エルメス「バーキン」、コンバース「チャックテイラー」――。永遠のフレンチミューズ、ジェーン・バーキンの着こなしとその魅力を網羅『ジェーン・バーキン 永遠のファッションアイコン』が、9月18日発売!

ジェーン・バーキンが好んで身に着け、愛用したアイコニックなファッションアイテムをコンプリートした決定版。

河出書房新社のプレスリリース

株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)は、女優、歌手として活躍し、ファッションアイコンとして今もなおインスピレーションを与え続ける、ジェーン・バーキンの着こなしとその魅力を網羅した『ジェーン・バーキン 永遠のファッションアイコン』(ソフィ・ガシェ著/東野純子訳)を、2025年9月18日に刊行いたします。

私はファッショニスタではないし、服を山ほど持っているわけでもない。

ただ自分が本当に好きなものを知っているだけ。

――ジェーン・バーキン


『ジェーン・バーキン 永遠のファッションアイコン』について

ジェーンのとっておきの小道具だった「かごバッグ」。セルジュ・ゲンズブールとの一枚(本書P114~P115より) 

本書は、時代を超越した、永遠不滅のミューズ、ジェーン・バーキンが好んで身に着け、愛用したアイコニックなファッションアイテムを年代順に追いながら、その時々の姿、表情を活写したポートレートとともに紹介。

各ページのコラムでは、フランスの著名ファッションジャーナリストである著者が、当時の時代背景から、ジェーンの斬新な着こなし、アイテムセレクトが人々へいかに鮮烈な印象を与えたか、また、現在のシーンへの影響までを詳述し、インタビューでのコメントや日記に綴ったジェーン自身の言葉が絶妙に配されることで、各時代のスタイルを体現し、進化させ続けたジェーン・バーキンの姿が一層浮かび上がります。

ミニドレス、かごバッグ、エルメスの「バーキン」やスモーキング、メンズライクなゆったりしたシャツとパンツ、そして「セーターとジーンズとスニーカー」の究極にシンプルで、無造作だけれど洗練された、唯一無二のスタイル。

いつまでもオリジナルな輝きを放つ、ジェーン・バーキンの着こなしと人生を辿った本書には、若くしてデビューし、20歳でパリへ渡ったイギリス人の女の子が、いかにして世界的なファッションアイコンとなったのか、その理由がはっきりと描かれています。

■本書目次

ボヘミアンルック/1960年代 ジェーン、パリへ行く/ミニドレス/ミニスカート/クロップトップ/ショートパンツ/バングス/カシミヤニット/1970年代 セクシー・セブンティーズ/フレアジーンズ/デニム/Tシャツ/タンクトップ/かごバッグ/コート/1980~90年代 人生の転換期/ジュエリー/コンバースのスニーカー/ネクタイ/ボトムス/エルメスの「バーキン」/スモーキング/イブニングウェア/2000年代 多才なアーティストとして開花/ステージ/シネマ

ジェーン・バーキンのアイコニックなスタイル

■ボヘミアンルック

インディアン・スピリット

いかにもインド風の総柄プリントのドレスに、ボヘミアンシックなペンダントをプラス。ジェーンの60年代のスタイルはまさに〈ラブ&ピース〉のムード。(本書P28~P29より)

■Tシャツ

愛すべきTシャツ

1976年、ベルリンで上映されたセルジュ・ゲンズブール監督の映画『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』。そのタイトルを連想させるメッセージTシャツ〔「ジュ・テーム」とプリントされている〕を着たジェーンの、天真爛漫な笑顔が印象的だ。(本書P94~P95より)

■ボトムス

カーゴパンツ

お気に入りのオーバーサイズ・カーゴパンツを、タンクトップとシャツに合わせたジェーン。「両脇の低めの位置にポケットが付いたワークパンツがお気に入りで、長年愛用している。この『カーハート』のパンツのサイズは33/32。洗っているうちに程よく色落ちしていくの。ベルトループにリボンを通してその先には鍵をつけているわ」(本書P154~P155より)

■エルメスの「バーキン」

「バーキン」をカスタマイズ

ジェーンが「バーキン」を神聖視したことはない。パールのネックレスやサテンのリボン、キーホルダー、ブレスレット、お守りをジャラジャラとぶら下げ、バッジをつけた。またミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーのポートレイトやチベットの国旗といった、メッセージ性のあるステッカーも貼りつけていた。そしてその中にはあふれ返るほどの荷物が乱雑に詰め込まれていた。娘のシャルロットは2008年のインタビューでこう話している。「小さい頃、ママンのバッグの中を片付けるのが好きだったわ。きれいに整理するとお小遣いがもらえたから」(本書P160~P161より)

■スモーキング

凛としたフェミニニティ

2011年10月5日、パリで催されたフランス国立モード芸術開発協会(ANDAM)のファッション・アワード。ジェーンは娘のルーと共にスモーキングをまとい、優雅なフェミニニティを薫らせている。1974年、ブランコに揺られたジェーンは、ブラックのベルベットジャケットにベルボトムを合わせて、70’s スタイルを体現。(本書P166~P167)

ジェーン・バーキンが唯一残した自伝的作品『ジェーン・バーキン日記』

『ジェーン・バーキン 永遠のファッションアイコン』にも引用されているジェーンの日記『Munkey Diaries』『Post-Scriptum』の日本語版『ジェーン・バーキン日記』が、今年11月ついに刊行されます。

2023年7月16日、惜しまれながら世を去ったジェーン・バーキンは、寄宿学校へ通う11歳の少女時代から、2013年、長女ケイトの突然の死まで、約60年にわたり書き綴った日記を何冊も残していました。『ジェーン・バーキン日記』は、2016年から2019年にかけ、この日記を自ら読み返し、当時を振り返りながら、自身の言葉で詳細なコメントを大幅に追記、註釈を加えたことで、「これまでになかったような本」と自負する、彼女の「自伝」とも呼ぶべき作品。

華やかなファッションアイコンとしての姿の奥にある、彼女の素顔、真の肉声が綴られたこの日記に触れると、私たちとなんら変わらない等身大のひとりの女性として、ジェーンをより身近な存在に感じます。

『ジェーン・バーキン日記』は、上巻『Munkey Diaries』、下巻『Post-Scriptum』の書籍2冊と、2種類の豪華特典、クオバディス × ジェーン・バーキン「オリジナルノートブック」、「オリジナルポストカード」10枚が特製函に収まった特別仕様(税込予価19,800円)。いずれもこの商品でのみ入手可能な限定生産アイテムです。

『ジェーン・バーキン日記』詳細ページ

https://web.kawade.co.jp/information/137528/

おかしなことだけれど、私の日記さん、あなたは私の唯一の親友。長いこと私の愚痴や嘆きをがまんしてくれている。誰もが私は優しくて勇敢だと言う。でも違うの。私は愛してもらうためだけにいろいろなことをやって人生を送ってきたから。

(1985年、39歳、下巻『Post-scriptum』より)

『ジェーン・バーキン日記』店頭用ポスター

ジェーン・バーキン Jane Birkin

1946年12月14日ロンドン生まれ。1965年、映画『ナック』でスクリーンデビュー。作曲家ジョン・バリーと結婚し、長女ケイトを出産。離婚後、永住の地となるパリへ渡る。映画『スローガン』で、フランスの国民的アーティスト、セルジュ・ゲンズブールと出会い、公私にわたるパートナーに。1969年に発表された楽曲「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」は、その過激な性描写から各国で放送禁止処分を受けながらも世界的大ヒット。世紀のカップルとして脚光を浴びる。1971年に次女シャルロットを出産。歌手として、セルジュの楽曲を収めたソロアルバムのリリースを重ね、以後独自の音楽世界を切り拓く。80年代に入り、映画監督ジャック・ドワイヨンと事実婚、1982年に3女ルーが誕生。多数のドワイヨン監督作に出演するほか、ジャン・リュック・ゴダール、ジャック・リヴェット、アニエス・ヴァルダら名匠による作品への出演を重ね、女優としての評価を確固たるものに。

エルメスを代表するバッグ「バーキン」の生みの親でありながら、かごバッグや、メンズライクなシャツにジーンズ、コンバースといったシンプルで洗練された着こなしを好み、「フレンチシック」の代名詞となる。その美学に対するファッション界からの支持は厚く、晩年まで色濃く影響を与え続けた。

2000年代以降、音楽、映画、舞台の各分野で表現者としての幅を大きく広げ、その才能はさらに深化。2007年、半自伝的映画『Boxes』では監督・脚本を務めた。

娘シャルロット・ゲンズブールの初監督作品『ジェーンとシャルロット』の日本公開直前、2023年7月16日、自宅で死去。享年76歳。大の親日家としても知られ、1971年の初訪日以来、たびたび日本を訪れていた。

著者紹介

【著者】ソフィ・ガシェ Sophie Gachet

ファッションジャーナリスト。1998年から2019年、ELLE誌のエディターとして世界中のファッションウィークを取材。著書にイネス・ド・ラ・フレサンジュとの共著『大人のパリ イネスのおしゃれガイド』。

【訳者】東野純子 Junko Higashino

フランス語・英語翻訳家。イヴ・サンローラン『おてんばルル』などの訳書の他、米雑誌「T:The New York Times Style Magazine」の日本版 『T JAPAN 』 の翻訳を担当。専門はファッション、アート、インテリア。

書誌情報

書名:ジェーン・バーキン 永遠のファッションアイコン

著者:ソフィ・ガシェ

訳者:東野純子

仕様:B5変形判/並製/216ページ

発売⽇:2025年9⽉18日

定価:3,465円(本体3,150円)

ISBN:978-4-309-29518-3

イラストレーション:カロリーヌ・アンドリュー

装幀:大倉真一郎

書誌URL:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309295183/

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