【約4,600人が来場!】“米沢のものづくり”のおもしろさ、生産者の想いを伝える360°よねざわオープンファクトリー。盛況に開催された3日間の様子をまるごとレポート!

2025年9月に開催された、第3回360°よねざわオープンファクトリー。全国から訪れた来場者と、参加企業との出会いや交流を通じて、米沢のまちにたくさんの笑顔があふれました。

プラットヨネザワ株式会社のプレスリリース

“地域の魅力を実力に変える”観光まちづくり法人、プラットヨネザワ株式会社(所在地:山形県米沢市、代表取締役 宮嶌浩聡)と360°よねざわオープンファクトリー実行委員会(所在地:同市米沢繊維協議会内、実行委員長 近藤哲夫)は、2025年9月11日(木)・12日(金)・13日(土)に第3回となる「360°(サンロクマル)よねざわオープンファクトリー」を開催しました。

近賢織物

360°よねざわオープンファクトリーは、山形県米沢市が世界に誇る、多彩なものづくりの工場・工房を公開し、見学や体験を通して魅力を知っていただく、地域一体型オープンファクトリーとして2023年より開催しています。

第3回となる今回は、新たに「印刷会社」が参画し、「米沢織物」をはじめ「発酵・醸造」「木工品」といったものづくり企業が、普段は見ることのできない製造現場を一般に公開し、90以上の体験プログラムを実施しました。また、飲食店とのコラボレーション企画なども連動し、米沢市内の36団体が参画して開催しました。

3日間の来場者は、前年の3,773人を上回る4,603人が日本各地から訪れました。期間中、来場者と参加企業・生産者の間にたくさんの出会いや交流が生まれ、人々の笑顔が絶えないイベントとなりました!

よねざわ新田

来場者アンケートでは、「最も印象に残っている企業やイベントはなんでしたか。その理由もあわせて教えてください。」という質問に対して、好意的な回答が多数寄せられました。

【米沢市外からの来場者コメント】

●回ったところ全てです。皆様が関わっている産業に対する責任感、先人からの脈々と受け継いだ、歴史を守ろうとする熱い思い、現代に残すための努力、全てに感動しました。心が震えるほどの感動でした。(関東・50代)

●ヨルコウバでは、いろんなお話を聞くことができて自分自身の仕事へのモチベーションになりましたし、産地の方々の熱い想いをお聞きできて良かったです。(関東・40代)

【米沢市内からの来場者コメント】

●nitoritoさんのニットのハギレでカラフルなリースを作ろう!がたのしかったです!!自分の好きな色でキーホルダーにもなるようなリースを作れたのでとても可愛くできましたし、ハギレを使うことでSDGsにもよくいいのではないかと思いました。(米沢・10代)

●市内に住んでいて知っている会社もたくさんありましたが、訪問する機会はなく、知ってるけど知らないという感じでした。米沢の産業を改めて知ることができました。もっと若いころに知っておくべきだったと思います。また参加してたくさん米沢を知りたいです。(米沢・40代)

【開催を振り返って。参加事業者コメント】

●若手のつくり手が直接お客様に蔵のご案内ができ、お客様が大変喜んでくださいました。携わった社員もサンロク隊の方も一緒に楽しんでいただけたことが嬉しかったです。

●まだまだ改善の余地はあるものの、各部署の主要メンバーを巻き込み、準備を進めてきました。お客様からの質問、意見を伺うことにより、さまざまな気付きがありました。

レポート① 初参画の印刷会社は、印刷から映像制作までマルチなプログラムを実施!

今年は新たに印刷会社2社が参画。印刷業に加えて、ブランディング支援や販売促進ツールの制作を行う企業、また映像制作に取り組む企業です。体験プログラムでは、推しカラーで作るオリジナルメモ帳制作、映像配信スタジオでの撮影体験など、オープンファクトリーの新スポットとして人気を集めました!

上:川島印刷、下:川島印刷、カワサキ印刷

レポート② 米沢織物の多彩さに驚きの声!体験プログラムも大盛況!

米沢の繊維産業は、江戸時代より継承する伝統的な和装の織物、近代以降に発展した洋装の生地製造・縫製、テキスタイル・ブランド、空間装飾、寝具類まで、多彩かつ特殊な生産加工技術を持つ事業者が集結していることが大きな特徴です。

体験プログラムは各工房ごとにひらかれ、初開催となる藍染バンダナ制作、糸枠を使用したワークショップが行われたほか、前年からの人気プログラムとして、紅花染め体験、手機織り体験、動力織機によるティーマット制作、かまぐち制作などが行われました。多くの人が各工房のプログラムに参加し、米沢のものづくりに触れていただきました。

上:行方工業、下:わくわく舘/齋英織物、nitorito(SLOUP会場)

レポート③ 米沢の食文化を守る、発酵・醸造を行う伝統の蔵を大公開!

伝統的な発酵・醸造技術と丁寧な仕事によって、安全で美味しく、地域の食文化を担う企業から、酒造メーカーや醤油・味噌・漬物を製造する4社が製造現場を公開しました。それぞれ蔵見学のほか、簡単粕汁教室、利き酒体験、味噌の食べ比べなどを実施。米沢で生まれる味の魅力を多くの人が堪能しました!

上:小嶋総本店本社、下:香坂酒造、平山孫兵衛商店

レポート④ 木工メーカーの工房で、木の香りに包まれ、ものづくりを体験!

木工分野からは、国産広葉樹無垢材の製材加工・建築施工メーカー、木製サッシメーカー、木製知育玩具を製造する工房の3社が参画しました。工房では、椅子の組み立て体験、「ねこけし」絵付け体験、オリジナル箸作り、「もくロック」のストラップ作りなど、木の魅力に触れる体験が行われました! 

上:アイタ工業、下:アルス、ニューテックシンセイ

レポート⑤ 市内の飲食店も、来場者をおもてなし!

市内に点在する工場・工房をひらくオープンファクトリーでは、工房巡りの途中でお腹を満たすグルメスポットとして、近隣の飲食店9店舗が参画しました!360°コラボメニューが登場した飲食店もあり、美味しさで来場者をおもてなししました。

上:鷹山堂 丸の内、下:SLOUP、cafe towa

レポート⑥「たのしもう。つながろう。」領域を超えた多様なイベントを開催!

第1回からのメインテーマである「米沢をひらく。」はそのままに、今回のサブテーマとして「たのしもう。つながろう。」を合言葉に、領域を超えたコラボレーション・イベントを同時開催しました。

「よるコウバ!交流ナイト!」を鷹山堂 丸の内で開催し、来場者と生産者が交流を深めました。また、上杉伯爵邸では米沢の郷土料理と地酒、やまがた舞子による踊り、お座敷遊びを体験するイベントが開かれました。

上:よるコウバ!交流ナイト!、下:やまがた舞子と楽しむ夕べ~郷土料理に地酒を添えて~(上杉伯爵邸)
山形県工業技術センター置賜試験場では、米沢の産業を支える試験研究のための技術紹介が行われました。伝国の杜では「めーかーず・フェスタ2025 de 米沢」が開催され、山形大学の研究グループによる、展示・発表が行われました。
里山ビジョンハウスでは“OPEN 里山ソムリエ「森とかてもの」”を開催しました。“やまがた愛の武将隊”と一緒に巡る工場見学ツアーも、昨年に引き続き実施しました。

レポート⑦ 学生とのコラボレーション「新製品化プロジェクト」発表・講演会!

オープンファクトリー閉幕後の9月14日に、米沢の企業7社と東北芸術工科大学の学生7名とのコラボレーションによる「新製品化プロジェクト」の製品発表会を行われ、米沢織の新たな可能性を引き出す、若いつくり手との協働の成果が披露されました。さらに、指導教員を務める東北芸術工科大学 渡邉吉太氏の講演を開催しました。

米沢織製品化プロジェクト成果発表会、粟野商事/JUYOUKAN「糸枠と米沢織の生地で作るテーブルランプ」
360°よねざわオープンファクトリー期間中には、プロジェクト成果展示を実行委員会本部(米織会館)で実施しました。

レポート⑧ 市民ボランティア「サンロク隊」が活躍!

360°よねざわオープンファクトリーに欠かすことのできない、市民ボランティア。今年から、ボランティアへの敬意を込めて「サンロク隊」という愛称で活動いただき、無事にイベントを開催することができました!サンロク隊の活躍と笑顔も、360°よねざわオープンファクトリーの名物です!

米織会館おりじんにて

レポート番外編: アクセシビリティ向上のため、循環バスを運行!

9月13日はオープンファクトリー循環バスを運行しました。東西2つのルートを設け、バス停をこの日のために設置しました。バスの運行について、来場者への周知が行き届かない部分もありましたが、今回の経験を、今後の改善に生かしていきます!

盛りだくさんの3日間、 360°よねざわオープンファクトリーに全国各地からご来場いただき、誠にありがとうございました!

これからも、来場者のみなさんに喜んでいただけるオープンファクトリーを目指していきます!

■第3回「360°よねざわオープンファクトリー」開催概要

▶︎開催日時:

 2025年9月11日(木)・12日(金)・13日(土) 9:00~17:00

 *開催時間は、各参加企業によって変動いたします。

▶︎会場:

 参加企業の工房 / 工場にて

▶主催:

 360°よねざわオープンファクトリー実行委員会

委員長

・近藤哲夫(近賢織物 五代目 代表取締役)

副委員長

・鈴木健太郎(株式会社 nitorito 代表取締役)

・新田真有美(株式会社 新田)

・小嶋千夏(株式会社 小嶋総本店)

事務局・運営

・ 米沢繊維協議会

▶︎第3回360° ご参加いただいた企業・団体(敬称略):

<米沢織物>

株式会社 安部吉、粟野商事株式会社 / JUYOUKAN、近賢織物有限会社、株式会社 シルキーリビング、染織工房わくわく舘 / 齋英織物有限会社、株式会社 第一ほうせい / きものモモ彩、行方織物有限会社、行方工業有限会社、株式会社 新田、株式会社 nitorito、株式会社 パルコモード、山口織物鷹山堂有限会社、米沢繊維協議会 / 米沢織物直売所おりじん

<発酵・醸造>

香坂酒造株式会社、株式会社 小嶋総本店 / 酒造資料館 東光の酒蔵、株式会社 花角味噌醸造、株式会社 平山孫兵衛商店

<木工品>

株式会社 アイタ工業、アルス株式会社、株式会社 ニューテックシンセイ

<印刷>2社
株式会社 カワサキ印刷、株式会社 川島印刷

<共催(同時開催)>

里山ソムリエ、山形県工業技術センター置賜試験場、山形大学「めーかーずフェスタ」(山形大学認定ナセバース研究グループ) 

<コラボ飲食店>

CAFE SORA。、cafe towa、Cafe 蓮櫻、KOMFORTA、SLOUP、Daizy Cafe、ニケンメドウスル、HAUS、鷹山堂 丸の内

▶︎さまざまなご協力をいただいた企業・団体(敬称略)
<協賛>
東亜熱研工業株式会社、エムツーホールディングス株式会社、おおぞら総合会計事務所、株式会社 データシステム米沢、ハイメカ株式会社、株式会社 ライナー、我妻建設工業株式会社、米沢市金融団、株式会社 エービーエム、上杉城史苑、上杉伯爵邸、株式会社 米沢牛黄木

<後援>

山形県、米沢市、一般社団法人 米沢観光コンベンション協会、米沢商工会議所 

<協力>
九里学園高等学校、東北芸術工科大学、株式会社 ナウエル、株式会社 布四季庵ヨネオリ、プラットヨネザワ株式会社、米沢鶴城高等学校、米沢市金融団体金曜会、米沢信用金庫

▶︎公式WEBサイト・SNS:

・公式サイト https://www.360yonezawa.com/

・Instagram https://www.instagram.com/360_yonezawa/

・Facebook  https://www.facebook.com/360yonezawa/

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