日本の技術を結集したパジャマ「エアパイル」が完成。国内生産比率が1%台に低下する中、同品質での再生産が困難とされる一着。アパレル産業の現状を背景に生まれた、“最後になるかもしれないパジャマ”を届ける。
株式会社フレックスのプレスリリース
オリジナルパジャマブランド「パジャマ屋IZUMM」(https://www.pajamaya.com/)を運営する株式会社フレックス(代表:熊坂泉、本社:神奈川県相模原市)は、オリジナル生地「エアパイル」を使用したパジャマシリーズを発売しました。
本商品は、日本の紡績・生地開発・縫製技術を結集して生まれた一着ですが、現在の国内生産環境の変化により、同品質での再生産が極めて難しい商品です。
近年、日本で供給された衣料品のうち、国産品が占める割合は、数量ベースでわずか約1.4%。かつて約50%を占めていた1990年と比べると、その存在感は大きく減少しました。(※1)
本リリースでは、その現状とともに、「最後になるかもしれない一着」に込められた技術と想いをお伝えします。
(※1) 日本繊維輸入組合『日本のアパレル市場と輸入品概況2025年版』2025年6月
日本のアパレルが直面する課題
現在、日本のアパレル産業は大きな転換点を迎えています。
生産拠点の海外移転が進んだ90年代以降、国内生産は急速に縮小。さらに、縫製工場の多くを占める中小・零細企業では、長年の経営難や人手不足により、廃業が相次いでいます。
特に、やわらかく繊細な素材は縫製難易度が高く、対応できる工場が限られるため、「生地は作れても製品化が難しい」という課題も顕在化しています。
時間をかけてたどり着いた「エアパイル」
こうした状況の中で生まれたのが、オリジナル素材「エアパイル」です。
長年、多くのお客様から「またあのパイルを着たい」というお声をいただき、私たちは、理想の生地を求めて何度も生地メーカーへ相談し、試作を重ねてきました。
そしてようやくたどり着いたのが、軽さ・やわらかさ・安定性を兼ね備えたこの素材です。
ずっと作りたかったのは、 「タオル」のやさしさを持つパジャマ。
実は約20年前、同じように中空糸を使った、やわらかく軽やかなパイルパジャマを販売していたことがあります。その心地よさは多くのお客様に愛されていましたが、紡績環境の変化により生産が途絶えてしまいました。
「あの着心地をもう一度届けたい。」
そんな想いを胸に、約10年という時間をかけて新たな紡績会社様との出会いがあり、この生地は生まれました。
眠りの質を高めるための肌触りを追求し、私たちにとってこれまでの思いと技術を結実させた特別な素材です。
縫製の難しさと、求めた着心地
このエアパイル生地は、やわらかく伸縮性のあるニット素材であるため、 私たちが目指す「より良い睡眠のための設計」をそのまま形にするには、 非常に高い縫製技術が求められます。
実際に、パターン通りに仕上げるために、縫製工場様とは何度もやり取りを重ねました。
例えばパンツの裾は、わずかなサイズの違いで着心地が大きく変わります。裾が広すぎると足首まわりに隙間ができ、そこから冷たい空気が入りやすくなってしまいます。
そこで今回のパジャマでは、裾に4か所のタックを入れることで、裾が広がりすぎず、足首に沿う絶妙なシルエットに仕上げました。
このように、細かな工夫を積み重ねた設計を、やわらかいニット素材で安定して縫い上げることは非常に難しく、縫製現場には大きな負担をかける仕様ともいえるのです。
再生産が難しい理由
本商品は、以下の理由から継続生産が難しい状況にあります。
・糸の生産が海外へ移行し、小ロット対応が困難
・オリジナル生地ゆえ再現性が低い
・高度な縫製技術を必要とし、対応工場が限られる
これらの要因が重なり、同品質での再生産は極めて難しい状況です。「今回お届けするものが最後になる可能性が高い一着」となっています。
なお、こうした状況は本商品に限ったものではありません。
同様に、日本製の高度な技術によって生まれながらも、継続的な生産が難しくなりつつある商品が、ほかにも存在しています。
ひとつは、ジャガード織の技術を活かした、今治タオルブランド認定の三重ガーゼのパジャマ。そしてもうひとつは、現在も縫製工程で試行錯誤が続いている、三河木綿の多重織技術を使った五重ガーゼのパジャマです。
いずれも縫製の難しさから生産が思うように進まず、 ちょうどよい販売時期を逃してしまった商品です。
技術も伝統もすべては人の手によって受け継がれていくもの。日本の技術の高さと、同時にその継続の難しさをあらためて感じることとなりました。
それでも届けたい理由
このパジャマは、単なる商品ではありません。
生地メーカーの技術、縫製現場の努力、そして「良い眠りを届けたい」という想いが重なって生まれたものです。
日本のものづくりが大きな転換点を迎える中で生まれたこの一着を、価値に共感してくださる方へ届けていきたいと考えています。
商品特徴
・空気のように軽く、ふんわりとしたやわらかさ
・吸水・速乾性に優れ、快適な睡眠環境をサポート
・洗濯後も風合いが続く安定した品質
ただやわらかいだけでなく、空気を含んだ中空糸ならではの軽さとやわらかさを生かし、「眠りの質を変える」着心地を目指しました。
フェアリーエアパイル(空気をまとい軽やかな速乾パイル)
グレイスエアパイル(軽やかで暖かな秋冬パイル)
商品情報
エアパイルパジャマシリーズ
【価格】
¥25,850(税込)〜
【サイズ】
S / M / L ほか
(横幅ゆったりサイズ・トールサイズ展開あり)
【カラー】
各シリーズ2色展開
【エアパイルシリーズ一覧はこちら】
https://www.pajamaya.com/c/0000000298
【販売ページ】 ▼ 詳細・ご購入はこちらから
<フェアリーエアパイル>(空気をまとい軽やかな速乾パイル)
・レディースパジャマ 長袖・前開き
https://www.pajamaya.com/c/0000000645/0000000101/0000000101c/21351502
・メンズパジャマ 長袖・前開き
https://www.pajamaya.com/c/0000000645/0000000102/0000000102c/21351401
<グレイスエアパイル> (軽やかで暖かな秋冬パイル)
・レディースパジャマ 長袖・前開き <日本製>
https://www.pajamaya.com/c/0000000645/0000000101/0000000101c/21232517
・男女兼用パジャマ 長袖・プルオーバー <日本製>
https://www.pajamaya.com/c/0000000645/0000000102/0000000102c/22457615
パジャマ屋IZUMMからのメッセージ
代表メッセージ(株式会社フレックス 代表 熊坂泉)
日本のものづくりは、これまで中小企業の高い技術の積み重ねによって支えられてきました。
しかし今、その継続が難しくなり、技術の継承さえも危ぶまれる大きな転換点にあります。
私たちのように小ロットでものづくりを行う企業にとって、その想いに応え、共に形にしてくださる技術の高い会社様との出会いは、決して当たり前のものではありません。
一方で、小さな会社だからこそ、生地にとことん向き合い、納得のいくものづくりに魂を込めることができると考えています。
ただ、そのこだわりの強い素材を実際に製品として仕上げていくためには、生地の特性を深く理解し、難しさに向き合いながらも、期待と好奇心を持って伴走してくださるパートナーの存在が不可欠です。
昨年できたものづくりが、今年も同じように続けられるとは限らない。そんな現実の中で、このパジャマは生まれました。
この一着は、まさに“今だからこそ存在している一着”です。
そのやわらかさとともに、背景にある技術と想いも感じていただけたら幸いです。
■会社概要
株式会社フレックス
代表取締役:熊坂 泉
本社:〒252-0143 神奈川県相模原市緑区橋本4-16-13
TEL:042-703-8481
■関連リンク
pajamaya IZUMM ONLINE STORE:https://www.pajamaya.com/
株式会社フレックス:https://www.flex.jp.net/
ネットショップだけで、運営している当店。 できるだけ、対面でお買い物をしているような気持ちになっていただけるように、 毎日スタッフ一人ひとりが心を込めてお客様のリクエストにお答えしています。さらに、パジャマ屋IZUMMにいただくご注文の多くは、大切な方への贈りものが7割。どんなお気持ちをお届けしたいのかな?と想像しながらお店づくりをしています。品出しから発送まで、スタッフの丁寧な手作業1つ1つの様子が伝われば幸いです。