新鋭デザイナーを発掘育成するグローバル ファッション イベント「Global Fashion Collective S/S’26 in Paris」

2025年10月2・3日(木/金)La Maison des Métallos(パリ)にて開催 日本からはSHINO, Boutique.june, vaneumが最新作を披露

VFW MANAGEMENT INC.のプレスリリース

カナダ・バンクーバーに本拠を置く「Global Fashion Collective(グローバルファッションコレクティブ)」は、『Paris Fashion Week S/S‘26』会期中の2025年10月2日(木)および3日(金)の2日間、フランス パリにあるLa Maison des Métallosにて、『Global Fashion Collective S/S’26 in Paris』を開催。各国の新鋭デザイナーによる最新ブランドコレクションを披露しました。日本からはヴィジュアル系衣装デザイナー「SHINO」、江戸時代から続く伝統織物として有名な香川県高松市の「保多織(ぼたおり)」を洗練されたデザインの洋服に仕立てている「Boutique.june」、レディースアパレルブランド「vaneum」、の3ブランドが参加、最新コレクションを披露しました。

Global Fashion Collectiveは、2017年設立。世界のファッションの才能の未来を育成することを目指し、「楽天ファッションウィーク東京」をはじめ、ロンドン、ミラノ、パリなど世界を代表するファッションウィークに合わせ、各エリアで新鋭デザイナーによるショーケースを開催しております。パリでの開催は今回で9回目の開催となり、今季も、日本、アメリカ、カナダ、トルコ、ベトナム、ベネズエラ、マレーシア、メキシコ、ウクライナ等から、12組のデザイナーによる、創造性と多様性に富んだインスピレーションあふれるコレクションを紹介しました。

■日本からはヴィジュアル系衣装デザイナー「SHINO」、香川の伝統織物「保多織(ぼたおり)」を洋服デザインに仕立てる「Boutique.june」、レディースアパレルブランド「vaneum」が参加

日本からは、衣装デザイナー、伝統織物を活用するブティックブランド、アパレルブランドといった、様々なインスピレーションと素材、世界観で活躍する気鋭のデザイナーが参加。

SHINO コレクション

《Kingdom of World’s End》

【SHINOからのメッセージ】

 ■今回のコレクション、ショーへの想い

コレクションテーマは「英雄に憧れて夢を見る」をテーマに、フランスの歴史上の人物をオマージュした美しい物語を表現しています。

英雄達の強さと永遠には残らないその一瞬の輝きを観る者に届けます。

 

■今回のショーのこだわりは?

ヴィジュアル系というダークネスの印象がある衣装はもちろん、繊細な花や蝶、羽を使った装飾で耽美な世界観を表現しました。

衣装の色は基本的には黒がメインですが、今回はフランスのトリコロールを取り入れた自由(青)、平等(白)、博愛(赤)に焦点を当てました。

パリのラストルックはメンズのウェデイングドレスで美しく飾りたいという一心の願いを込めています。

 

■自身にとっての服飾、デザインのインスピレーションの源泉は?

きっかけは10代の頃、日本独特の文化である「ヴィジュアル系バンド」からのインスピレーション。

黒い服しか着ない事や人とは選択する事や捉え方が違う事に違和感を感じてきました。

今は自分らしい感性を追求し、よりアート性や表現力を広げたいと考えるようになりました。

 

■ショーを終えて(感想)

挑戦や達成感よりも、デザイナーとしての可能性が世界に向けて広がりました。

小さな世界観をずっと自分の中で独り占めしてきました。

英雄達のひとりひとりが持つ唯一無二の輝きを発表できたことは、今後の表現活動に大きな影響を与えられると確信しています。

私の世界観が好きな人の心に刺さりますように、ショーをきっかけに知っていただけたら嬉しいです。

■今後に向けて

海外ショー進出をきっかけに2年間作品撮影を続けてきました。

回を増すごとに作品のモデル、ヘアメイクやカメラマンとのコラボレーションの刺激に魅了されつつあります。

見た目のインパクトと美しさの追求を強みに、ファッションを超えたヴィジュアル系というアートを世界に発信し続けます。

SHINO

ヴィジュアル系衣装デザイナー・アートディレクター 

日本独特の文化である「ヴィジュアル系バンド」に影響を受ける。

 

ヴィジュアル系は、日本のロックバンド及びミュージシャンの様式の一つ。

「奇抜で芸術的な化粧やファッション等の視覚的表現を重視する世界観」

ダークなイメージで宗教的なものやオカルト的な要素を持っているが、バンドの視覚的表現のあり方と音楽的傾向は多種多様でサブカルチャーの影響を受けている。

世界に見ても日本のヴィジュアル系バンドの評価は高く「Visual-kei」という言葉が用いられる。

 

SHINOは独学で衣装作りの技術を会得し、その視覚に直に訴える華やかな衣装が注目され、ステージ衣装専門のデザイナーとして躍進。

フェティッシュやゴシックを得意とし中世ヨーロッパへの憧れと美学を貫き創造を続ける。

2024年ファッションウィーク進出を機に自身の名前を冠したコレクション「SHINO」をスタート。

ヴィジュアル系を世界に発信することは、すなわち鏡の向こう側に手を伸ばすように『自己という扉の内側を開く』こと。

一人のデザイナーとして、その世界観を表現する挑戦は続く。

 

DRESSenDRESS Co., Ltd.

『アーティストの唯一無二の魅力を最大限に引き出す1着』

SHINOが率いる衣装製作会社(DRESSenDRESS Co., Ltd.)にて東京を拠点に活動。

■『Global Fashion Collective S/S’26 in Paris』の模様

Boutique.june コレクション

《Light and Shadow(光と影)》

【Boutique.juneからのメッセージ】

■今回のコレクション、ショーへの想い

コレクションのタイトルは「Light and Shadow(光と影)」です。保多織の微妙な凹凸は、光を受けると立体的な陰影を生み出し、生地に生き生きとした表情を与えます。このコレクションでは、日本の伝統的な書道で使われる墨を使って生地を染め、水墨画のような奥深さと静けさを持つ衣服に仕上げています 。さらに、もう一つの伝統工芸である漆(うるし)の技法を用いて特別に作られたボタンが衣服を飾り、静かな品格を添えています。シルエットは、日本の伝統的な衣装のニュアンスとクラシックなファッションのエレガンスを融合させ、着る人の落ち着きと優雅さを引き立てます。このコレクションは、光と影の間に生まれるはかない詩的な美しさを捉え、綿密な手作業から生まれる静謐なエレガンスと共鳴します。

 

■今回のショーのこだわりは?

 今回のショーのテーマは「光と陰」です。日本の書道に用いる墨を使って陰を描き、その中に光を感じさせる――水墨画から着想を得て制作しました。

このテーマを選んだのは、繊細な日本の手仕事の美しさを世界に伝えたいという思いからです。

「光と陰」「静寂の中に宿る熱い魂」といったイメージを込め、ひとつひとつ丁寧に作られた織物や漆芸のボタン、下駄、耳飾りなど、地元・香川県の伝統工芸品を中心に取り入れました。

江戸時代から続く伝統織物である保多織を現代的なシルエットや動きのあるデザインに落とし込み、伝統とモダンを融合させることで、日本の工芸が持つ奥深さと無限の可能性を表現しています。

 

■自身にとっての服飾、デザインのインスピレーションの源泉は?

 今回のコレクションのインスピレーションは、日本の文化にあります。

浴衣や袴といった古来より受け継がれてきた衣服の美しさを取り入れることを中心に考えました。

さらに、私自身の歴史でもある学生時代の制服からもインスピレーションを得ています。

昔から伝わってきたものには、時代を超えて残り続けるだけの確かな美しさがあります。

そこに新しい要素を少し加える「図々しさ」、挑戦、冒険――それが、私にとっての服飾なのかもしれません。

 

■ショーを終えて(感想)

今回の海外でのショーは、私にとって初めての経験でした。

モデルの方々が私の洋服を身にまとい、ランウェイを歩く姿を目の前で見た瞬間、胸が熱くなり、これまでの試行錯誤や制作の苦労が一気によみがえるようでした。

また、多くの方に直接洋服の魅力をお伝えでき、実際に関心や共感のお声をいただけたことも大きな喜びでした。

この経験を通じて、私の作品が言葉を超えて伝わっていく力を実感できたように思います。

 

■今後に向けて

今後も日本の伝統工芸である保多織を通じて、世界中の人々に日本の手仕事や「文化の魅力」を届けていきたいと考えています。

今回のショーで得た気づきを糧に、さらに幅広い方々に楽しんでいただけるデザインや取り組みを進めてまいります。

私の洋服はオーダーが基本となりますので、次回は今回のようなショーに加えて、同時開催で展示オーダー会も行いたいと思っています。より多くの方に実際に袖を通していただき、その心地よさを体感して喜んでいただけるよう、これからも精一杯努力してまいります。

Boutique.june(Jun Yoshihara)

香川県高松市を拠点とするファッションデザイナーJun Yoshiharaは、日本の伝統工芸の美しさを現代的な衣服へと昇華させるクリエイター。作品は、香川県で代々大切にされてきた伝統的な織物「保多織(ほたおり)」を中心としています。保多織は江戸時代に独自の織り方で生まれたもので、その優しい肌触り、通気性の良さ、そして肌への柔らかな着心地が魅力。

Yoshiharaは、この生地の可能性を最大限に引き出し、伝統的なシルエットと現代的な感性を融合。一つ一つの縫い目には物語が込められており、着る人の内面の美しさを映し出す衣服を創り出している。ブランドBoutique.Juneでは、既製服、セミオーダー、フルオーダーの衣服を提供し、この洗練された美しさを世界中に発信している。

 ■『Global Fashion Collective S/S’26 in Paris』の模様

vaneum コレクション

《Impressions of Margin / 余白の印象》

【vaneumからのメッセージ】

 ■今回のコレクション、ショーへの想い

「Impressions of Margin / 余白の印象」は、静けさの中にある高揚感や‘‘余白‘‘の美しさに着目し、感覚的に「今、自分が着たい」と思えるものを形にしたコレクションです。

全身柄のルックはコレクションの核として、日常にそっと寄り添いながらも、印象的な存在感を放ちます。素材には「シアー」や「リネン」を用い、実用性と美しさを両立。カラーパレットはホワイトを基調に、淡いグリーンやピンクをアクセントに加えています。

感情や意味を語り過ぎず、自分らしく素直であることが、vaneumらしい静かな強さとして表現されています。

ワードローブにかかせない日常着こそ特別な洋服に。そして日常を特別に。

特定の文化背景やストーリーに基づいたものではなく、静けさや余白の中に浮かぶ美しさ、人として芯のある強さを、服という媒体で表現しています。

 

■今回のショーのこだわりは?

今回すべてが初めての経験だったショーという舞台だったので、やりたいことを全て表現できればと考えておりました。

2026年春夏コレクション「Impressions of Margin / 余白の印象」は、静けさの中にある高揚感や‘‘余白‘‘の美しさに着目し、感覚的に「今、自分が着たい」と思えるものを形にしたコレクションです。

着用時の美しさとシルエットのバランスにこだわり、軽やかに着られる着心地の良さと、美しさの両立を追求しています。

柄やカラーも静けさの中に印象が残るよう、感覚的に選んでいます。

カラーパレットはホワイトを基調に、淡いグリーンやピンクをアクセントに加えており、全身柄のルックはコレクションの核として、日常にそっと寄り添いながらも、印象的な存在感を放ちます。

素材には「シアー」や「リネン」を用い、実用性と美しさを両立。

‘‘着ることで自信が持てる服‘‘を通して、日常を凛と過ごす人々に寄り添うような物語を紡ぎたいと考えています。

ワードローブにかかせない日常着こそ特別な洋服に。そして日常を特別に。

特定の文化背景やストーリーに基づいたものではなく、静けさや余白の中に浮かぶ美しさ、人として芯のある強さを、服という媒体で表現しています。

■コレクションにおけるSDGs、多様性への意識は?

洋服作りにおける持続可能という部分で、ECO素材、リサイクル素材等の原料を取り入れることも一つですが、それに加えて、過剰にトレンドを追わず、静かに愛される服、長く着られるデザインや着心地の良さを意識する事で、廃棄する洋服が出ない事を目指しております。

長く着続けられるデザイン、着心地の良さを大切にすることで、廃棄される洋服を生み出さないこと。それが、私たちが考える持続可能なファッションのかたちです。

また、様々な人に寄り添える服、ファッションという自由を、互いに認めあえる洋服を作りたいと願っています。最も大切にしているのは「あなたにしっくりくる」服を届けることです。着る人自身が心から好きだと思えて、自然体のまま主役になれる。そんなデザインを心がけております。

着る人の生き方や美しさが、見る人、触れる人に肯定されるような服でありたい。「その人の生き方や価値観、美意識をまるごと受け入れる服づくり」こそが、私にとっての多様性と包括性のあり方だと考えています。

 

■自身にとっての服飾、デザインのインスピレーションの源泉は?

坂田

高校卒業後、レディスファッションの販売を数年間経験、一度アパレルの世界を離れ、様々な事を見て回る中で自身が持つ洋服への強い気持ち、洋服の持つ力を再確認し、日本のアパレル業界でデザイナーとしてのキャリアを歩み始めました。

自身の経験から生まれるリアルな視点をもとに、ブランド「vaneum」では、実用性と美しさの共存を探求し、日常に溶け込む洋服を提案しています。「今、自分が本当に着たい」と感じるものを形にしながら、日常こそ、自信を持ち、強く、凛として過ごせるようなスタイルを届けたいと考えています。

 

赤嶋

自身が洋服と向き合うようになった時は学生時代で、洋服という物の力を感じた瞬間から服飾に進もうと考えました。

洋服の力というのは、自身に対しての自信や元気、高揚感、前に出られるマインドなどたくさんの事を感じ、またそのような力のある洋服を作り、自身の服に携わってくれる人に同じような気持ちになってもらえたらと考え、アパレルの道に進みました。

アパレルで数年経験を積み、事業を立ち上げ、売上や利益追求もやってきた中で、やはりファッションというジャンルに属している事を大切にしたいと考え、時代感やトレンドも大切ですが、今何を感じているかをしっかりと表現していく事が大切なのではないかと思い“vaneum”を立ち上げました。

“vaneum”というのは、my new value を逆から用いた造語です。私の新しい価値感を常に大切に新鮮な気持ちで

洋服を作って行きたいと自身の人生の中の日常から得られる感覚をデザインに生かしております。

 

■ショーを終えて(感想)

ファッションを志した学生時代からの夢だった海外でのファッションショーをようやく開催する事が出来て本当に嬉しかったです。ショー開催が決まった時も涙が溢れました!そこから緊張と不安と楽しみが入り混じった日々を過ごしてまいりました。試行錯誤する中で躓く事もたくさんありましたが、そんな中でも共に頑張ってくれたパートナーの存在は非常に大きかったと思います。

Show当日の準備をしている時から本番までの間も様々な思いが沸き上がり、感傷に浸っておりましたが、様々な思いのある洋服に、スタイルアップしたモデルさんが着てくださったとき、ランウェイを歩いてくださっている時にはようやくここまでこれたのだと思いながらも、次々モデルさんが出ていく中で終わりが近づく寂しさも感じました。

ただショーの最後に舞台に出て挨拶に出た時のライトやお客様の拍手などは鮮明に記憶に残っており人生を振り返った時にきっと大きなインパクトのあるハイライトになっていると思います。

■今後に向けて

SHOWを終えてここからがまたスタートだと考えております。

このSHOWをきっかけに自分自身の成長もブランドの成長もあると思います。

ブランドの認知度を国内、海外で上げていき、より大きなブランドとなって行けるようにこれからまた新たな挑戦をしていく中で、今回の経験は大きな強みになると考えております。

やりたいことはたくさんあるので、一歩一歩をしっかりと歩み、次の夢につなげていきたいと思います!

今回の感動を忘れずに、今後も洋服作りに想いを乗せて、着てくださる人、見てくださる人に元気を分けられたらとても嬉しいですね。

vaneum

高校卒業後、レディスファッションの販売を数年間経験、一度アパレルの世界を離れ、様々な事を見て回る中で自身が持つ洋服への強い気持ち、洋服の持つ力を再確認し、日本のアパレル業界でデザイナーとしてのキャリアを歩み始める。

自身の経験から生まれるリアルな視点をもとに、ブランド「vaneum」では、実用性と美しさの共存を探求し、日常に溶け込む洋服を提案。「今、自分が本当に着たい」と感じるものを形にしながら、日常こそ、自信を持ち、強く、凛として過ごせるようなスタイルを届けたいと考えている。

■『Global Fashion Collective S/S’26 in Paris』の模様

■参加デザイナー、ブランド

参加デザイナーについては各公式サイトにご参照ください(サイト一覧後述)

AY LELUM(カナダ):https://www.aylelum.com/

Boutique.June(日本): https://www.instagram.com/boutique._.june/

Recep Demiray x Hatun Tekstil(トルコ):

https://www.instagram.com/recepdemirayy?igsh=dGQxcGsyZGswZTFn

TRACY COUTURE(ベトナム):https://tracycouture.com/

MALA BRILLISKA(ベネズエラ):https://www.instagram.com/malabyaleska/

A-JANE(マレーシア):https://www.instagram.com/ajaneofficial/

Maki Fashion Design Studio(ウクライナ):https://www.instagram.com/maki_fds/?hl=en

Nolo(メキシコ):https://www.instagram.com/nolo.mex/

vaneum(日本): https://www.instagram.com/vaneum_official/

ELSA FAIRY(ウクライナ/アメリカ):https://www.instagram.com/elsa.fairydresss/

SHINO(日本):https://www.instagram.com/dressendoris/

TESS MANN ATELIER(アメリカ):https://www.instagram.com/tessmannatelier/?hl=ja

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