異業種協働で廃棄衣料をアップサイクルする「commpost」 2021年度グッドデザイン賞受賞!

(株)アーバンリサーチのプレスリリース

 

株式会社アーバンリサーチ(本社:大阪府大阪市、代表取締役 竹村幸造)が2018年より異業種協働 で取り組んでいるサステイナブルマテリアル・プロダクトブランド 「commpost(コンポスト)」。 同ブランドの取り組みが、2021年度グッドデザイン賞 (主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を 受賞いたしました。

■commpostの取り組みについて
異なる素材(品質)が混合していて、素材分別が容易ではない衣料品のアップサイクル。当社は、素材 分別が難しい廃棄繊維を色で分けて付加価値のある素材にリサイクルする研究を行っている「Colour Recycle Network(カラーリサイクルネットワーク)」との協働によって、新素材と新製品を研究開発しています。

さらに、大阪・箕面の「NPO法人 暮らしづくりネットワーク北芝」および当社の特例子会社である 「株式会社URテラス」との協働により、製品の生産過程における、障がい者をはじめとする就労困 難者の雇用の創出も実現。

完成した製品は、アーバンリサーチの店舗を中心に販売しております。

また、不要となった本商品および廃棄衣料の回収協力も呼びかけ、再商品化に取り組んでいます。

当社は、本取り組みを通し、異業種と協働し継続的なプロダクト開発・販売を行うことで、アパレル業界における廃棄衣料の削減と就労困難者の雇用創出を目指しています。

■実績
【販売数と販売店舗】
2018年の発売より、これまで累計約2万個を販売。販売店舗は社外の協力店舗を含め約100店舗に上ります。

【障がい者インクルージョン】
・2019年4月 障がい者向け子会社「株式会社URテラス」を設立し、生産体制を強化。(2021年3月 に特例子会社化)。
・2020年9月 本取り組みと関連して、障がい者のインクルージョンを推進する国際的イニシアティ ブ「The Valuable 500」に加盟。

【行政との連携】
・2019年8月 大阪府箕面市の「ふるさと納税返礼品」に採用。 ・2019年12月 環境省グッドライフアワード実行委員会特別賞「環境と福祉賞」受賞。
・2021年3月 2025年大阪・関⻄万博に向けた取り組み「TEAM EXPO 2025」プログラムの「共創 チャレンジ」に“チーム commpost”として登録。廃棄衣料を蘇らせるチャレンジに参加するパートナーを募集開始。

■審査委員による評価コメント
アパレル業界が抱える廃棄衣料削減の環境問題と就労困難者への働く機会の提供という大きな課題を同時に解決するビジネスモデルである。
この類の取り組みはビジネスの軌道に乗せる事が難しいが、本件はその点で高い実績が出ている事が素晴らしい。
またそのプロセスにおいて、アップサイクルでは外部研究チームとの連携、生産面では生産団体と作業工程の単純化、商品デザインと機能性の 充実、出口戦略では自社店舗販売の他に目新しく「ふるさと納税品」に販路を見い出し、地域の活動として伝えながら販売する等、多面的な連携を真摯に取り組んだ活動とスキームの緻密さを評価した。他業種にも広く影響する好例だ。

 

 

■「私の選んだ一品」への出展について
2021年度グッドデザイン賞審査委員が選ぶ、個人的に気になったデザインやお気に入りの受賞デザイン約70点を、審査委員のコメントとともに紹介するグッドデザイン賞の人気企画「私の選んだ一品」。この度、commpostは2021年度グッドデザイン賞 審査委員セレクションにおいて、審査委員の 玉井 美由紀様より「私の選んだ一品」にセレクトされ、2021年10月20日(水)より開催する同企画 展へ出店いたします。

■玉井 美由紀委員コメント
様々な素材を使用する衣服はリサイクルが困難でしたが、色をリサイクルするという画期的な技術をベースに、廃棄される衣類を回収、アップサイクルし、さらにすべての工程でアパレル業界が抱える 社会課題の解決に取り組んでいる。 私自身、ものがあふれる現代において、これからのものづくりは社会課題を解決していかなければな らないと考えていて、その上で、この循環の仕組みが素晴らしく、今後のあるべき姿だと思った。

■「私の選んだ一品」展 概要
日時:2021年 10月20日(水) – 11月24日(水) 11:00-19:00会期中無休
会場:GOOD DESIGN Marunouchihttp://www.g-mark.org/gdm/(東京都千代田区丸の内3-4-1新国際ビル1F)
入場無料会場デザイン:廣村正彰氏 編集協力:高橋美礼氏

▼ commpost (コンポスト) について
共有、共同、常識、良識を意味する「common(sense)」と郵便・提示する・標柱を意味する「post」を組み合わせた造語。 敷居が高いと思われが ちな「アップサイクル」という考え方に、 ファッションの分野から、スタイルのある新しい価値や考え方を提示していく。 これからの地球環 境や人のはたらき方・暮らし方に対して、新しい常識を示していきたい。そんな想いから誕生したサ ステイナブルマテリアル・ プロダクトブランド。

commpost SPECIAL SITE:http://www.urban-research.co.jp/special/commpost/
commpost Instagram: @ur_commpost

▼Colour Recycle Network(カラーリサイクルネットワーク)について
2015年4月、京都工芸繊維大学大学院 木村照夫教授(現名誉教授)をプロジェクトリーダーとして発 足。当時、同研究室に在籍していた内丸もと子(テキスタイルデザイナー)が提案した素材分別が難し い廃棄繊維を色で分けてリサイクルする 「カラーリサイクルシステム」をコンセプトに、デザイ ナー、研究者、成形加工業、故繊維業、素材メーカー等がネットワークを組んで、廃棄繊維から付加 価値のあるプロダクトを開発している。USA等海外の学会でも研究成果を発表している。

https://www.colourrecyclenetwork.com

▼NPO法人 暮らしづくりネットワーク北芝 について
対象を限定しない包摂型のまちづくりなどの提案をされているNPO法人暮らしづくりネットワーク北芝。
本取り組み開始当初から意見交換させていただき、働く機会のありよう、「雇用」や「くらし」の持続性について考えるきっかけになりました。
「commpost」MULTIPURPOSE BAGの製作工程にはひきこもり状態にあった高齢の方や働くことへハードルを感じておられる方、妊娠中や子育て中の方、体調に不安がありフルタイムで働くことが難 しい方など10代〜80代の多世代の方が携わっています。

>https://www.urban-research.co.jp/company/urterrace/

▼株式会社URテラスについて
株式会社URテラスは、障がい者雇用の推進と拡大を目的に株式会社アーバンリサーチの特例子会社 として設立をしました。 業務をマニュアル化・バリアフリー化するなど、働きやすい環境づくりを行い、働くみんなが前向き にチャレンジできる場所を提供してまいります。
>https://www.urban-research.co.jp/company/urterrace/

 

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