2021年は対象商品を拡充し、日本母乳バンク協会へ売上の一部を寄付「#ちいさな命を救おう」キャンペーンを今年も実施

ピジョン株式会社のプレスリリース

ピジョン株式会社(本社:東京、社長:北澤 憲政)は、一般社団法人 日本母乳バンク協会(代表理事:水野 克己)の活動に賛同し、ゴールドスポンサーとして様々な支援を2020年より開始しています。同年9月に当社本社1階に「日本橋 母乳バンク」の開設を全面的にサポートしたほか、2020年9月~12月末の期間には、ご購入いただいた母乳パッドの売上の一部を、同協会に寄付する「#ちいさな命を救おう」キャンペーン(以下本キャンペーン)も実施し、多くの方々に賛同いただきました。
当社は、早く小さく生まれた赤ちゃんの健やかな成長を継続的に支援するため、今年は対象アイテムを拡充し、2021年9月1日(水)~11月30日(火)の期間で本キャンペーンを2年連続で実施いたします。

対象商品1個につき10円を寄付
本キャンペーンでは、2021年9月1日(水)~11月30日(火)の期間中に、全国のベビー用品専門店・ドラッグストアなどの店頭およびオンラインショップでご購入いただいた対象商品1個につき10円をピジョンから「一般社団法人 日本母乳バンク協会」に寄付します。本キャンペーンで集まった寄付金は、赤ちゃんに安全なドナーミルクを提供するため、母乳の低温殺菌や検査、ドナーミルクの発送などの費用に充てられます。
 

対象商品

当社は、本キャンペーンによる寄付活動をはじめ、様々な活動を通じて、より多くの「早く小さく生まれた赤ちゃん」にドナーミルクが届けられるよう、「日本母乳バンク協会」をこれからも応援し続けてまいります。
 

  • 「 ちいさな産声サポートプロジェクト」とは

ピジョンは、早産で生まれた赤ちゃん、低体重で生まれた赤ちゃん、病気の治療が必要な赤ちゃんなど、専門的なケアを必要とする赤ちゃん一人ひとりの健やかな成長を支え、ご家族がより安心し幸せを実感できるように「ちいさな産声サポートプロジェクト」を各国で行っています。

 

ちいさな産声サポートプロジェト

このプロジェクトの取り組みとして、2020年より日本においては「日本母乳バンク協会」への全面的なサポートの開始、また中国でも北京春苗慈善基金会「母乳バンク特別基金」のメインパートナーとして、中国国内における既存の母乳バンクと新しい母乳バンクの設置・運営を推進する同基金に対し、積極的な支援を開始しました。
 

 

 

水野克己先生

一般社団法人 母乳バンク協会 代表理事 
昭和大学医学部 小児科学講座 小児科学部門 教授
公益社団法人 日本小児科学会 理事
水野克己先生のコメント

 

日本橋母乳バンクの開設から1年が経過し、ドナーミルクの使用病院も着実に増えて参りました。母乳バンクは、ドナーの皆さん、レシピエント家族、寄付をしてくださる方々、この活動に関わってくださる一人ひとりの愛と深い想いに支えられています。少子化が進む中、さらに一人ひとりの赤ちゃんを大切に、すくすく育ってもらえるように、日本における母乳バンクの発展に取り組んでいく所存です。

 

  • 2021年「#ちいさな命を救おう」キャンペーン内容

【対象商品】※
・母乳パッド フィットアップ®

母乳パッド フィットアップ®

・母乳パッド フィットアップ®プレミアムケア

母乳パッド フィットアップ®プレミアムケア

・母乳フリーザーパック 各種

母乳フリーザーパック各種

※:旧パッケージ(「#ちいさな命を救おう」マークがない商品)も含めて、全て対象です。

【対象期間】
2021年9月1日(水)~11月30日(火)
*この期間中に当社から出荷した対象商品の数量に準じて寄付を行います。

【販売先】
全国のベビー用品専門店、ドラッグストア、オンラインショップなど

【キャンペーン特設サイト】
https://pigeon.info/breastpad/campaign/pad2008.html

 

  • 母乳バンクとは

母乳を必要とする早産・極低出生体重児(出生体重1,500g未満の赤ちゃん)が自分の母親から母乳を得られない場合、医療機関からの要請に応じ、寄付された母乳を低温殺菌処理した安全な「ドナーミルク」を提供する施設が「母乳バンク」です。当施設では、国際的な運用基準に基づき、母乳の検査や低温殺菌処理を行い、安全に保管、保存することが求められます。また、ドナーミルクは赤ちゃんの医学的な必要性に応じて利用すべきという考えに基づき、無償で提供されています。国内では、2018年からドナーミルクを利用するNICU(新生児集中治療室)が増加しており、国内の需要に見合うだけの母乳バンクの整備と経済的サポートが必要とされています※1。
 

  • 母乳・ドナーミルクはなぜ必要なのか

母乳には、赤ちゃんにとって必要な栄養素がバランスよく、消化しやすい形で含まれており「最適な栄養食」と言われています。特に、様々な感染症、病気に罹るリスクが高い早産児において、母乳には赤ちゃんの生死にかかわる壊死性腸炎(腸の一部が壊死する病気)に罹患するリスクを、人工乳のおよそ1/3に低下させる効果があることがわかっており※2、「母乳は薬」とも言われています。また、早産児が罹りやすい未熟児網膜症や慢性肺疾患などの予防に役立つ物質が含まれているほか※3・4、長期的な神経発達予後を改善する効果についてのエビデンスも出てきています※5・6。しかし、全ての母親が、出産直後から充分な母乳が出るわけではなく、早産となった場合には、母親が必要量の母乳を与えられないこともあります。そのような際に、ドナーミルクを提供することで、上記のような疾患の罹患率と重症度を低下させ、長期的予後の改善を図ることができます。

 (参考資料)
※1 日本小児科学会雑誌 第123 巻 第7号 日本小児医療保健協議会栄養委員会 早産・極低出生体重児の経腸栄養に関する提言
※2 Quigley MA. Henderson G. Anthony MY. et al. Formula milk versus donor breast milk for feeding preterm or low birth weight infants.
Cochrane Database Syst Rev. 2007; (4):CD002971.
※3 Patel AL et al. Influence of own mother’s milk on bronchopulmonary dysplasia and costs. Arch Dis Child Fetal Neonat Ed. 2017;102(3):F256-F261.
※4 Zhou J et al. Human milk feeding as a protective factor for retinopathy of prematurity: a meta-analysis. Pediatrics. 2015;136(6):e1576-1586.
※5 Lewandowski AJ et al. Breast milk consumption in preterm neonates and cardiac shape in adulthood. Pediatrics. 2016;138(1):pii:e20160050.
※6 Vohr BR et al. Beneficial effects of breast milk in the neonatal intensive care unit on the developmental outcome of extremely low birth weight infants at 18 months of age. Pediatrics. 2006;118(1):e115-123.
 

  •  一般社団法人 日本母乳バンク協会 概要

日本母乳バンク協会は、日本の新生児医療において「母乳」の活用を促進することを主な目的として2017年5月に設立された一般社団法人です。本協会は「母乳提供者の善意」を基盤に、以下を主な内容として活動をしています。
・提供者の健康チェック
・提供母乳の各種検査(血液検査によるスクリーニング検査を含む)
・提供母乳の安全な保管、保存、その方法の開発
・低出生体重児への母乳の提供
・低出生体重児の母親への母乳育児支援
・周産期医療における効果的な「母乳活用」の研究
日本母乳バンク協会URL: https://jhmba.or.jp/

 

 

 

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