「西の香西、東の大倉」かつてのライバルが統合した水産卸『ザ・フィッシュファクトリー・ジャパン』。アパレル企業との異業種タッグで、使用済み漁網から生まれた次世代ユニフォームを導入

〜歴史ある「魚の目利き」と「服作りのプロ」が融合し、水産業の未来を創る挑戦。美味しい魚を届けるプロ集団が、海を脅かす11%の漁網ゴミ問題に挑む〜

株式会社カイタックトレーディングのプレスリリース

寿司・和食向け高品質水産物の専門卸売企業「ザ・フィッシュファクトリー・ジャパン株式会社」(代表:志村武美、本社:東京都調布市)と、繊維・アパレルの総合カンパニーである「カイタックグループ」の「カイタックトレーディング株式会社(代表:赤木政一、本社:岡山県岡山市北区)は、深刻化する海洋プラスチック問題の解決に向けた異業種タッグを結成しました。 日本の海岸に漂着するごみの11%を占める「使用済み漁網」を再資源化したオリジナルユニフォームを共同企画し、合併に伴う新社名への変更を機に、ザ・フィッシュファクトリー・ジャパンの全社ユニフォームとして導入いたします。美味しい魚を食卓へ届けるプロ集団と、服づくりのプロフェッショナルが手を取り合い、持続可能な水産業の未来を創る挑戦が始動します。

【本取り組みの3つのポイント】

1.同業他社であった2社の統合と異業種タッグ

「西の香西、東の大倉」というライバル関係にあった老舗2社の統合と、水産×アパレルという異業種タッグ。

2.海を守るという強い意志

水産系プラスチック資源リサイクル推進協議会(Re:ism)参画企業と連携。海洋プラスチックごみの11%を占める「漁網ゴミ問題」解決へ直結する仕組みへの参画。

3.地方創生への覚悟

使用済み漁網リサイクだけじゃない。初セリでの八重山産生マグロ「過去最高値(7万円/kg)」買付など、産地の漁業者とともに歩み、水産業を持続可能にするための全社的な取り組み。

■ライバル会社からの統合。「西の香西、東の大倉」から「ザ・フィッシュファクトリー・ジャパン」へ 

「株式会社香西物産」と「株式会社大倉」。長年、寿司・和食向け水産卸の世界で「西の香西、東の大倉」と称され、切磋琢磨してきた二つの老舗企業が手を取り合い、新たな企業「ザ・フィッシュファクトリー・ジャパン株式会社」として生まれ変わりました。 長年培ってきた「魚を見る目」「現場に根ざした加工力」「国内外に広がる販路と物流網」を融合させ、ただ魚を売るだけでなく、水産業の常識を見直し、持続可能な業界とする決意を持っています。新たな企業理念「海の恵みと人の力を未来へつなぐ架け橋でありたい」のもと、固定観念を打ち破り、日本の豊かな食文化を次世代へ残すための歩みをスタートさせました。

ザ・フィッシュファクトリー・ジャパン株式会社本社前(東京都調布市)

■ザ・フィッシュファクトリー・ジャパンが推進するサステナビリティ事業

 新たなスタートを切った同社は、地域社会や自然環境との共生を図りながら事業を発展させることを目指しています。「海の恵みと人の力を未来へつなぐ架け橋でありたい」という理念を言葉だけで終わらせず、地域水産業の未来を支える具体的な行動を次々と起こしています。

その象徴とも言えるのが、沖縄県石垣島・八重山漁業協同組合での取り組みです。新社名となって初となる2026年1月4日の新春恒例の「初セリ」に参加し、八重山産の生マグロを過去最高値となる1kgあたり7万円で買い付けました。さらに同日には、沖縄県産そでいかを総額1,000万円分購入し、地域水産物の価値向上と安定的な流通に向けた大型支援を実施しています。 この異例とも言える高値での買付は、単なる「初物の仕入れアピール」ではありません。現在、日本の漁業は、日本の食文化を根底から支える誇りある仕事である一方、深刻な後継者不足や漁獲環境の変化など多くの課題を抱えています。

初セリで過去最高値をつけた生マグロ

代表取締役社長 コメント

ザ・フィッシュファクトリー・ジャパンの代表取締役社長である志村武美氏は、「八重山の海と漁師の情熱を、日本全国、そして世界へ。」と語り、「私たちは単に魚を流通させるだけでなく、高値で買い支え、ブランド化を進めることで、漁師の皆様が誇りを持てる環境づくりを支援していきます」と、その強い使命感を明言しています。適正な価格、或いはそれ以上の価値で魚を取引することで産地と共に成長し、水産業をより魅力ある産業として次世代へつなぐことこそが、同社の描く地方創生とサステナビリティの形なのです。

八重山漁業協同組合の初セリにてインタビューをうけるザ・フィッシュファクトリー・ジャパン株式会社代表取締役社長 志村武美氏(中央)

一方で、壮大な産地支援だけでなく、日々の足元にある身近な環境への配慮も欠かしません。例えば、これまでお歳暮として取引先にお渡ししていた品をタオルから、より長く大切にご使用いただける「手ぬぐい」へと変更するなど、事業活動における小さなサステナビリティ活動も一歩ずつ着実に進めています。 産地の漁業者を想い、日本の食文化の未来を憂い、日常の小さな変化も厭わない。こうした「命を扱い、食文化を支える企業としての責任感」を持ち、取り組みを積み重ねています。

お歳暮としてお渡ししている手ぬぐい

■交わるはずのなかった2社の出会いと、カイタックトレーディングが「漁網リサイクル」を手掛ける意味

 水産業の最前線に立つ同社が、合併と社名変更という大きな節目にあたり次の一手として着目したのが「社員が毎日着るユニフォーム」でした。そこで出会ったのが、繊維の総合カンパニーであるカイタックトレーディングです。

日本の沿岸部に集積された使用済みポリエステル漁網

 美味しい魚をお客様に届けるために欠かせないのが「漁網」です。しかし、海洋プラスチックごみは現在世界中で喫緊の課題となっており、日本の沿岸部には今、行き場を失った大量の使用済み漁網が蓄積されています。環境省の調査によると、日本に漂着したごみの総量に対してプラスチック製の漁網は11%もの割合を占め、海洋生物に絡みつく「ゴーストフィッシング(幽霊漁業)」の原因となるなど、生態系に深刻なダメージを与えています。 日本では、大群で回遊する魚を大きな網で包み込むように囲む「まき網漁業」が盛んに行われています。潮流が速い環境で素早く魚群を囲むため、まき網には「沈降速度が速く、強靭で形状保持に優れたポリエステル素材」が多く使用されてきました。しかし、ナイロンと比べてポリエステルはリサイクルの難易度が高く、これまで有効な再生手段の確立が大きく出遅れていたという背景がありました。

漁網→マテリアルリサイクルペレット→ケミカルリサイクルペレット→糸

更には、高齢化が進む漁業現場には、使用済み漁網を適切に処理する資金も、リサイクルのアイデアを出す力も減少しています。

だからこそ、カイタックグループは「服づくりのプロフェッショナルである私たちが動く必要がある」と決意しました。同社は、水産系プラスチック資源リサイクル推進協議会(通称 Re:ism 2026年7月現在、製網会社、水産加工会社合計42社参画)に理事企業として参加しながら、アパレルの知見と技術を活かし、最新の「ケミカルリサイクル」技術によってポリエステル製漁網を分子レベルまで分解し、アパレル素材へと再生させる画期的な仕組みを作り上げたのです。

■水産現場の最前線を支える。使用済み漁網から生まれたオリジナルユニフォームの共同企画 

ザ・フィッシュファクトリー・ジャパンは、日本国内で廃棄もしくは廃棄される漁網を新たな資源として活用するカイタックグループの革新的な取り組みに出会い、「海からいただいた資源を無駄にせず循環させる」という考え方に深く共感し、オリジナルポロシャツの作成に着手しました。素材については、カイタックトレーディングが開発した使用済み漁網17%を使用したスムース素材を採用し、共同開発をスタートしました。

開発を進めるザ・フィッシュファクトリー・ジャパン 永井氏(左)、勝井氏(中央)、カイタックトレーディング 君塚氏(右)

完成したリサイクルポロシャツは、展示会やイベント、営業活動など、活気ある水産ビジネスの現場に耐えうる「軽さ」と「動きやすさ」を備えています。長時間の着用でもストレスが少なく、その高いデザイン性は社内外で好評を得ています。

ザ・フィッシュファクトリー・ジャパンは、水産業を基盤とする企業として、海洋環境の保全や資源循環の推進は重要な責任であると考えています。今回のポロシャツのデザインは、オーストラリア・ブリスベンのグループ会社TFFA(The Fish Factory Australia)が手掛けたものを採用しました。

今回採用になった3パターンのハーフスリーブポロシャツ

これはグループ全体でサステナビリティへの想いを共有する象徴的な取り組みでもあります。漁網リサイクルポロシャツの導入は、廃棄物削減や資源の有効活用につながるだけでなく、従業員一人ひとりが環境課題を自分事として捉えるきっかけにもなっています。

カイタックトレーディングは、海を守る意思を伝える「Mission Wear(ミッションウェア)」を共に開発、採用いただき、ザ・フィッシュファクトリー・ジャパンの社員一人ひとりに「自分たちの仕事が海の課題解決につながる」という実感と、水産業の未来に貢献する当事者としての誇りをもっていただけることを強く願っております。

漁網をリサイクルしたとは思えない生地の風合いに驚く勝井氏

■持続可能な将来に向けて。異業種タッグが描く2社の考え

この度のユニフォーム刷新は、単なる衣類の更新に留まりません。それは、豊かな海の恵みを次世代へ繋ぐための「新たな挑戦の幕開け」を象徴しています。

ザ・フィッシュファクトリー・ジャパンは、「海の恵みと人の力を未来へつなぐ架け橋でありたい」という決意のもと、旧来の水産卸売のあり方を抜本的に見直します。長年の歴史で培った「確かな目利き」と「現場の実行力」を武器に、流通から加工、情報発信まで、全てのプロセスにおいて固定観念を打破する構えです。今後は漁網リサイクル素材の導入を契機として、独自ブランドの育成やグローバルな販路拡大を加速。生産現場から食卓までを強固に結ぶハブとして、産地の活性化と水産資源の付加価値向上に邁進してまいります。社員が「海を守る当事者」としての自負を持ち、挑戦を通じて成長を実感できる組織文化を醸成するとともに、「海にまっすぐ、世界にまっすぐ。」という想いを胸に、環境負荷を抑えた持続可能な社会の実現を力強く牽引していきます。

新ユニフォームは、バックに企業ロゴをプリント

一方でカイタックトレーディングは、漁網リサイクルプロジェクトの規模をさらに拡大させます。服づくりのプロとしての知見と革新的な技術を融合させ、水産業のみならず海に関わる全ての産業へ向けて、働く人々の誇りを包み込む「Mission Wear(ミッションウェア)」を展開。この一着に袖を通すことが、美しい地球の未来を守るための「志を共にする証」となることを確信しています。

伝統ある水産卸の変革と、アパレルの知見。本来交わることのなかった二社が、「海への恩返し」という共通の使命感で共鳴しました。漁業を支えた道具が役目を終えてゴミになるのではなく、新たな価値として働く人を支える存在へと生まれ変わる。この異業種タッグが生み出した「着るサステナビリティ」という潮流が、業界の枠を超えて大きな波となり、豊かな日本の食文化を未来へと繋いでいくための挑戦は、これからも終わることはありません。

■企画に関わっている担当者コメント

ザ・フィッシュファクトリー・ジャパン株式会社 管理本部・総務・人事課 山木氏

「このポロシャツは、環境への配慮だけでなく、従業員が快適に着用できることも大切にしながら企画を進めました。導入後は、「自分たちの仕事と海とのつながりを改めて感じた」という声もあり、

制服を通して環境を考えるきっかけになっていることを嬉しく感じています。今後も海の恵みへの感謝を忘れず、持続可能な社会の実現につながる取り組みを続けてまいります。」

株式会社カイタックトレーディング ワークウェア営業部 開発課 マネージャー 兼 水産系プラスチック資源リサイクル推進協議会(通称 Re:ism)理事 出井氏

「使用済み漁網リサイクル事業の販売をスタートして、もう少しで3年経ちますが、確実に導入企業様の数は増えております。水産加工業だけにかかわらず、昨今、日本の企業様は人材採用面で苦戦をされていらっしゃる印象がございます。この一着に袖を通すことが、美しい地球の未来を守るためのMission Wearとして企業価値向上のPROMOTIONとしてお使い頂くとともに、このユニフォームがカッコいいと話題になり、企業さまの採用面でもお力になれますと嬉しく思います。」

■企業情報

・企業名:ザ・フィッシュファクトリー・ジャパン株式会社

・所在地:〒182-0033 東京都調布市富士見町2-1-12

・代表者:代表取締役社長 志村 武美

・設立年月:2025年10月

・事業内容:寿司に関する業務用食材の卸売業

・コーポレートサイトURL:https://fishfactory.co.jp/

・問合せ先:TEL042-484-7264

・企業名:株式会社カイタックトレーディング

・所在地:〒700-0032 岡山県岡山市北区昭和町3-12

・代表者:代表取締役社長 赤木 政一 

・設立年月:1990年3月

・事業内容:繊維製品総合卸、テキスタイル、貿易事業

・コーポレートサイトURL:https://www.caitac.co.jp/

・問合せ先

 TEL:03-5829-4961

 MAIL:daiwa-uniform@tw.caitac.co.jp



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