ドゥ・メニル夫妻の文化的な風景を舞台にした、ヒューストンでの一日
ロロ・ピアーナ ジャパン合同会社のプレスリリース
ロロ・ピアーナは7月8日より、マリオ・ソレンティ撮影による2026-2027秋冬広告キャンペーンをスタートいたします。
ヒューストンは、その文化的な景観の多くが、ジョンとドミニク・ドゥ・メニル夫妻のビジョンによって形作られた街です。彼らはコレクター、パトロン、そして芸術を生き方そのものとして捉え、今もなおその都市を特徴づける一連の施設を設立し、足跡を残しました。マリオ・ソレンティが撮影した本キャンペーンは、まさにこうした空間を舞台に繰り広げられます。
「ドゥ・メニル夫妻が創り上げた素晴らしい景観の中で、ロロ・ピアーナのこのキャンペーンに取り組むことができて、本当に感動的でした」とマリオ・ソレンティは語ります。「コレクションの洗練されたエレガンスと、ジョンとドミニク・ドゥ・メニル夫妻が築き上げた、タイムレスで芸術に満ちた空間との相乗効果は、極めて深いものでした。そのおかげで私たちは、自然体で飾らない美しさ、そして衣服と空間との静かな対話をとらえることができました。それは、親密でありながらも広大さを感じさせるものでした」。
クチュリエのチャールズ・ジェームズがインテリアを手がけ、現在は歴史的建造物となっているドゥ・メニル夫妻の旧邸宅から一日は始まります。展示のためではなく、芸術とともに暮らすために設計されたこの邸宅は、1954年にメニル財団が設立された場所であり、公共美術館の構想が最初に描かれた場所でもあります。レンゾ・ピアノが設計し、1987年に開館したメニル・コレクションは、周辺の街並みにシームレスに溶け込んでいます。本キャンペーンは、光あふれるギャラリー、バンガロー、ドローイング・インスティテュート、そして芸術、建築、日常生活が互いに溶け合う緑豊かな空間を巡ります。
そこからほど近い場所に、文化施設であるロスコ・チャペルがあります。1971年に開館したこのチャペルには、マーク・ロスコによる14点の絵画が展示されており、自然光によって刻々と変化する色彩と影が没入感のある空間を形成しています。ロスコは作品に取り組むにあたり、「この課題の大きさは、私のあらゆる先入観を凌駕するものである」と記しています。美術館でも教会でもないこの場所は、絵画と建築を通じて静寂と瞑想が形作られる、稀有な場所であり続けています。
シグリッド・ドゥ・レピーヌと夫でアーティストのジャン=シャルル・ブレ、そしてモデルのコリン・オットー、ジャッキー・フーパー、ジャクソン・ジャイルズ、ロン・リー、ヌール・カーン、ロバート・フォレスト、セレーナ・フォレストといった、世代を超えたキャストたちがこれらの空間を巡り、彼らのまとう色や質感と対話するようにコレクションを展開していきます。さまざまなグリーンの色合い、レンガ色、ストーンカラー、ディープブラウン、チョークホワイトといった色調が、ベルベットのソファや建築に使われた石材の色合い、そしてロスコのモノクローム作品の深みを彷彿とさせます。映像では、街を歩くカップルや犬の毛並みに手を添えるシーンなど、実際に身にまとい動く姿を通して、ロロ・ピアーナのファブリックが持つ機能性や触感、そして動きのなかで生まれるフォルムの美しさを表現しています。
また、アメリカのサックス奏者であり、ドゥ・メニル夫妻と親しかったリチャード・”ディッキー”・ランドリーも登場します。彼は1987年にメニル・コレクションの開館を祝してロスコ・チャペルで演奏を行いました。彼の即興的な音色は、静かで二度と再現できない糸のように、このキャンペーン全体を貫いています。「心を自由に巡らせ、指に語らせるのです」という彼の言葉どおり、その自由なあり方は、まさにこの空間に溶け込んでいます。
ロロ・ピアーナは本キャンペーンを通じて、2027年に40周年を迎えるメニル・コレクションへの支援を表明しています。メニル・コレクションのレベッカ・ラビノウ館長は次のように述べています。「メニル・コレクションはロロ・ピアーナの支援に深く感謝しています。ロロ・ピアーナの貢献は、世界最高水準の芸術作品と活気あふれるプログラムを、すべての来館者に無料で提供するというメニル・コレクションの使命を前進させるものです。2027年12月に開催される設立40周年記念ガラパーティーへの主要な支援者として、ロロ・ピアーナをお迎えできることをたいへん嬉しく思います」
メゾンの取り組みは、築55年の建物を保存し、北キャンパスを拡張することを目的とした「Opening Spaces」への支援を通じて、ロスコ・チャペルにも及んでいます。ロスコ・チャペルのアブドゥラー・アンテプリ代表は次のように述べています。「何十年もの間、人々は静かな思索と有意義なつながりを求めてロスコ・チャペルを訪れてきました。ロロ・ピアーナとのこの協業は、そうした体験を広め、より多くの人々にチャペルの使命やレガシーに触れる機会をもたらします」
ヒューストンを舞台にしたこの新たな章は、ロロ・ピアーナがこれまで探求してきた数々の特別な場所、チニ・ボエリによるカーサ・ロトンダ、オスカー・ニーマイヤーのカサ・デ・カノアス、ジャン・コクトーが手がけたヴィラ・サント・ソスピール、バルテュスのグラン・シャレー、そしてサン・ポール・ド・ヴァンスにあるラ・コロンブ・ドールやマーグ財団美術館といった場所の系譜に連なるものです。それらは、そこに暮らした人々によって形作られ、職人技と文化が密接に結びついた空間なのです。
Credits:
Photographer: Mario Sorrenti
Stylist: Aleksandra Woroniecka
Creative Direction: Atelier Franck Durand
Video Direction: Luca Werner
Hair: Tomo Jidai
Make-up: Aaron de Mey
Models: Jean-Charles Blais, Robert Forrest, Selena Forrest, Jackson Giles, Jacqui Hooper, Noor Khan, Long
Li, Colin Otto, Sigrid de L’Epine
メニル・コレクションについて
慈善家であり、芸術のパトロンであったジョンとドミニク・ドゥ・メニル夫妻は、芸術、建築、文化、宗教、哲学に対する一般の人々の理解と鑑賞を深めることを目的に、1954年にメニル財団を設立しました。1987年には、メニル・コレクションの本館が一般公開されました。現在、メニル・コレクションは、ヒューストン中心部の住宅街に位置する一連の美術館施設と緑地から構成されています。当館は「芸術は人間にとって不可欠である」という創設者の信念に忠実であり続け、すべての来館者を無料で迎え入れています。
ロスコ・チャペルについて
ヒューストンにあるロスコ・チャペルは、瞑想、対話、そして人権に捧げられた象徴的な無宗派の空間です。マーク・ロスコによる14点の壮大な壁画を擁するこのチャペルは、瞑想の場であると同時に、世界的な対話のプラットフォームとしての役割も果たしています。また、精神性、社会正義、市民的責任をテーマとしたプログラムを通じて、芸術家、活動家、学者、地域社会のリーダーたちが一堂に会しています。