FromプラネットVol.236 <衣類のお手入れに関する意識調査>

⾐替えをする⼈は8割超え︕ でも、しない⼈も増加中 〜70代以上でも3割近くがネットで⾐類購⼊ ⾐⽣活は転換期︖〜

株式会社プラネットのプレスリリース

 国内1,500社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:坂田政一) は消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする 『Fromプラネット』 の第236号として、衣類のお手入れに関する意識調査(対象4,000人)の結果をご紹介します。未掲載のデータ提供や当社担当者が解説を差し上げることもできますので、お気軽にお問い合わせください。

※回答率(%)は小数点第2位以下を四捨五入し同第1位までを表示しています。そのため、内訳の合計と表示値が異なる場合があります。

  • おしゃれ着用洗剤を使用する人、減少している

 今回は衣類のお手入れに関する意識調査を実施しました。(前回はVol.206として、2023年4月に調査を実施。)

 まず、おしゃれ着用洗剤を使用しているかを聞くと(図表1)、「使用している」と回答した人は34.4%でした。前回調査では37.9%が「使用している」と回答しているので、減少しています。

 使用している人の割合を性年代別に見ると、男性は年代であまり割合に変化がありませんが、女性は年代が上がるほど、使用している人の割合が高い傾向にあります。

 洗濯にあまり気を使わない人が増えたのか、わざわざおしゃれ着用洗剤を使わなくても、普通の洗剤で十分だと思う人が増えたのか、理由ははっきりしませんが、今後も使う人は減り続けるのでしょうか。

  • 衣替えをする人も減少

 季節に合わせて、衣替えを行っているかを聞くと(図表2)、「衣替えはしない」という人が21.1%で、残りの8割近くは衣替えを実施していました。前回調査では17.6%が「衣替えはしない」と回答しており、衣替えをしない人が増加しています。

 衣替えをする人が、実際にどんなことをしているのかを見てみると、最も割合が高いのが「クローゼットや押入れ、衣類棚を入れ替えたり、整理整頓したりする」(49.3%、前回調査では52.8%)でした。

 そのあとは「着なくなった衣類や着られなくなった衣類を処分する」(40.6%、前回:43.8%)、「乾燥剤や防虫剤を入れ替える」(34.3%、前回:38.3%)、「衣類をクリーニングに出す」(26.5%。、前回:34.0%)と続きますが、いずれも、前回調査より、実施する人の割合が低くなっています。

  • 洗濯後の衣類、ハンガーにかけたまま? タンスにしまう?

 「衣替えをしない」と回答した人を性年代別に見ると(図表3)、男女ともに年代が若いほど、割合が高くなる傾向にあります。

 衣替えをしない理由を聞くと(図表4)、最も割合が高かったのは、「整理するのが面倒だから」(29.5%、前回:25.6%)です。

 前回調査ではトップだった「あまり服を持っていないから」(25.4%、前回:28.3%)は割合が下がって、4位になっています。

 前回、今回ともに2位は「衣替えしなくてもいいように整理しているから」(28.3%、前回:27.1%)です。

 前回調査では衣替えをしない女性の35.5%が「衣替えしなくてもいいように整理しているから」と回答していましたが、今回はさらに割合が高くなり、38.2%になっています。

 また、「洗濯後の衣類をハンガーにかけっぱなしにしますか、タンスやケースにしまいますか」という質問に対して(図表5)、男性・20代は43.8%、女性・20代は34.0%が、「ハンガーにかけっぱなしにしているほうが多い」と回答しています。住環境や普段の衣類の扱い方の変化によって、衣替えをする人は少なくなっていくのかもしれません。

  • 「決まった時期に衣替え」は少数派

 衣替えをする人に、実施するタイミングを聞くと(図表6)、「時期関係なく、気候に合わせて衣替えをする」という人が44.1%で最多でした。

 次いで、「時間などに余裕があるとき」(36.2%)、最後が「毎年決まった時期に衣替えをする」(19.7%)という順番です。

 家庭では決まった日付に衣替えをする人のほうが少数派のようですが、企業や学校では6月1日と10月1日に衣替えとして、制服の切り替えをするところが多いのではないでしょうか。最近では暑くなるのが早くなり、残暑も厳しいことから、タイミングも考える必要があるかもしれませんね。

  • 衣類関連のサブスクリプション、利用者は少ないものの…

 さまざまな分野でサブスクリプションサービスが生まれていますが、定期的に服が届くものや、クリーニングなど、衣類関連のサブスク利用者はどの程度いるのでしょうか。

 全体では4.4%が「利用している」、3.3%が「以前利用していたが、今は利用していない」、92.3%が「利用したことはない」という結果でした(図表7)。

 ただし、男性では20代、30代、女性では20代が、「利用している」という人が1割を超えています。

  • 服はどこで買っている?

 普段、どこで衣類を購入するか聞いたところ(図表9)、トップ3は「ショッピングセンター・ショッピングモール」(51.6%)、「衣類量販店(ショッピングセンターなどに入っていない店舗)」(43.3)%、「ネット販売」(36.9%)の順でした。

 購入先の上位5項目を性年代別に見てみます(図表10)。「ショッピングセンター・ショッピングモール」は性別問わず、幅広い年代が高い割合で利用しています。「衣類量販店(ショッピングセンターなどに入っていない店舗)」も傾向としては近いですが、女性・20代の利用は少ないようです。

 「ネット販売」については、男女で傾向が異なり、女性は70代以上を除いた年代で4割を超えていて、最も割合が高い「女性・30代」では49.2%です。一方、男性はどの年代も4割に達していません。また、「男性・70代以上」(23.3%)よりも「男性・20代」(21.9%)のほうが割合が低いという結果です。サブスクの利用状況を考えると、若い男女の「ネット販売」の割合がもっと高くてもいいような気がしますが、買うとなるとまた別の要素があるのでしょうか。

  • 衣生活、コロナ禍による影響が大きかった

 コロナ禍以降、衣類に対する考え方や扱い方に変化があるか、自由回答で聞いたところ、多くの人が、何らかの影響を受けているようでした。外出が少なくなったこと、特に出勤が減ったことによって、家で着るものの着心地を重視したり、スーツの代わりに別の服が充実したり、という人が多いようです。また、洗濯しやすい服を選ぶようになった人も増えたようです。

《 コロナ禍以降、衣類に対する考え方や扱い方に変化があった? 》

【買い方や買う物に変化が】

● 外に出なくなったので、家で着るために、もっと着心地を考えて服を買うようになった。置いておくとカビが生えることに気づいたので、不可表示でも自分で洗うようになり、クリーニングには出さなくなった。(女性・30代)

● 自宅にいる事が増えたからか、フォーマルよりもカジュアルな服が増えた。 締め付けなどのストレスがかかる服装よりも着替えや洗濯が楽でリラックスできる素材の物を選ぶようになった。(女性・40代)

● 家にいるときは楽な格好をするようになりました。そのため、比較的安価なシンプルなものが増えました。でもあまり好みではないので、今後はどうしようか考えているところです。(女性・50代)

● コロナ以降家にいる事が増えたので、優しい着心地の高級パジャマを購入することが増えた。柔らかくてしっとりした素材で香りも残りやすいので、外では好き嫌いの分かれそうな強めの香水のような柔軟剤を、パジャマやリネンアイテムには使うようになった。(女性・20代)

● 自分の表現にこだわるようになった。(男性・40代)

● コロナ以降に外出する機会が減ったので、服を買う頻度が減り、価格よりも質を求めるようになった。(男性・30代)

● 服を買うことが少なくなり、ファッションには無頓着になった。その分、いいなと思う商品(ちょっと高価な洋服)を買うようになったし、洗濯用の柔軟剤の香りにお金をかけるようになりました。(女性・30代)

● コロナで自粛中はほとんど衣類を購入しなかったし時間があったので着ない洋服は処分して、クローゼットはかなりスッキリした。それ以降は1枚買ったら1枚処分するを徹底している。(女性・50代)

【コロナ禍でスーツを処分した、着る機会がなくなった】

● コロナ禍中に退職したためスーツ系は2着のみ残し、Yシャツ含めてフリマアプリで売却した。ジャケットが2着あるが、着ることはほぼ無い。パーカーで十分。(男性・50代)

● コロナが流行して、出勤という概念がなくなり、オフィスカジュアルやスーツは使わなくなったので、友達にあげたり、ブラジルの貧しい人たちに送れる機会があったので、寄付したりしました。 (女性・30代)

● スーツは処分し、スウェットとジャージにTシャツメインになった。(男性・40代)

● スーツを着用することが圧倒的に減ってカジュアルスタイルが増えたからインナーは細かく買い替えや買い足しするようになった。(男性・50代)

● オンオフの境界がユルくなったので、パジャマスーツなどのオンカジアイテムの着用が増えた。(男性・30代)

● 会社が服装自由になったのでスーツを着なくなった。そのためワイシャツも買わなくなった。その代わり、普段着のTシャツなどの購入頻度が上がった。(男性・50代)

【洗濯できるもの、手入れが楽なものを選ぶようになった】

● コロナでなるべく洗濯が出来る衣類を購入するようになった(女性・30代)

● おしゃれ着の手洗いが面倒なので、なるべくマシンウォッシュできる服を購入している。(女性・30代)

● ガンガン洗える服を買うようになった。(女性・30代)

● 洗えるスーツを購入することが多くなり、着たらすぐ洗ってしまうようになった。(女性・40代)

● とにかく衛生重視で、仕事に着るものでも洗えるものを買うようになった。(男性・20代)

調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「衣類のお手入れ」に関する意識調査を実施。

期間:2025年7月25日~7月28日、インターネットで4,000人から回答を得ています。

株式会社プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/ 

メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。

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