決定者の大半が経験者ですが、その半数は20代のため、若年層も採用されています。一方で、自身の希望ブランドの求人が出るまで待つ、第一希望のブランドのみを受ける、といった方が多く、コロナの不安がありながらも焦って転職をする、という傾向はあまり見られていません。(リクルーティング事業部 事業責任者 石井哲也)
iDAについて
1999年3月創業。ワールド・モード・ホールディングスのグループ企業であり、ファッション・ビューティー業界を中心にクライアントニーズに応じて人材紹介、派遣、教育、店舗運営などトータルメニューでサービスを提供。求職者のキャリアプランやライフスタイルに沿った提案を行い、年間約1000人の社員転籍化を実現している。
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