ルイ・ヴィトン ジャパン株式会社のプレスリリース

ルイ·ヴィトンは、2025年9月25日(木)よりパリにて開幕する新たなエキシビション「ルイ·ヴィトン アール·デコ」展を発表。1925年にパリで開催された「現代装飾美術・産業美術国際博覧会」の100周年を記念したこの没入型のエキシビションは、アール·デコ運動の歴史的瞬間を再訪すると共に、同博覧会でメゾンが果たした重要な役割を讃えます。また、常に美を意識した革新的かつ芸術的なビジョンで、メゾンの歴史に大きな足跡を残した創業者ルイ·ヴィトンの孫、ガストン-ルイ·ヴィトンのレガシーにもスポットライトを当てます。
1854年の創業以来、実用性や洗練性、卓越性を兼ね備えたトランクやアクセサリーを通して、世代を超えて旅人たちに寄り添ってきたルイ·ヴィトン。アニエールに構えるヴィトン家の邸宅とアトリエには、芸術的影響が色濃く見られるインテリアや装飾品が随所に散りばめられ、クラフツマンシップに対する深い敬意が息づいていました。20世紀初頭、ガストン-ルイ·ヴィトンは自身の芸術的感性をメゾンの美学に融合します。彼の指揮の下、アプライドアート(応用美術)がルイ·ヴィトンのデザインに直接取入れられるようになり、ピエール-エミール·ルグラン、カミーユ·クレス-ブロティエ、ガストン·ル·ブルジョワといったアーティストやデザイナーとのコラボレーションが展開。「エディシオン·ダール」として発表されたこれらのパートナーシップは、1925年の展覧会でのルイ·ヴィトンのプレゼンテーションとして実を結び、高い評価を受けました。
「ルイ·ヴィトン アール·デコ」展は、それぞれのテーマに沿って異なる視点を表現する8つの展示室で構成。300点を超える歴史的オブジェやアーカイヴ資料の多くは今回が初公開となり、メゾンとアール·デコ運動との深いつながり、そしてそれが現代のエレガンスに与える永続的な影響を改めて物語ります。
本展は「Family Heritage(ヴィトン家のヘリテージ)」の展示室からスタート。来場者は、メゾン黎明期の歴史を辿り、アニエールで育ったガストン-ルイ·ヴィトンの生い立ちと芸術的背景が、いかにして彼の創造的本能を育んだかを伝えます。「1925: The Louis Vuitton Consecration(1925:ルイ·ヴィトン、その偉業)」と題された次の展示室では、パリ万国博覧会に出展したルイ·ヴィトンのブースを再現。レザーグッズや旅行鞄を展示した「Class 9(クラス9)」でのメゾンの役割について詳しく解説します。当時の写真や再現されたジオラマを通して、壮大で精緻な当時の展示へと想いを馳せることができるでしょう。
3つ目の展示室「Art Deco Manifesto(アール·デコ宣言)」では、当時のメゾンのクリエーションを特徴付けていた技術的な創意工夫やデザイン言語を紹介。自動車用トランクやワードローブ·トランク、シューズ·トランクなどに加え、幾何学的なイブニングバッグや精巧に作り込まれた小物などが展示。「Elegance and Beauty at Louis Vuitton(ルイ·ヴィトンのエレガンスと美)」では、「ラ·ボーテ ルイ·ヴィトン」のインスピレーション源を遡ります。象牙がアクセントとなった「ミラノ」や、フランスのオペラ歌手マルト·シュナルが愛用していたボトルやブラシを収納するために、特別に製作された精巧なビューティーケースなど、初期のルイ·ヴィトンのトイレタリーキットやグルーミングセットなどが展示され、日用品がどのように芸術的に表現されていたかを目の当たりにすることができます。この展示室では、ジャンヌ·ランバンとポール·ポワレ──それぞれの名を冠したファッションメゾンを立ち上げ、当時の美学を形作ったメゾンの2人の顧客にも、オマージュを捧げています。
5つ目の展示室「The Art of Windows(ウィンドウ·アート)」では、ウィンドウ·ディスプレイを芸術として昇華させたガストン-ルイ·ヴィトンの功績を紹介。首都パリの大通り沿いにあったルイ·ヴィトンのフラッグシップストアのショーウィンドウは、彼によってメゾンの実験的な舞台となり、細心の注意を払って創り上げられた照明や空間構成、芸術的な演出が、展示された製品の魅力を最大限に引き出していました。ここでは、ソフトレザーとキャンバスを使ったバッグ「シャンゼリゼ」が再現されています。
「Colours, Forms and Materials(色彩、フォルム、素材)」の展示室では、大胆なカラーパレット、印象的なシルエット、ラグジュアリーな素材を通じて、現在にいたるまでメゾンのデザイン理念に影響を与え続けるアール・デコの視覚的語彙を探求。その次の「From Drawing to Advertising: the process of creativity (ドローイングから広告へ:創造のプロセス)」では、ガストン-ルイ·ヴィトンが、オブジェのデザインから販促物まで、クリエイティブにまつわる全プロセスを監修してきた様子を紹介。雲、様式化された人物の横顔、八角形といったモチーフが反復され、視覚的に一貫性を表現。
旅の終着点となる「Beauty in Travel(旅における美しさ)」の展示室では、アール·デコの国際的な影響力が、華やかな近代の交通手段を通じて体現されます。豪華列車でも大西洋横断客船でも、旅は、目的地へ赴くことであると同時にインスピレーションの源でもありました。ここでは1920年代のアーカイヴ作品が、ニューヨークのアール·デコ建築から着想を得た2020クルーズ·コレクションなど、ウィメンズ アーティスティック·ディレクター ニコラ·ジェスキエールによるコンテンポラリーな作品と対話を繰り広げます。さらに、メンズ クリエイティブ·ディレクター ファレル·ウィリアムスによるルック、そしてジャズ·エイジ(狂騒の20年代)のエネルギーが反映されたマーク·ジェイコブスやキム·ジョーンズによるクリエーションも展示。
エキシビションの後には、併設された「Le Café Maxime Frédéric at Louis Vuitton (ル·カフェ マキシム·フレデリック アット ルイ·ヴィトン)」で美食の旅を楽しんで。新たな軽食の数々、上質なペストリー、シグネチャーカクテル、バリスタによるスペシャルドリンクなどはどれも、「ル·カフェ マキシム·フレデリック アット ルイ·ヴィトン」のアイコニックなメニューばかりです。「Le Chocolat Maxime Frédéric at Louis Vuitton(ル·ショコラ マキシム·フレデリック アット ルイ·ヴィトン)」とギフトショップにはチョコレートやコレクターズアイテムが揃い、展覧会での体験を締めくくるのにうってつけです。
「ルイ·ヴィトン アール·デコ」展は2025年9月26日(金)より一般公開。入場無料。
• 住所:「LV DREAM」 26 Quai de la Mégisserie, Paris 1er
• 開館日時:火曜-日曜 11:00-20:00
• 入場予約: louisvuitton.com より受付
ル·カフェ マキシム·フレデリック アット ルイ·ヴィトン(Le Café Maxime Frédéric at Louis Vuitton)
• 住所:2 bis rue du Pont Neuf
• 営業時間:11:00-19:00
• 予約: louisvuitton.com より受付
ルイ·ヴィトンについて
1854年の創業以来、ルイ·ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらエレガントで実用的である、創業者ルイ·ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ·ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家やアーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ&ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ·ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。
詳細は、ルイ·ヴィトン 公式サイトhttps://www.louisvuitton.com をご覧ください。