傘専門店KIZAWAが、工場との連携で見えてきた“正しい選び方”を解説
KIZAWA株式会社のプレスリリース
近年、折りたたみ傘市場で注目を集めている「形状記憶傘」。
一度たたむだけで生地が自然にまとまりやすく、従来の折りたたみ傘にありがちな「きれいに畳みにくい」「収納に時間がかかる」といった悩みを軽減できることから、通勤・通学・お出かけなど、日常使いの傘として人気が高まっています。
一方で、ひとくちに「形状記憶」といっても、実は加工方法には大きな違いがあります。
傘専門店として商品開発を行うKIZAWAでは、提携工場との連携を通じて、形状記憶傘の構造や加工方法について検証を重ねてきました。今回は、専門店の視点から「熱加工式」と「パネル型」の違い、それぞれのメリット・デメリット、購入時に確認したいポイントについて解説します。
形状記憶傘には大きく2種類ある
現在、折りたたみ傘に使われる形状記憶加工は、大きく分けて以下の2種類があります。
1. 熱加工式
生地に熱を加えることで折り目をつけ、畳みやすさを高める加工方法です。
KIZAWAでは、この熱加工式の形状記憶傘を
「Selfold(セルフォールド)」
と名付けています。
2. パネル型
傘生地の内側にパネル状の部材を貼り合わせ、生地の動きを補助することで、傘を閉じたときに自然にまとまりやすくする加工方法です。
KIZAWAでは、このパネル型の形状記憶傘を
「Pattofold(パットフォールド)」
と名付けています。
どちらも「畳みやすさ」を追求した技術ですが、加工方法が異なるため、向いている用途や注意点も異なります。
Selfold|熱加工式のメリット・デメリット
メリット
Selfoldの大きな魅力は、折り目がしっかり出やすく、傘を閉じたときに生地がまとまりやすい点です。
一般的な折りたたみ傘では、生地を1枚ずつ整えながら巻く必要がありますが、熱加工式では折り目に沿って生地が戻りやすいため、収納時のストレスを軽減できます。
また、比較的シンプルな加工方法のため、商品として展開しやすく、日常使いに取り入れやすい点も特徴です。
デメリット
一方で、熱加工式には注意点もあります。
熱加工式の形状記憶は、生地に熱と圧を加えて折り目をつける加工方法です。
ただし、通常の傘生地にそのまま熱加工できるわけではありません。熱加工に対応できるよう、生地の素材や厚み、加工方法まで含めて設計する必要があります。
ここで重要なのは、「熱加工に対応した雨傘生地」と「熱加工に対応した完全遮光生地」では、性質が異なるという点です。
熱加工に対応した雨傘生地は、雨の日の使用を前提に、防水性を考えて設計されています。
そのため、適切な生地と加工条件で作られていれば、折り目部分からの雨漏れを過度に心配する必要はありません。
Selfold|雨傘ラインアップ
Opera
超軽量×自動開閉
forte+
親骨55cm大きめ
wsip
親骨60cmビッグサイズ
lupo
自動開閉×親骨65cm
一方、完全遮光日傘の生地は、裏面に遮光・UVカットのためのラミネート加工が施されています。
このラミネートによって高い遮光性を実現していますが、熱加工によって折り目をつけると、その部分に負荷が集中しやすくなります。
そのため、熱加工に対応した完全遮光生地であっても、折り目部分から雨が染み込む恐れがあります。
KIZAWAでは、完全遮光日傘としての機能と品質を重視し、Selfoldシリーズの完全遮光日傘を「日傘専用」としてご案内しています。
Selfold|日傘ラインアップ
stella
折りたたみ三段式
opal
コンパクト五段式
mono
親骨55cm大きめ
形状記憶加工が施された完全遮光日傘を、晴雨兼用として安心して使用できるかどうかは、見た目だけでは判断できません。
完全遮光生地に熱加工を施した傘を、十分な説明なく「晴雨兼用」として案内することは、お客様の誤解につながる可能性があります。
KIZAWAでは、お客様が用途を誤解しないよう、便利さだけでなく、素材の特性や使用上の注意点まで明確にお伝えすることを大切にしています。
Pattofold|パネル型のメリット・デメリット
メリット
Pattofoldの特徴は、生地そのものに無理な熱負荷をかけるのではなく、パネル構造によって自然にまとまりやすくする点です。
傘を閉じたときに生地が整いやすく、手早く収納しやすいことから、忙しい朝や外出先でも使いやすい仕様です。
また、折り目に強い熱加工を加える方式ではないため、完全遮光生地やコーティング生地との相性を考えた設計がしやすい点もメリットです。
デメリット
一方で、パネル型には構造上の注意点もあります。
パネル構造を持たせることで、生地部分に通常の傘よりも厚みや重さが出やすくなります。
そのため、開閉時や使用時に傘骨へかかる負担も大きくなりやすく、一般的な折りたたみ傘と同じ骨構造では、強度面で不安が残る場合があります。
KIZAWAのPattofoldシリーズでは、この点を考慮し、通常の折りたたみ傘よりも太めの傘骨を採用しています。
傘骨全体の安定感を高めることで、パネル構造による負荷に対応しやすい設計にしています。
ただし、傘骨を太くすると、その分重量が増えやすくなります。
折りたたみ傘としては、畳みやすさだけでなく、持ち歩きやすい軽さも重要です。
そこでKIZAWAでは、親骨の先端部分に東レ製の炭素繊維「トレカ® T700SC」を採用しています。
T700SCは、東レが展開する高性能炭素繊維「トレカ®」シリーズのひとつです。
軽量でありながら強度に優れ、スポーツ用品など、軽さと強さの両立が求められる分野でも使用されている素材です。
負荷がかかる部分の強度を意識しながら、重さを抑えることで、「畳みやすさ」と「軽量性」の両立を目指しました。
Pattofoldは、単に「畳みやすい」だけの傘ではありません。
パネル構造、生地の重さ、傘骨への負荷、素材選定まで含めて設計することで、毎日使いやすい形状記憶傘を目指しています。
パネル型形状記憶は、正規品かどうかの確認が重要
パネル型形状記憶の加工技術は、台湾の特定企業が保有する特許技術に基づくものです。
正規ルートで生産された製品には、識別用のコード付きタグが付属しています。
これは、正規技術を用いて製造された商品であることを確認するための重要な目印です。
近年、一部ではタグのない類似品や模倣品が、低価格で販売されているケースも見られます。
パネル型は特殊な構造を持つため、一般的な傘よりも製造難度が高くなります。
正規の技術・設備を持つ工場でなければ安定した品質で生産することが難しく、見た目だけを似せた模倣品では、十分な機能性や耐久性が得られない可能性があります。
価格だけで判断すると、形状記憶の効果が不十分だったり、耐久性に差が出たりする可能性があります。購入時には、商品説明だけでなく、正規品を示すタグの有無や、販売元の説明内容を確認することをおすすめします。
KIZAWAでは、工場との連携を通じて正規ルートで生産された商品を取り扱い、お客様に安心して選んでいただける情報提供を行っています。
KIZAWAが大切にしていること
形状記憶傘は、単に「畳みやすい傘」ではありません。
傘を使った後のわずらわしさを減らし、日常の小さなストレスを軽くするための機能です。
だからこそKIZAWAでは、加工方法の違い、素材との相性、使用シーン、注意点をきちんと確認したうえで商品化を行っています。
「便利そうだから」ではなく、
「どの技術が、どの用途に本当に合っているのか」。
傘専門店として、そして工場と連携しながらものづくりを行うブランドとして、KIZAWAはこれからも正確でわかりやすい情報発信を続けてまいります。
まとめ|形状記憶傘を選ぶときのポイント
形状記憶傘を選ぶ際は、以下のポイントを確認することが大切です。
-
熱加工式か、パネル型か
-
完全遮光生地との相性は考えられているか
-
日傘専用か、晴雨兼用かが明確に表示されているか
-
パネル型の場合、正規品を示すコード付きタグがあるか
-
価格だけでなく、加工方法や品質管理まで確認できるか
KIZAWAでは、熱加工式を「Selfold」、パネル型を「Pattofold」として展開し、それぞれの特性に合わせた商品づくりを行っています。
使う人の毎日が、少しでも軽く、美しく、快適になるように。
KIZAWAはこれからも、傘専門店として誠実なものづくりと情報発信を続けていきます
【会社概要】
会社名:KIZAWA株式会社
所在地:東京都豊島区目白2-16-22ロンアイル池袋402号室
設立:2019年
事業内容:
傘の企画・製造・販売(自社ブランドKIZAWA)
EC運営(楽天市場・Amazon・Yahoo・丸井ウェブチャンネル・ロコンド)など
URL:https://www.kizawa-corp.com/
【楽天市場】https://www.rakuten.co.jp/kizawa/
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/stores/KIZAWA/
【Yahoo!ショッピング】https://store.shopping.yahoo.co.jp/kizawa/
【公式オンラインストア】https://www.kizawa-jp.com/