菅公学生服株式会社のプレスリリース
菅公学生服株式会社 (本社:岡山市北区駅元町、代表取締役社長:尾﨑 茂 以下:カンコー学生服)は、全国の高校生500人を対象に、性別にとらわれず選択・着用できる制服(調査設問では「ジェンダーレス制服」)と、生徒同士の受け止め方に関する意識調査を実施しました。
近年、学校では性別にとらわれず制服を選択できる環境づくりが進んでいます。しかし、制服の選択肢が整うことと、生徒が安心してその選択をできることは同じではありません。
では、生徒たちは実際に安心してその制服を選べるのでしょうか。
今回の調査では、93.2%が性別にとらわれず選択できるジェンダーレス制服(学校制服で男女共通のデザインや、女子生徒のスラックス、男子生徒のスカート着用など)を肯定的に評価する一方、「クラスで浮いてしまうと思う」「陰口を言われると思う」といった回答も見られました。
制服の選択肢への理解が広がる一方で、生徒が安心して自分らしい選択ができる学校環境づくりには、教室の雰囲気や周囲の理解といった“心理的安全性”も重要であることがうかがえる結果となりました。

トピックス①
ジェンダーレス制服に93.2%が賛成
「とても良い取り組みだと思う」が50.6%、「良い取り組みだと思う」が42.6%となり、9割を超える高校生が、学校制服で男女共通のデザインや、性別に関わらず自分の着たいアイテムを選べるジェンダーレス制服を肯定的に受け止めていることが分かりました。 高校生の間では、「自分らしい制服を選択できること」への理解は着実に広がっていることがうかがえます。

トピックス②
制服のジェンダーレス化は学校現場にも広がる
73.4%の高校生が、自身の学校で「スラックスを着用している女子生徒がいる」と回答しました。学校によって導入状況や認知には差もあり、多様性に配慮した取り組みが学校現場で進む一方で、その浸透度には違いがみられます。

トピックス③
「制服の選択肢」と「教室の空気」にはギャップも
ジェンダーレス制服について、自分自身は前向きに受け止めていても、周囲の反応については慎重な見方も見られました。
クラスで女子生徒がスラックス、男子生徒がスカートを着用して登校する生徒がいた場合、「最初は違和感があっても、見慣れると気にならなくなると思う」59.8%、「本人の自由だから気にしないと思う」25.8%という前向きな回答が多い一方で、「クラスの中で少し浮いてしまうと思う」18.4%、「めずらしがって、ジロジロ見ると思う」14.4%、「クラスやSNSなどで、陰口(うわさ話)を言われると思う」8.6%、「いじめにつながる(いじめられる)と思う」5.4% という回答もありました。
制度への理解は進んでいる一方で、「教室の空気」への不安が、生徒の選択に影響を与える可能性もうかがえる結果となりました。

トピックス④
高校生が求めるのは「多様性を学ぶ機会」
「安心して自分の着たい制服を選べる学校にするために必要なこと」として最も多かった回答は、「LGBTQや多様性に関する正しい知識を学ぶ授業」51.8%、「校則の見直し」41.2%、「先生や学校側からの積極的な説明やアナウンス」22.2% でした。制服の選択肢だけではなく、多様性について正しく学び、お互いを理解する機会が必要であると高校生自身も考えていることが分かりました。

調査から見えたこと
今回の調査では、多くの高校生が、性別にとらわれず選択できる制服を前向きに受け止めていることが明らかになりました。一方で、制服の選択肢があっても、「クラスで浮いてしまうと思う」「陰口を言われると思う」といった回答も見られ、安心して選択できる学校環境には、なお課題が残ることも示されました。多様性を尊重した学校環境づくりには、制服の選択肢を広げることだけでなく、生徒一人ひとりがお互いの違いを理解し、安心して自分らしさを表現できる心理的安全性を育むことが重要です。
今回の調査から、性別にとらわれず選択できる制服そのものは高校生に広く受け入れられている一方、その選択を支える教室の雰囲気や相互理解といった心理的安全性も、これからの学校環境づくりに欠かせないことが示されました。
カンコー学生服の取り組み
カンコー学生服では、学校制服や生徒を取り巻く環境について調査・発信しています。2026年8月には、教員1,077人を対象に男子生徒のスカート着用状況と学校環境について調査した結果を公開しました。調査では、男子生徒のスカートを実際に着用している生徒が在籍する学校が10.7%あり、着用がみられる学校では、周囲の生徒が受け入れているとする回答が68.7%となりました。
「男子生徒のスカート着用状況と学校環境」調査結果はこちら
またカンコー学生服は、「制服をつくる」だけではなく、「子どもたちと学校を取り巻く社会課題を解決する」ことを目指し、生徒一人ひとりが安心して学校生活を送れる環境づくりに取り組んでいます。
制服の選択肢を広げる提案に加え、多様性への理解を深める教材の提供や出張授業、教職員向け研修など、教育現場とともに学びの機会づくりを進めています。
今後も、制服という製品だけではなく、教育・啓発活動を通じて、多様性を尊重し、一人ひとりが安心して学べる学校づくりに貢献してまいります。
◆調査概要
・調査主体:菅公学生服株式会社
・調査対象:全国の高校生男女500人(男子170人、女子330人)
・調査方法:インターネットリサーチ
・実施時期:2026年7月
・調査委託先(調査実査):エム・アール・アイ リサーチアソシエイツ株式会社
※本調査結果を引用・転載いただく際は、出典として「カンコー学生服調べ」と明記をお願いいたします。

