ETRO FLUX(エトロフラックス)
エトロ ジャパンのプレスリリース
エトロとは、変容し続け、常に流動し、気まぐれに姿を変える「言語」。
プリントと色彩の絶え間ない動きからインスピレーションを得て、それらを身体に描き出すように、動作やしぐさと一体となって流れるフォルムを生み出します。それは、生命の営みに寄り添い、そのリズムに呼応しながら、常に新たな表現へと進化し続ける——美しく流動するイディオム。
張り詰めた空気と神秘的なリズムを湛えた「La Niña(ラ・ニーニャ)」の音楽が、ショー全体を包み込み、深い余韻をもたらします。
マルコ・デ・ヴィンチェンツォは、エトロの流れに身を浸し、ブランドの舵を取りながらも、自らそのうねりに身を委ねていきます。ブランド創業当初に宿っていた反骨の自由と、サイケデリックの歓びを呼吸するように取り込みながら、物語が自然と形を成していくのを静かに見守ります。すべてがあるべき場所に収まりながら、そこには感情に満ちた自由があり、あらゆる計算から解き放たれた純粋な表現が息づいています。
自発性——それは、原初的で抑えきれないエネルギーとして、「装う」という行為に息づいています。
それはまた、自己表現のかたちでもあります。この流れの中で、すべてが溶け合います。包み込み、ねじれながら形づくられる繊細なかたち。フリルやフリンジによって際立つディテール。シルキーな輝きに照らされた、精密なテーラリング。クロシェ編み。そして、肌の一部をさりげなく覗かせる透け感。すべてが動き、視覚と触覚を、終わりなき寄り道へと誘う。
スタッズ付きのフリンジが、レザーバイカージャケットやスエードコートを横切り、ビーズのフリンジが、プリントの表情を幻想的に屈折させ、メタリックジャカードがリズミカルなモチーフと、幾重にも重なり合います。
色彩は、コントラストの効いたフリルの中で、レザーブルゾンに施された多色のインレイの中で、そしてブロケードに咲き誇る絵画的モチーフの中で、鮮やかに爆発。黒は突如として現れ、鮮烈でありながら、触れることすら躊躇われるほど繊細です。
この流れは、液体金属のような渦を描く造形として、フィリグリーのように繊細に打ち出され、カメレオンをかたどったジュエリーによって、いっそう豊かに彩られます。また、レーザーカットを施したレザーのつば広帽や、ビーズのスカーフも登場。ヒールをファブリックで覆った靴、刺繍入りの印象的なストラップ、フリンジが揺れるトートバッグ、そして、植物もしくは動物をモチーフにしたチャームが飾られた、柔らかなフォルムのハンドバッグもルックに豊かな表情を添えます。
エトロの流れは、たゆたうように巡り、自らをなぞりながら、留まることなく未来へと進んでいきます。