1791年から続く、ムーブメントの芸術
ソーウインド ジャパン株式会社のプレスリリース
新しいキャリバー GP4800
ジラール・ペルゴにとって、ムーブメントの製造は単なる機械工学を超えた、哲学、デザイン、伝統の融合です。1791年の創業以来、 ムーブメントの考案から開発、製造までをすべて自社で行うことができる稀な能力を育んできました。今では「統合型マニュファクチュール」として知られるビジョンを描き、キャリバー GP4800の発売でそれを不朽のものとしました。
時を経ても、ジラール・ペルゴは決して技術革新の追求を止めることはありませんでした。1965年には、初めての高振動ムーブメントを発表しています。毎時 36,000回の振動数で、精度と信頼性が飛躍的な進歩を遂げた、機械工学におけるジラール・ペルゴの卓越性を完璧に具現化した画期的なムーブメントでした。この業績は、1966年のヌーシャテル天文台100 周年に際して授与された特別な賞で公式に認められることになりました。これは、ジラール・ペルゴがクロノメーター精度の向上に果たした多大な貢献が評価されてのことでした。
最近でも2013年、柔軟性の高いシリコン製ブレードを採用したコンスタント エスケープメントL.M. を発表しました。これは、この年にジュネーブ時計グランプリの権威ある「金の針」賞を獲得しました。
新たなアイコンの誕生: キャリバー GP4800
ジラール・ペルゴの歴史において節目となる製品はすべて、234年の歳月をかけラ・ショー・ド・フォンにある自社工房で構想・設計されてきました。今では、30を超えるキャリバー、伝統と技術革新に情熱を傾ける時計職人のチームを擁し、80件の特許を保有するまでになり、フォルムと機能の匠としての地位を堅持しています。今年9 月には、ブランドの新たな節目となる、キャリバー GP4800 が発表されます。完全な自社開発で、既成概念に囚われることなく白紙の状態から生み出された、技術的な制約も創造上の妥協もないムーブメントです。ジラール・ペルゴの尽きることのない精神が込められ、デザイン、性能、革新技術、伝統、そのすべてが理想的に調和、融合しています。
現在そして未来のムーブメント
キャリバーGP4800 は、現在だけでなく未来のユーザーの期待にも応えられるように設計され、ジラール・ペルゴの数々の高度な技術を酷使して開発されました。
ジラール・ペルゴは、ケースの小型化への需要の高まりを受けて、コンパクトなムーブメントの製造に乗り出しました。キャリバー GP4800は直径 25.60 mm(111/2’’’)、厚さ 4.28 mm で、この設計により、将来的に基本のムーブメメントと追加の複雑機構を組み合わせることも可能になります。これほどコンパクトでありながら、キャリバー GP4800には、精度、信頼性、美しさを兼ね備え、洗練された多くの技術が集積されています。
シリコン製エスケープメントと秒停止機構
GP4800には優れた可変慣性テンプが採用されています。ほとんどの時計では、歩度調整「ラケット(raquette)」を用います。この装置は、ヒゲゼンマイの有効長を調整して時計を早めたり遅くしたりします。新しい可変慣性テンプでは、この有効長を固定し、テン輪の縁に取り付けられた4個のホワイトゴールド製のねじを調整することで歩度をより確実かつ正確に設定でき、香箱に収められた主ゼンマイは大きなトルクを供給します。8mg/cmのテン輪の慣性モーメントは 、可変慣性テンプとともに時計に加わる衝撃を軽減します。また、より大きなトルクをより安定して伝達できるため、精度も向上しています。
これらの改良点が相まって、GP4800は約55時間の長大なパワーリザーブを実現しました。この自律性のレベルは大きな改良点であり、技術の進歩およびユーザーにとっての利便性の両方へのジラール・ペルゴの取り組み姿勢が反映されています。香箱から調速機まで、ムーブメントのすべての部品は最大限の性能を引き出すために最適化されています。
改良された巻き上げ機構
キャリバーGP4800には改良された巻き上げ機構が組み込まれ、ローターはボールベアリングに取り付けられています。ボールベアリングのボールはセラミック製で、巻き上げ時のノイズや衝撃を軽減して長期的な耐久性を確保するショックアブソーバー システムが備わっています。ローターの動きは玉軸受のクラッチシステムに伝達され、主ゼンマイが収まった香箱を一方向に巻き上げます。
見惚れる美しさ
ムーブメントのデザインは、現代的でありなが、ジラール・ペルゴの豊かな歴史にインスパ
イアされたさまざまなディテールが取り入れられています。スケルトン加工が施された 18K ゴールド製ローターの下には、時計製造におけるブランド最古の象徴のひとつである 1867年に製造された懐
中時計から着想を得た3本のブリッジ(受け板)が配されています。テンプ受、輪列受、香箱受からなる金属板は、機能だけでなく美しさも兼ね備えています。左右対称がこのムーブメント製造の基本理念で、これはコンスタン・ジラールが大切にしていた原則でもありました。
スケルトン加工が施されたテンプ受は、2点で固定されているため、安定感が増しています。また、透かし彫りデザインにより、テンプが回転し伸縮するヒゲゼンマイやシリコン製エスケープメントの動作も眺めることができます。
調和の取れた仕上げークラフツマンシップの証
ジラール・ペルゴはキャリバー GP4800に施された 10種類もの仕上げを通して、改めて卓越性への揺るぎない取り組みを示しました。そのクラフツマンシップは、目に見えるものばかりではなく、隠れたものもあります。細部にまで細心の注意を払うこの手法は、伝統的なオート・オルロジュリーへの深い敬意の表れであると同時に、現代的な美しさももたらします。
ロジウムプレートのブリッジには、鷲の紋章を含むゴールドのエングレービングが施されています。また、直線状のコート・ド・ジュネーブ装飾、ダイヤモンドカットの面取エッジ加工、鏡面仕上げのネジヤマも見事です。地板の見える部分は洗練されたサンドブラスト仕上げで、テンプ上に「SILICIUM ESCAPEMENT」の文字が刻まれています。地板の下側にもペルラージュ装飾が施されており、表からは見えない隠れた部分も疎かにすることなくディテールまで大切にする姿勢が窺われます。ローターには、1867年のオリジナルのブリッジに敬意を表したポリッシュ仕上げのアロー モチーフが配され、サンドブラスト仕上げ、スネイル仕上げ、直線状の装飾の組み合わせがサイドを優雅に引き立てます。サンレイ仕上げのボールベアリングのクラッチ、スネイル仕上げの香箱、サーキュラーサテン仕上げのホイールといった部品も技術革新と伝統の融合をいっそう強調します。キャリバー GP4800 は、このような伝統とモダンな装飾技術の調和の取れた組み合わせにより、単なる機械工学の産物を超え、ブランドのDNAの視覚的かつ感情的な表現となっています。
マニュファクチュールであり続けることがー私たちの本質
ジラール・ペルゴは、長く輝かしい歴史を通して、自社製品のための傑出したムーブメン
トを製造するだけでなく、地道に業界トップレベルのブランドと専門技術を共有することで、真のマニュファクチュールとして高い評価を得てきました。このように、オート・オルロジュリーのエコシステムにおける、目立たないながらも尊敬に値する役割を担ってきたことにより、ムーブメントのデザインと製造に関する基準としての地位を揺るぎないものにしました。
ジラール・ペルゴは、熟練の時計技師と装飾師の知識を結集することで、最上級の美しさ、精度、信頼性、長寿命を兼ね備えたキャリバーを製造してきました。高度な専門技術は、ジラール・ペルゴの伝統と先進的な精神を反映した新世代のムーブメントである最新のキャリバー GP4800に凝縮され、今後もいくつもの魅力的な新作を生み出す原動力となるでしょう。
ジラール・ペルゴについて
1791 年から続く、デザインのマニュファクチュール、そしてムーブメントのマニュファクチュール
ジラール・ペルゴは、30 を超えるキャリバーを擁し、80 の特許を取得、さらに 230 年以上にわたる伝統を持つオート・オルロジュリーの匠です。
当初からパイオニアとして際立っていたブランドで、 1791 年には近代的な統合型マニュファクチュールという初めてのコンセプトを導入し、後に続くメーカーにインスピレーションを与えました。ジラール・ペルゴの創始者やリーダーたちは、それぞれの時代で先見性と先進性を発揮し、名声を高めてきました。
この精神は、1867 年のスリーブリッジ トゥールビヨン、1966 年の振動数毎時 36,000 回の HF ムーブメント、世界標準となった 1971 年のクォーツ式時計の振動数(32,768 Hz)といった数々の重要なマイルストーンにつながりました。また 2013 年には、コンスタント・エスケープメントがジュネーブ時計グランプリで「金の針」賞を受賞しています。これらの技術革新はいずれも、伝統に敬意を表しながらも限界を押し広げることに情熱を傾けるチームがもたらした成果です。
ジラール・ペルゴはデザインにも力を入れ、 フォルム、構造、美しさのすべての重要な要素を自社で考案、開発、具現化してきました。中でも、1889 年のパリ万国博覧会で賞を獲得したスリー・ゴールドブリッジ トゥールビヨンは、技術のみならずデザイン面においても非常に画期的でした。
この哲学を最も純粋な形で具現化したのがロレアートです。1975 年発売の完全に自社で設計されたこのモデルは、ブランドを象徴する大胆なシンメトリー デザインからインスピレーションを得ています。これは、1969 年に発売されたディープダイバーの 14 角形のベゼルに最もはっきりと表れており、後にロレアートの DNA の一部となりました。
ロレアートは、新しい複雑機構や自動巻きムーブメントを取り入れることで、独自の個性を保ちつつ、長年にわたって進化し続けてきました。
今日、ジラール・ペルゴは、高級時計製造に対する比類ないアプローチにより、世界中の時計愛好家やコレクターの尊敬を集め、賞賛を浴びています。洗練されたラグジュアリーと時代を超越する美学の代名詞として、長く受け継がれてきた揺るぎない伝統に忠実であり続けるマニュファクチュールです。
www.girard-perregaux.com
#GP4800 @girardperregaux #InHouseMovement #HauteHorlogerie
X:@GirardPerregaux , Facebook:@girardperregaux, Instagram:@Girard-Perregaux
YouTube :@GirardPerregauxWatches
#GirardPerregaux #GP4800
ジラール・ペルゴ正規販売店 : https://bit.ly/4bOK4d5
お問合せ
ソーウインド ジャパン ジラール・ペルゴ
TEL: 03-5211-1791