リシュモンジャパン合同会社のプレスリリース
ブークル ソリティア
ジュエリーの中に生きるクチュールの美学
2014年、ヴァン クリーフ&アーペルのハイジュエリー ソリティア コレクションに登場したブークルは、瞬く間にメゾンを象徴するデザインになりました。今年、ブークルがパーマネント コレクションに加わり、リボンのモチーフに再びスポットライトを当てます。メゾンにとって大切なインスピレーションの源であるクチュールの世界から生まれたこのモチーフは、1920年代にメゾンのレパートリーに登場しました。今回の新作では、アシンメトリーなデザインが際立ち、リボンのしなやかさを強く想起させます。詩情と豊かな象徴性に富んだヴァン クリーフ&アーペルのソリティアとマリッジリングのコレクションに加わるこの作品は、メゾンの成り立ちと深く結びついた愛の物語に永遠のオマージュを捧げます。
1. ブークル ソリティア:光を結ぶリボン
クチュールとパスマントリー(縁飾り、房飾り)の芸術性に着想を得て生まれたブークル ソリティアは、まるで今結んだばかりであるかのように、煌めくリボンを生き生きとした表情で形作っています。渦を巻きながら指元を包み込むパヴェ ダイヤモンドが、繊細に絡み合うパターンを描き出し、密集した部分と余白、陰影と輝きのコントラストを織りなします。どの曲線も緻密にデザインされており、入念に施されたパヴェとオープンワークによって光をとらえ、輝きを反射します。
ヴァン クリーフ&アーペルのスタイルを象徴するアシンメトリーなデザインと均整のとれた構成が、作品に躍動感を生み出します。
4本の爪で支えられたセンターダイヤモンドは、その煌めく輝きの下にある結び目に留められているかのようです。
2. サヴォアフェールの融合:技術が呼び覚ます感情
メゾンのアトリエでは、ヴァン クリーフ&アーペルに培われたハイジュエリーのサヴォアフェールと卓越性の伝統が駆使され、作品の一つひとつに命が吹き込まれます。こうした専門知識は、忍耐強く進められる一連の作業の調和を通して表現されます。さまざまな工程にわたり、宝飾職人はゴールドを象って台座を制作し、石に合わせて曲線を整えます。研磨職人はブラシや研磨糸を使用した精巧な工程を繰り返し、貴金属の輝きを引き出します。次に、セッティング職人が1石ずつダイヤモンドを配置していきます。宝石の下のゴールドにミザジュール (オープンワーク)を施すことで、石にまで光が通り、まばゆい輝きが放たれます。
こうした極めて緻密な作業に加え、中央のダイヤモンドをセットする台枠は、個別に制作されます。その実現のため、宝飾職人は石を精査し、ガードルのすぐ下の直径が最も大きい部分で、石をごく目立たないかたちで固定するためのゴールドのバンドを彫り上げます。この構造により、石が台枠より高い位置にくることで、輝きが最大限に引き出されるのです。
3. ヴァン クリーフ&アーペルが選ぶダイヤモンド:一世紀を超えて培われた専門性
貴石の知識と卓越性の追求は、ヴァン クリーフ&アーペルのアイデンティティの中核を成すものです。作品の鮮やかな輝きは、メゾン独自の極めて厳格な基準に則ったダイヤモンドの選定プロセスに支えられています。これにより、最高度の客観的品質基準とともに、1世紀以上にわたる経験によって磨き上げられた審美眼を持つ、メゾンのストーン部門独自の美意識を満たしていることが保証されます。
GIAが定義する品質評価基準「4C」に基づき、メゾンは最高グレードのカラー(DEF)、クラリティ(IF~VVS)、カット(エクセレントもしくはベリーグッド)の石のみを厳選しています。そのいずれもが石の輝きに寄与します。
この基本的な評価段階に加えて、ストーン エキスパートが自身の目で宝石を鑑定し、メゾン独自の厳格な基準とセンスに適うものであるか否かを検討します。パヴェ ダイヤモンドの品質は、厳格なメゾンのプロセスに従い、10倍ルーペを用いて体系的に検査されます。一方、0.3~3カラットのセンターストーンについては、1石ずつ慎重に精査されます。この方式により、素材の美しさだけでなく、カットの優美さを評価することが可能となります。
4. ソリティアとマリッジリングが紡ぎ出す詩情
ソリティアとマリッジリングのコレクションには、ヴァン クリーフ&アーペルの夢のような世界観が凝縮されています。自然やクチュール、ダンスから愛の言葉まで、メゾンが愛してやまないテーマがインスピレーション源となって、作品の一つひとつにエレガンスと詩情を授けます。イコーヌ ソリティアでは、センターストーンが優しく包まれ、ペルレとエステルのリングでは、石がゴールドやプラチナのビーズによる繊細な縁取りで飾られています。また、ボヌールとロマンスの作品は、洗練された美学によってダイヤモンドの輝きを一層際立たせます。そして、ブークルとクチュールのソリティアは、そのラインがリボンの柔らかな愛撫を想起させます。
自然やクチュール、ダンスから愛の言葉まで、メゾンが愛してやまないテーマがインスピレーション源となって、作品の一つひとつにエレガンスと詩情を授けます。
5. リボン:ドレスの装飾とジュエリーモチーフをつなぐもの
クチュールの世界は、メゾン誕生の地であるパリへのオマージュとして、ヴァン クリーフ&アーペルのクリエーションに息づいています。ゴールドのレースや煌めくリボン、繊細なトリミングが、エレガンスの象徴であるクチュールを彷彿とさせます。その影響から、ジッパーに着想したジップ ネックレスをはじめ、ヴァン クリーフ&アーペルが誇る世にも美しい技術革新がいくつも生み出されてきました。メゾンの創造の歴史において繰り返し登場するモチーフのなかでも、リボンは特別な位置を占め、ボリュームのあるクリップや彫刻的なリング、浮き彫りのネックレスを彩っています。
リボンのモチーフは、ヴァン クリーフ&アーペルの職人の原動力である卓越性の追求を体現するものであり、彼らは貴重な素材を用いて、ファブリックのしなやかさを写実的に再現しています。
リボンはメゾンにおいて特別な位置を占め、ボリュームのあるクリップや彫刻的なリング、浮き彫りのネックレスを彩っています。
「リボンは装飾表現の一要素であり、ジュエリー史の初期に登場する。金細工職人と装飾職人は、ジュエリーとドレスとの間にあるつながりを——時には無意識のうちに——超えようとする試みにおいて、豊かな創意工夫と創造性を示した。[…] ジュエリーは、もはや装いを引き立てるだけのものではなく、それを再現するものでもあったのだ。[…] メゾンのアーカイブには、布地やリボンを贅沢に模したブローチなど、数多くのデッサン画が収蔵されている。」
「ザ ヴァン クリーフ&アーペル コレクション 1906年 – 1953年」から
「Between Clothing and Jewelry Arts(ドレスとジュエリーをつなぐもの)」
メロディ・ル・レイ 著