株式会社アルテミスのプレスリリース
中村キース・ヘリング美術館(山梨県北杜市)では、2026年6月6日(土)から2027年5月16日(日)まで、ケニー・シャーフ(1958–)とキース・ヘリング(1958–1990)を紹介する展覧会「ケニー・シャーフ&キース・ヘリング:K!K!」を開催いたします。

シャーフ自らが展示構成に関わる本展では、二人の作家の関係性を軸に、これまで十分に紹介されてこなかった共同プロジェクトや相互の影響関係に光を当てることで、知られざるヘリング像を提示します。
また、シャーフが当館のために制作する最新作を中心とした絵画・彫刻をはじめ、シャーフの代表的なインスタレーション作品《Cosmic Cavern》による没入的な空間により、約50年にわたる活動のなかで培われた豊かな視覚世界を体感していただけます。
生命力に満ちたモチーフを通じて大衆との対話を試み、社会へメッセージを発信してきた二人の表現は、混迷する現代において、新たな視点と活力をもたらすものとなるでしょう。
本展のみどころ
1. 80年代ニューヨークのアートシーンを象徴する作家による、ヘリング没後初の二人展
1980年代、ニューヨークのダウンタウンでは、アートが美術館やギャラリーの枠を越えて街や人と結びつき、新しい表現が次々と生まれました。地下鉄、壁、ストリートといった日常の空間はアーティストたちの実験場となり、資本主義的文化とアンダーグラウンド・カルチャーの境界は急速に揺らいでいきました。こうしたアートシーンの中心にいたのが、ケニー・シャーフとキース・ヘリングです。
同年に生まれた二人は、1978年にニューヨークへ移住。美術学校「スクール・オブ・ビジュアル・アーツ」で出会って以降、公私にわたる交流を深めていきました。互いに刺激を与え合いながら周囲のアーティストたちとも協働し、ストリートや音楽、クラブカルチャーと交差する新しい表現を展開しました。ヘリング没後初の二人展となる本展では、両者の関係性を軸に、彼らが切り拓いたアートシーンと表現の可能性を現在の視点から探ります。
2. 共同プロジェクトや両者の関係性から、知られざるヘリング像に迫る
シャーフ自身が企画に携わる本展では、シャーフの記憶や所蔵資料を紐解きながら、二人の共同プロジェクトや交友関係にも注目します。世界で唯一のヘリング専門美術館である中村キース・ヘリング美術館のコレクションを基盤に、作品と併せて写真やオリジナルグッズなどのアーカイブを展示。シャーフとの親密な関係性を通してヘリングを見つめ直すことで、その思想や表現の背景に迫ります。
3. 日本ではめったに見ることができないケニー・シャーフ作品が一堂に
ニューヨークからマイアミ、ロサンゼルスと拠点を移しながら現在まで継続して作品を発表し、ストリートアートのレジェンド、またアメリカの現代美術を代表するアーティストの一人として、国際的な地位を確立してきたケニー・シャーフ。日本ではこれまで、その活動が体系的に紹介される機会は多くありませんでした。本展では、ヘリングと共に活躍した80年代の作品だけでなく、近年のインスタレーションや最新のペインティングをあわせて紹介。約50年にわたる表現の広がりを、鑑賞体験を通して感じていただけます。
主な出品作品
1. シャーフとヘリングの絵画、彫刻作品の数々
本展は(1)キース・ヘリング(2)ケニー・シャーフとキース・ヘリング(3)ケニー・シャーフの3つのセクションで構成されます。(2)では、二人の絵画や彫刻が一堂に会することで、その色彩や造形に見られる相互の影響や同時代性が浮かび上がる一方、シャーフのポップで宇宙的なイメージに満ちた世界観と、ヘリングの明快なラインによる象徴性という、それぞれの表現の個性も際立ちます。共鳴し合いながらも異なる方向へ展開していった二人の創作の魅力を、作品を通して体感いただけます。




2. 二人のアーティストの関係性を映し出すドキュメンタリー映画
本展で上映するドキュメンタリー『Restless – Keith Haring in Brazil』(本邦初上映)では、ブラジル、バイーア州の漁村に遺されたヘリングの壁画や床画にまつわる制作背景と、シャーフによるその修復プロジェクトを軸に、二人の作家の親密な関係性が描き出されます。1983年、サンパウロ・ビエンナーレを機に初めてブラジルを訪れたヘリングは、翌年シャーフに誘われてこの小さな村を訪れて以来、たびたびこの村に足を運びました。シャーフとの関係性を紐解くことで、ヘリングのパーソナルな側面や、協働を通じて発展していく表現が浮かび上がります。彼らの創造的な友情は、テクノロジーの発展により人と人との関係性が希薄で曖昧なものになりつつある現代において、情緒に満ちた豊かな営みとしても感じられることでしょう。


3. インスタレーション作品による没入体験
本展の主要作品のひとつである《Cosmic Cavern》は、シャーフが1980年代から現在に至るまで各地で発表を続けている代表的なインスタレーションです。最初に発表されたのは1981年で、MoMA PS1で開催された伝説的なグループ展「New York/New Wave」の会期中に、シャーフとヘリングは当時シェアしていたスタジオを一般公開しました。シャーフはその一室を用いて、本作の原型となる《Closet》を発表しています。空間にひしめくオブジェクトがブラックライトによって発光する様子は、まるでシャーフの絵画の中に迷い込んだかのような体験をもたらします。

アーティスト略歴
ケニー・シャーフ(1958年カリフォルニア州生まれ)
1980年代ニューヨークのアートシーンを代表する存在であり、アメリカ現代美術を牽引してきたアーティストのひとり。キース・ヘリングやジャン゠ミシェル・バスキアと時を同じくしてダウンタウン・ニューヨークに現れ、アニメーション、SF、音楽の要素を取り入れながら、絵画、彫刻、映像、インスタレーション、パフォーマンスと多岐にわたる手法で独自の視覚世界を展開してきた。1980年代以降、環境問題にも取り組み、エコロジーへの意識を促す作品を継続的に制作している。鮮やかな色彩と有機的なフォルムを特徴とするその作品は、ユーモアと批評性を併せ持つ。

キース・ヘリング(1958年ペンシルベニア州生まれ、1990年ニューヨークにて没)
1980年代初頭にニューヨークの地下鉄で、黒い紙が貼られた広告板にチョークで描くプロジェクト「サブウェイドローイング」を始め、一躍その名を世に広める。1983年の初来日以降、展覧会の開催や自身のショップの2号店として「ポップショップ東京」をオープンするなど、日本でも多岐にわたる活動を展開。1988年には「エイズ」と診断され、翌年にキース・ヘリング財団を設立。1990年にエイズによる合併症のため31歳で亡くなるまで、精力的に活動を続けた。

中村キース・ヘリング美術館について

2007年4月、当館はニューヨークを拠点に活躍したアーティスト、キース・ヘリングを紹介する世界で唯一の美術館として、八ヶ岳の麓に位置する小淵沢に開館しました。創設者の中村和男が1980年代から四半世紀以上にわたり蒐集したおよそ300点の作品のほか、写真や映像、グッズなど700点以上の資料を収蔵。国際的な建築家である北川原温により設計された建築は、傾斜した地形に沿って「闇から希望へ」というテーマのもとにヘリング作品を体感できる場であり、毎年異なるテーマによるコレクション展や、関連するアーティストを迎えて企画展を開催しています。
当館では、コレクションを公開するだけではなく、アートを通して社会に問題提起を行い続けたヘリングの遺志を次世代へと繋ぐ活動を続けています。HIV・エイズや感染症、サステナビリティ、LGBTQ+、戦争といった現代社会の課題に対し、国際児童絵画コンクールの開催やデジタルプラットフォームを活用した多角的な情報発信など、多様なアプローチで社会への啓発を行っています。




・公式サイト:https://www.nakamura-haring.com
・Instagram:https://www.instagram.com/nakamurakeithharingcollection
・X:https://twitter.com/nakamura_haring
開催概要
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展覧会名 |
日本語:ケニー・シャーフ&キース・ヘリング:K!K! |
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会期 |
2026年6月6日(土)ー 2027年5月16日(日) |
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会場 |
中村キース・ヘリング美術館 |
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展覧会ページ |
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主催 |
中村キース・ヘリング美術館 |
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後援 |
ケニー・シャーフ・スタジオ、キース・ヘリング財団、NANZUKA、一般財団法人草月会 |
中村キース・ヘリング美術館 基本情報
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住所 |
〒408-0044 山梨県北杜市小淵沢町10249-7 |
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お問い合わせ |
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開館時間 |
9:00-17:00(最終入館16:30) |
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休館日 |
毎週水曜日(祝日を除く)、12月31日、1月1日 ※ただし、2026年12月30日は開館いたします。詳細はウェブサイトのカレンダーをご確認ください。 |
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観覧料 |
大人:1,500円、16歳以上の学生:800円、 |
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観覧券購入場所 |
美術館受付のみで販売 |
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ウェブサイト |
All Keith Haring Artwork ©Keith Haring Foundation
All Kenny Scharf Artwork ©︎Kenny Scharf

