Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 S/Sシーズン閉幕

20年の歴史へのリスペクトと、未来のさらなる発展への希望を感じた1週間

一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構のプレスリリース

20周年のスタートとなるRakuten Fashion Week TOKYO 2026 S/Sシーズン会期前に、開幕およびJapan Fashion Week 20th Anniversary Ceremonyを開催

会期スタート直前となる8/29(金)、Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 S/Sの開幕とJapan Fashion Week 20周年を記念し、現在まで参加したデザイナーや、ファッション・ウィークに関わっていただいた関係者の皆様とのセレブレーションの場として、セレモニーを開催しました。

左から JFW事務局長 古茂田博、ファッションデザイナーコシノヒロコさん、JFW 20thアンバサダー宮沢氷魚さん、JFW理事長 下地毅

理事長からの挨拶を皮切りに、事務局長からのご挨拶、そしてスペシャルアンバサダーの宮沢 氷魚さんも登場!そして過去20年のファッション・ウィークに最多で参加いただいたコシノヒロコさんよりお祝いのお言葉と、乾杯のご挨拶をいただきました。

グランプリ受賞式の様子 左から JFWO事務局長 古茂田博、ファッションジャーナリスト 大杉真心さん、株式会社ファッションコア ミッドウエスト代表取締役社長 大澤武徳さん、コンデナスト・ジャパン『VOGUE JAPAN』ヘッド・オブ・エディトリアル・コンテント ティファニー・ゴドイさん、『mukcyen』デザイナー 木村由佳さん、ファッションデザイナー 滝沢直己さん、株式会社 INFAS パブリケーションズ WWDJAPAN 編集長 村上要さん、yoshiokuboデザイナー 久保嘉男さん
写真左フリーランスクリエイティブディレクター 長尾悦美さん 写真右『見取り図』リリーさん

2022年にJFWOが発足したブランドサポートプログラム「JFW NEXT BRAND AWARD 2026」グランプリ受賞『mukcyen』(ムッシャン)デザイナー木村 由佳さん、および特別賞に選出された『Jun.y』(ジュンワイ)デザイナー山本 淳さんへの授賞式を審査員の方々が一堂に会して開催しました。『mukcyen』は9/1の会期トップで初のランウェイショーを開催しました。

また、審査員よりクリエイション(創造性)と技術の高さにおいて高評価を得て特別賞を受賞した『Jun.y』の新作コレクションが、本イベント限りで特別に展示されました。

その他、カルチャーオーディオメディア「Artistspoken」とJFWが9月から来年3月まで展開する番組「RE;MODE_ROOM 20」のナビゲーターを務める『見取り図』リリーさんも登壇し、来場ゲストへのインタビューを行うなど、20周年を祝うイベントを盛り上げました。 

会場には、多くのデザイナーやメディア関係者、そしてファッションに親和性の高いKOLの皆様にお越しいただき、20周年のお祝いに相応しい華かな会となりました。

「Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 S/S」シーズン開催ショー 一覧

◾️公式デザイナーショー(開催順)

1, mukcyen/ムッシャン(NBA) ⚫︎

2, någonstans/ナゴンスタンス⚫︎

3, ANCELLM/アンセルム⚫︎

4, HUMMEL 00 /ヒュンメル オー

5, HARUNOBUMURATA /ハルノブムラタ

6, yoshiokubo/ヨシオクボ

7, Seivson/セイヴソン

8, Haute Mode Hirata/オートモードヒラタ

9, pillings/ピリングス

10, FETICO (by R) /フェティコ

11, TSUMORI CHISATO /ツモリ チサト

12, MSML/エムエスエムエル

13, FDMTL/ファンダメンタル⚫︎

14, MITSURU OKAZAKI/ミツル オカザキ

15, Chika Kisada/チカ キサダ

16, support surface/サポートサーフェス

17, VIVIANO/ヴィヴィアーノ

18, YUEQI QI ※CHN/ユェチ・チ

19, WISHARAWISH ※THA/ウィシャラウィッシュ

20, ORIMI /オリミ ⚫︎

◾️パートナーシップショー(開催順)

国を代表する団体や関連イベント内でのプロフェッショナルなデザイナー・ブランドによるショー

1, Bench Design Awards: Philippine Fashion Now ※PHL/

ベンチ デザインアワード フィリピン ファッション ナウ(ステフ・ヴェラーノ/ ナダレ / ピーチ・ガルデ)

2, Global Fashion Collective ※CAN/グローバル ファッション

コレクティブ (オールフォーユー / タンツォンチェン / ゼロウェイストファッションストーリーウェア/ ノーネーム / ウーリーエックス / エージェーン /サリム / アヤカ オオシタ / チャリンイェ)

3, PH MODE x TYO by MFF (Manila Fashion Forward) ※PHL /ピーエッチ モード トーキョー バイ エムエフエフ

◾️インキュベーションショー

これからのファッション業界を担う学生・学校団体を主体としたショー

1,MARRONNIER COLLEGE OF FASHION DESIGN 2026S/S Collection/マロニエファッションデザイン専門学校 2026S/S コレクション

計23 ブランド・パートナー ⚫︎は初参加

(および1つのインキュベーションショー)

2026 S/Sシーズン コレクション発表レポート

日本のファッションシーンを盛り上げ、その魅力を世界へ発信するプロジェクト「by R(バイアール)」
FETICO (フェティコ) のランウェイショーを開催

楽天グループ株式会社が、日本のファッションシーンを盛り上げ、その魅力を世界へ発信するプロジェクト「by R(バイアール)」。FETICOがブランド設立5周年を記念するショーを「by R」にて開催しました。

今季のミューズは芸術家レベッカ・ホルンと写真家イリナ・イオネスコという二人の女性アーティスト。「The Depth of Her」というテーマの通り、自身の奥底にある内面を作品に強く投影させているということが両者に共通しています。「自分が美しいと信じたものを形にすることを目指した」と舟山 瑛美デザイナー。

Courtesy of brand
Courtesy of brand
Courtesy of brand

ホルンの作品から着想を得た放射状のプリーツが印象的なミニドレスや、イオネスコの世界観にみるダマスク柄をジャカードで表現したデニムなど、ミューズたちが描き出した内面をさらにFETICOが思う美しさとして形にしています。それは過去と現代を強く生きる女性たちの時を超えた共演のようです。

ファッション通販サイト「Rakuten Fashion」では「by R」限定商品が発売中。全4型の限定商品がラインアップされています。

FETICO (by R)についてはこちら

2026 S/Sシーズン コレクション発表レポート

JFW NEXT BRAND AWARD 2026 グランプリ受賞ブランド「mukcyen」

JFW NEXT BRAND AWARD 2026でグランプリを受賞したmukcyenがブランド初となるショーを開催。木村 由佳デザイナーは1998年生まれの“Z世代”クリエイター。自身も大きな発信力を持ち、研ぎ澄まされた自己理解からくる独創的な世界観が支持されています。

アワードを受賞し、これからより世界に向けて発信していきたいという木村デザイナー。今季力を入れたというスキンケア機能のあるセカンドスキンウェアを筆頭に、「女性にとって良いもの」を作っていきたいと語りました。

◾️TOKYO FASHION AWARD、JFW NEXT BRAND AWARD受賞ブランド、および by Rにて過去シーズンに発表した実力派ブランドが多数参加(アルファベット順)

Chika Kisada ©Chika Kisada  

近年の東京のファッション・ウィークでアワード受賞や「by R」プロジェクトを通して注目を集め、現在活躍中の実力ブランドが今季も多数参加しました。

yoshiokuboはブレイクダンスの世界大会「Red Bull BC One」とのコラボレーションで、Shigekix選⼿が率いる「XII After Ours」と「FOUND NATION」がダンスバトルを行う中でのランウェイなど、独特の演出によるショーを開催しました。

Chika Kisada (幾左田 千佳 TFA 2017 ・ by R 2023 A/W)/ HARUNOBUMURATA (村田 晴信 TFA 2022)/ pillings (村上 亮太 TFA 2022)/ VIVIANO (ヴィヴィアーノ スー TFA 2023)/ yoshiokubo(久保 嘉男 by R 2023 S/S)

HARUNOBUMURATA
pillings
VIVIANO
yoshiokubo

◾️アニバーサリーショー

JFWと同じく今年で周年を迎える2つのブランドのメモリアルなショーが開催され、注目を集めました。

「TSUMORI CHISATO(ツモリ チサト)」

35周年を迎えたTSUMORI CHISATOが7年ぶりにショーを開催。会場は22年に表参道にオープンした「TC HOUSE」。

テーマは「感謝」。35年も続けてこられたのはブランドを支えてくれる人々がいたからだと、ダイレクトにその気持ちを伝えるために「LOVE」や「DREAM」といったメッセージをグラフィックに取り入れたコレクションとなりました。ショー後は大きな拍手に包まれ、たくさんの来場者がデザイナーを囲み35周年へのセレブレーションの言葉を掛けるなど、終始温かい雰囲気で会場が包まれました。

「Haute Mode Hirata(オートモードヒラタ)」

“創造と伝統”を軸に帽子の可能性を切り開いてきたオートモードヒラタが、創設者である故・平田 暁夫氏の生誕100周年を機に、「帽子が主役」のショーを開催。今回は娘の欧子氏、孫世代の早姫氏と翔氏が31の帽子を作り上げ、若手デザイナーのウェアと共にスタイリングして発表しました。衣装はRYUNOSUKEOKAZAKIの岡﨑 龍之祐氏、mister it.の砂川 卓也氏、Tammeの玉田 達也氏がサポート。セレブリティをはじめ、自分だけのお気に入りの帽子を身につけた顧客たちが会場に駆けつけました。

■初参加ブランド

今季は、実力のある下記4ブランド(NBAブランド除く)の初参加でさらに活気づきました。(アルファベット順)

ANCELLM(アンセルム)©JFWO
FDMTL(ファンダメンタル)©JFWO
någonstans (ナゴンスタンス)
ORIMI(オリミ)

■海外からの参加

今季海外からは、過去にも参加いただき人気の高い2つのブランド、独特の装飾で強い世界観を持つYUEQI QI(中国)、美しいテキスタイルに定評があるWISHARAWISH(タイ)が参加しました。

YUEQI QI(ユェチ・チ)※CHN 
WISHARAWISH(ウィシャラウィッシュ)※THA 

■パートナーシップショー

パートナーシップショーでは、フィリピンのデザイナー育成を目的としたコンペティション「Bench Design Awards 2025」が受賞者3名によるショーを開催し、新進気鋭のデザイナーが集まる国際的なランウェイプラットフォームGlobal Fashion Collectiveでは、国内外の9ブランドが2部に分かれてショーを行いました。また、MFFはフィリピンを代表するファッションウィークとして、フィリピンの.ARCHIVES、ALODIACECILIA、Maison Métisse、そして日本のUttrykkといった4ブランドが参加しました。

Bench Design Awards: Philippine Fashion Now(ベンチ デザインアワード フィリピン ファッション ナウ)
Global Fashion Collective(グローバル ファッション コレクティブ)
PH MODE x TYO by MFF (Manila Fashion Forward)(ピーエッチ モード トーキョー バイ エムエフエフ)

■インキュベーションショー 

MARRONNIER COLLEGE OF FASHION DESIGN 2026S/S Collection

近年JFWOが力を入れている「インキュベーション」活動の一環として、これからのファッション業界を担う 学生・学校団体を主体としたショーを「インキュベーションショー」と位置付けています。今回は創立76年を迎えるマロニエファッションデザイン専門学校が、25 S/Sシーズンに続きショーを開催しました。「Fusion」をテーマに、学生たち自らがプロデューサーとなり「1人1作品」 を発表しました。

■FASHION PRIZE OF TOKYO 2026 およびTOKYO FASHION AWARD 2026 発表イベント

FASHION PRIZE OF TOKYO 2026 受賞者発表式

FASHION PRIZE OF TOKYO 2026 受賞者発表式&特別インスタレーションを開催しました。グランプリは寺田 典夫デザイナーが手がける「YOKE」。授賞式では株式会社リトルリーグ 執行役員ロンハーマン ウィメンズクリエイティブディレクター 根岸 由香里氏が審査員を代表し「着実な歩みを感じた。このタイミングなら確実に日本と海外の架け橋になってくれると思った」と受賞の理由を述べました。

FASHION PRIZE OF TOKYOの受賞者は、来年1月及び6月のパリ・メンズ・ファッションウィーク時期にショーを実施。また、3月のRakuten FWT 2026 A/Wにて凱旋イベントを開催予定です。

(左から)株式会社リトルリーグ 執行役員ロンハーマン ウィメンズクリエイティブディレクター 根岸由香里さん / クリエイティブディレクター 長尾悦美さん /寺田典夫デザイナー / Fashion Curator 小木 “Poggy” 基文さん / Fashion Director 高島涼さん

TOKYO FASHION AWARD 2026 受賞デザイナー発表式

TOKYO FASHION AWARD 2026 受賞デザイナー発表式を開催。受賞したのは以下の8ブランドです。2026年3月の開催では、公式会場で受賞8ブランドによる凱旋イベントを実施します。今回から支援内容がアップデートし、支援期間が2年間になり、韓国の10 Corso Como Seoulでのポップアップショップ開催や、パリ・ファッション・ウィークでのショールーム期間中にモデルプレゼンテーションおよびポップアップショップを開催します。

【パリ・メンズ・ファッション・ウィーク時期 支援ブランド】

ANTHEM A(鈴木麻莉子/吉田尚)、kiminori morishita(森下公則)、kotohayokozawa(横澤琴葉)、MATSUFUJI(松藤勉)

【パリ・ウィメンズ・ファッション・ウィーク時期 支援ブランド】

KAKAN(デザインチーム)、mukcyen(木村由佳)、YOHEI OHNO(大野陽平)、yushokobayashi(小林裕翔)

海外ビジネス・国内外への発信
海外からのバイヤー・プレス誘致を強化。サポート企画を実施

■海外からのジャーナリスト・バイヤーが来日

今季もグローバルな発信・取り組みのきっかけを作るべく、海外からファッション業界関係者が来日しました。フィジカルな海外との交流、情報発信を図り、実際にファッション・ウィークを間近で見てもらうことで、リアルな記事の発信やバイイング実績の増加を目指します。

(左より・敬称略)Metal MagazineとYokogao Magazineでファッションエディターを務めるNatalia Andrea Pérez Hernández、SHOWstudioでファッションライター兼ファッション批評家を務めるM-C Hill、ジャーナリストのEugene Rabkin、10 Corso Como SeoulのチーフバイヤーChangyong LeeとJune Moon、I.T アソシエート・マーチャンダイジング・ディレクターのSunny Luk、店舗オーナー・バイヤーのAndreas Murkudis

■TRANOÏ TOKYO S/S 26

3回目となるTRANOÏ TOKYOは国立代々木競技場(第一体育館)に会場を移し、規模を拡大して開催しました。フランス・イタリアをはじめとする欧州諸国に加え、アジアやアフリカ諸国、サウジアラビア、ルーマニアなど、約30カ国から約250の出展ブランドが集結しました。

2026 S/Sシーズン 情報発信強化

■ Japan Fashion Week 20th スペシャルアンバサダーに宮沢 氷魚さんが就任

JFW20周年に際し、スペシャルアンバサダーに俳優の宮沢 氷魚さんが就任しました。

8月29日に開催したセレモニーでは就任後初めてファッション・ウィークのイベントに参加し、9月4日(木)には、公式会場で開催されたFDMTLのショーに来場しました。

ファッションモデルとしても活躍し、ファッションへの強い関心をお持ちの宮沢さんを通して日本のファッションの魅力を発信して行きます。今後年間を通して、JFWの様々な活動にも参加いただく予定です。

宮沢氷魚 プロフィール ドラマ『コウノドリ』第2シリーズ(17)で俳優デビュー。以後、ドラマ『偽装不倫』(19)、NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』、2024年1月期TBS日曜劇場「さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜」など話題のドラマに出演。初主演映画『his』(20)では数々の映画賞、映画『騙し絵の牙』(21)では日本アカデミー賞新人俳優賞、映画『エゴイスト』(23)では第16回アジア・フィルム・アワード最優秀助演男優賞を受賞。2025年は、NHKドラマ10 『しあわせは食べて寝て待て』、NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に出演。主演映画「佐藤さんと佐藤さん」が2025年11月28日に公開予定。


2026 S/Sは、Japan Fashion Week 20周年という大きな節目の最初のシーズンとして、東京であるからこそ築かれてきた独自のファッション・ウィークの歴史と数々のデザイナーが創り上げてきた軌跡を通して、「ファッションの素晴らしさ、TOKYOファッションの文化と魅力」をあらためて感じ、またこれからの20年に向けてより一層魅力的なファッション・ウィークを目指していくという期待に満ちたシーズンとなりました。

次回「Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 S/S」の開催は2026年3月16日(月)から3月21日(土)となります。

引き続き、Rakuten Fashion Week TOKYO にご注目ください。

※一部を除き写真は©JFWO

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