株式会社アバンティのプレスリリース

株式会社アバンティ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:奥森秀子)は、このたび社会デザイン学会の主催する「2025年度 社会デザイン大賞」を受賞いたしました。
1985年の創業以来、当社は「作り手・売り手・買い手・社会」の四方良しを理念に掲げ、サプライチェーン全体における持続可能なものづくりに取り組んでまいりました。1990年には日本で初めてオーガニックコットンの輸入を開始し、1994年には原綿から糸・生地・製品までを一貫して供給できる体制を確立。この体制が、日本におけるオーガニックコットンのブランド化と市場形成に大きく寄与した点を評価いただきました。
さらに、独自の事業戦略によって安定的な黒字経営を継続していることに加え、「児童労働」や「大量生産・大量廃棄」といった世界的な社会課題への取り組み、「再生事業」や「国産綿プロジェクト」などの実践が、環境・社会課題の解決に貢献している点も高く評価されました。これらの活動は、女性雇用の創出によるジェンダー平等の推進を含め、オーガニックコットンを通じた持続可能な社会の実現に寄与する取り組みとして認められ、今回の受賞につながりました。
社会デザイン賞とは
社会デザイン賞は、パラダイム転換期にある現代において、これからの新しい生き方や社会のあり方を探求し、社会の持続と再生に向けて必要となる知や技の創出に寄与した研究者および実践者を顕彰するものです。
社会デザイン学のさらなる深化と発展を図ることを目的に、社会デザイン学会により設けられた表彰制度であり、その成果が未来の社会づくりに資することが期待されています。
授賞式・記念講演会の様子
2025年12月14日(日)、立教大学 池袋キャンパス 太刀川記念館3階にて授賞式および受賞者による記念講演が行われました。代表取締役社長の奥森秀子が登壇し、「オーガニックコットンビジネスで社会課題・環境課題を解決 〜すべての生き物が棲みやすい地球に変えてゆく〜」をテーマに講演を行いました。講演では、当社が推進するコットン循環型事業や国産綿復活プロジェクトの取り組みについて紹介し、オーガニックコットンを基軸とした持続可能な未来へのビジョンを語りました。

評価のポイント
社会デザイン学会による評価ポイント(社会デザイン学会リリースより引用)
オーガニックコットンを軸としたソーシャルビジネスの先駆者として、日本の繊維産業に新たな方向性を示してきた企業として1985年の創業以来、「作り手・売り手・買い手・社会」の四方良しを理念に掲げ、一貫した実践を続けてきました。以下では、同社の活動の要点が三つの観点から紹介されています。
1.オーガニックコットンのブランド化
オーガニックコットンは世界の綿花生産の約1%とされ、日本では多くを輸入に依存しています。こうした状況の中で、初代代表取締役社長・渡邊智惠子氏のビジョンのもと、アバンティは日本で初めてオーガニックコットンの輸入を開始し、持続可能な繊維産業の礎を築きました。農家と直接つながり、国内で糸・生地・製品まで一貫供給できる体制を構築することで、“顔の見えるサプライチェーン”を実現しました。
2. 経営面での黒字化戦略
環境や人権を重視するエシカル製品は、一般に黒字化が難しいとされますが、同社は独自の事業戦略により安定的な黒字経営を継続しています。また、女性中心のチームによる運営が、ジェンダーの視点を生かした市場開拓につながった点も高く評価されています。
3.持続可能な社会へのメッセージ性
世界の綿花栽培には、農薬の大量使用や児童労働などの課題が存在します。同社はこうした社会課題に対し、積極的に貢献事業を展開してきました。2011年の震災後には、原発事故で汚染された農地の再生を目指し、福島で綿花を栽培するプロジェクトを開始。2023年からは国内栽培のオーガニックコットンを自社製品に混用する取り組みを始め、2030年には国産綿混率2%を目指しています。
さらに、女性の自立支援、環境保全、社会的包摂を促進するソーシャルビジネスを積極的に展開。大量生産・大量廃棄が深刻な問題となるファッション産業においては、不要になった衣類や布製品を回収する「コットンバンク」や、古布を再生する取り組みなど、サーキュラーエコノミーの実現に向けた挑戦も進めています。
環境・社会課題の解決と女性雇用拡大によるジェンダー平等の推進など、オーガニックコットンを通じて持続可能な社会の実現に取り組むアバンティの実践は、社会デザイン賞大賞にふさわしいものと評価されました。
社会デザイン大賞に関する問い合わせ先
《社会デザイン学会事務局》TEL:03-6822-9901 業務時間:9時30分~17時
メール:info@jssds.org HP:https://www.jssds.org/
株式会社アバンティ https://avantijapan.co.jp/
大地から再生まで、オーガニックコットンのすべてをシームレスにつなぐ企業です。オーガニックコットンの原綿を輸入し、糸・生地・製品までを一貫して、「メイド・イン・ジャパン」にこだわった企画製造販売を行っています。
1996年にデビューしたアバンティの自社ブランド、プリスティン。「気持ちのいい毎日のために、手を掛けすぎない、手を抜かない。」をコンセプトに、糸から製品まで自社の企画・デザインにて開発し、日本国内で生産。暮らしに寄り添う、サスティナブルなオーガニックライフスタイルを提案しています。使う素材は環境にも素肌にも気持ちのよいオーガニックコットンと、土へ還る天然素材。健やかな素材本来の色と風合いを生かし、地球に負荷をかけず、日本の職人が引き継いできた伝統や技術によって作られています。ものづくりの工程では、人権と環境に配慮したエシカルな方法で作ることにこだわり、CARE認証(第三者ESG認証)も取得しています。
会社概要
会社名 株式会社アバンティ
代表 代表取締役社長 奥森 秀子
設立 1985年9月4日
所在地 〒160-0015 東京都新宿区大京町31番地
二宮ビル4F(本社)1F(プリスティン本店)
電話番号 03-3226-7789
URL https://avantijapan.co.jp/
事業内容
・オーガニックコットン原綿の輸入販売
・糸 生地の企画製造販売
・オーガニックコットン製品の企画製造販売
・再生(リコットン)事業
・国産綿事業


