「A CLASSIC IS FOREVER」の体現　ハンティングワールドがバチュー以前のアイコン「LEATHER LUX」を軽量化して現代に復刻

1965年にニューヨークで創業したハンティングワールドは、2025年に60周年を迎えました。

新たなコンセプト「HUNTING NEW WORLD（未知なる世界に出かけよう）」を掲げ、昨年にブランド初となるハードシェルスーツケースをローンチして以降、旅の道具となるアイテムの開発を強化してきました。そして、今シーズン、ブランド創設当時のアイコニックなシリーズを復刻しました。

それは、「A CLASSIC IS FOREVER（伝統は永遠に）」を追求した創設者ロバート・M・リー（通称：ボブ・リー）が作り上げたクラシックスタイルの代表作「LEATHER LUX(レザーラックス)」です。

ハンティングワールドの象徴といえば、オリジナル機能素材「バチュー・クロス」。ブランド創設7年後の1972年に誕生したバチューシリーズ以前のアイコンシリーズが「LEATHER LUX」でした。

キャリーオールをはじめ、ダッフルバッグほか、現在もバチューのアイコンアイテムとして展開しているものは、この「LEATHER LUX」でも同様にラインアップし、1980年代はバチューと双璧をなすシリーズとして君臨していました。

メイン素材はシリーズ名同様の独自素材「レザー・ラックス」で、耐久力とメンテナンスをしやすいPVCを本革のようなシボを付けてコーティングした素材です。当時は基布に重厚なコットンを採用していましたが、復刻するにあたり、薄く軽いスエード調の起毛素材に変更。PVCの厚みも極力薄くすることで、バッグ自体の軽量化をはかっています。

そこに伝統的なイタリアンレザーを合わせ、当時の雰囲気そのままのクラシックスタイルを演出しています。

アイテムはブランドを代表するキャリーオールM・S、そしてダッフルバッグの3型のラインアップ。

カラーはクラシックなブラウンと、モダンなスタイルにもマッチするブラックの2色展開です。

ボブ・リーがバッグに求めたのは、カメラ機材や機内持ち込み品を収納するためのバッグに使う素材。ブランド創設初期のバッグはテントメーカー製のキャンバス地を使っていましたが、ほこりを吸い込みやすく、サファリでは使いものになりませんでした。そこで、ヨーロッパの工場で、コーティング加工を施したキャンバスを作っていることを知り、「レザー・ラックス」が生まれることになりました。

今回復活させるにあたり、基布を薄く軽いスエード調の起毛素材に変更。その上にコーティングするPVCの厚さを極力薄くすることで軽量化をはかり、革の風合いに近い表情のシボを施しています。