株式会社Brevalのプレスリリース
物語を届けるジュエリーブランドANNA DIAMONDは、2025年8月30日(土)に自然界にひそむ“六角形の構造美”に着想を得た新コレクション「Rokka Collection」、及び日本初*の取組として「アコヤ貝由来の釉薬を使用した陶器」の販売を開始いたします。
また同商品の発売を記念し、2025年9月3日(水)~16(火)ISETAN SALONEにてPOPUPを開催いたします。
*当社調べ
〈 Topic1 : Rokka Collection 〉
雪の結晶、蜂の巣、水の分子。
ここにも、そこにも、六角形。
自然の創造力には、人間の手では到底かなわない。
それでも人は、地球から形を借り、意味を与え、解釈を重ね、創造を続ける。
地球を支配しようとするのではなく、
畏怖と敬意を持ち、役割を理解し、前向きにまっとうする。
その姿勢を宿したコレクション。
商品について
¥ 48,400 (tax in)
¥ 96,800 (tax in)
¥ 132,000 (tax in)
¥ 330,000 (tax in)
¥ 99,000 (tax in)
¥ 121,000 (tax in)
素材について
・都市鉱山由来の金属/リファインメタル(SV925)
廃棄された携帯電話やパソコンに含まれる有用な金属資源を再活用し、リファインメタルとしてジュエリーに使用しています。金属資源は有限です。特に金・銀・水銀などは、地球の全埋蔵量の70%以上がすでに採掘されており、今や都市鉱山に眠る量の方が多いとさえ言われています。私たちは、この都市鉱山から生まれる金属に新たな命を吹き込み、ジュエリーとして昇華させています。
・ラボグロウンダイヤモンド
児童労働、土地の荒廃、紛争資金――ANNA DIAMONDは、そういった悲しみの話題から、遠く離れた場所で輝く人工ダイヤモンドを使用しています。天然ダイヤモンドと人工ダイヤモンドは、成分も化学式も輝きも全く同じ。唯一異なるのは、その育まれた場所です。天然ダイヤモンドが地球の奥深くで長い年月をかけて生まれるのに対し、人工ダイヤモンドは研究所で短期間のうちに生成されます。この特性は、人類の叡智によって生まれた次世代の素材と言えるでしょう。私は、10歳年下の妹アンナの名前をブランド名に冠しました。彼女が私と同じ年齢になったとき、この社会が少しでも前向きで、活気あふれる場所になっているよう願いを込めて。ANNA DIAMONDでは、自然の仕組みに敬意を払いながら、より環境にも人にも優しい素材としてラボグロウンダイヤモンドを取り入れています。
デザイナーメッセージ(森春菜)
今回のコレクションは、私が本年春にニューヨークへ出張した際「自然界にある構造は、人間が創り出した構造とは比べ物にならない。一方で、絶対に勝る事は無いと理解しつつも創り続ける人類のいじらしさこそ美しい」と痛感した事が出発点になっています。自然界の雪結晶・蜂の巣・水の分子など、自然が長い年月をかけて創り出した基本構造の美しさは何物にも形容しがたいものがあります。今回は、その構造美のエッセンスをお借りし、私なりの解釈を重ねる事で、地球・自然に対する敬意を払っていきたいと思いデザインしました。
また今回のコレクションには、私と夫の結婚指輪を創り直すという裏コンセプトも込められています。ジュエリー=装飾品の本来的な役割である“自己表現”を考えたとき、自身の想いをのせられる余白を持つ佇まいが理想的だと感じ、長い時間をかけて夫婦で話し合い心から納得できるデザインに落とし込みました。一見シンプルなデザインでありながら、日本の熟練したジュエリー職人の高い技術がなければ形にできない、細部まで想いの込もった仕上がりとなっています。ぜひ一度、お手に取ってご覧いただければ幸いです。
〈 Topic2 : ほどくお皿 / アコヤ貝由来の釉薬を使用した陶器 〉
ほどく、心を。
ほどく、常識を。
真珠を採り終えたアコヤ貝から生まれた釉薬を、日本で初めて開発しました。
この釉薬を使い、ジュエリートレイ、お猪口(がぶのみサイズ)、抹茶ボウルを制作。
色は、早朝の海を思わせる淡いアイスブルー。すべてが一点物です。
器の底には、使い終えたあとに心をほどいてくれる日本語を、ひとつずつ刻みました。
この器が、日々の暮らしの中で、
凝り固まった常識や、こわばった心を、
そっとほぐしてくれますように。
商品について
¥ 7,150 (tax in)
¥ 7,150 (tax in)
¥ 9,350 (tax in)
素材について
・陶土
江戸時代後期に小松市花坂地区で鉱脈が発見されて以降、現在も石川県で採掘され続けている希少な陶石「花坂陶石」を粉砕して作られる粘土。
・釉薬
アコヤ真珠を採った後に残る、本来廃棄されてしまう貝殻を使用し作られた釉薬。焼成前の工程で浸ける液体です。
デザイナーメッセージ(森春菜)
ANNA DIAMONDでは、毎年国産アコヤ真珠の産地・愛媛県を訪れ、色や形がユニークで、なおかつ品質基準を満たす真珠のみを選び、ジュエリーに仕立てています。日本のアコヤ真珠は、世界で最も美しい真珠として知られ、140年以上の歴史と養殖技術の積み重ねに支えられています。1粒ができるまでにかかる年月は、3〜5年。多くの真珠養殖家は代々受け継いだ技を大切にし、まるで家族のように真珠と向き合っています。
そんな産地でふと抱いた疑問がありました。「真珠収穫後の貝殻は、どうなるのだろう?」。話を聞くと、一部海外へ輸出されるものの、大半は活用されることなく産業廃棄物として処分され、埋立地をひっ迫している現状があるといいます。真珠をいただく者として、残された貝殻にも新しい価値を与えられないだろうか――そんな想いから、潮の香りいっぱいの貝殻を持ち帰ったのが、このプロジェクトの始まりです。
しかし、長い年月を自然界で過ごした貝殻には、小さな他品種の貝や生き物が完全に結合しており(タコが入っていたこともありました)、純粋な貝殻の状態にするまでには大変な労力を要しました。その後も活用方法を探し求め、日本中を文字通り走り回る日々が続きます。転機となったのは、九谷焼の製土を担う谷口製土所・3代目 谷口浩一さんとの出会いでした。九谷焼の歴史は17世紀の加賀藩(現・石川県)に遡ります。九谷焼は鮮やかな色彩や大胆なデザインが特徴として知られていますが、その美を支えるのは土の繊細さです。石川の地で採れる花坂陶石を粉砕した陶土は清らかな白を基調とし、焼成後には透き通るような美しさをたたえ、九谷焼特有の色鮮やかな色彩を際立たせています。昭和26年創業の谷口製土所は、70年以上にわたり九谷焼特有の美しい土を作り続け、地域経済や文化伝承を支えてきました。谷口さんとともに、塩分除去や粉砕など数々の課題に挑み続け、無理難題にも多くの方々が知恵と力を貸してくださいました。その積み重ねの先に、ようやく「陶芸の釉薬」として貝殻を生まれ変わらせ、器として形にすることに成功しました。
もちろん、このお皿ひとつで廃棄問題を解決できるわけではありません。なぜなら、環境や社会の課題は常に複雑で重層的な原因を抱えているからです。それでも、私たちは今回の挑戦を通して、身近な素材や風景の「当たり前」を見直すことの大切さを改めて実感しました。この取り組みが、ほんの少しでも、あなたの日常にある当たり前を再考するきっかけとなれば幸いです。
直営店・取り扱い店
[ ANNA DIAMOND Gallery ]
■住所:東京都渋谷区鉢山町13-13 ヒルサイドウエスト C棟 B2F
■営業日時:不定期、随時Instagram等でご案内いたします。
[ ISETAN SALONE ]
■住所:東京都港区赤坂9丁目7番4号 東京ミッドタウン・ガレリア1F/2F
■日時:2025年9月3日(水)~ 16日(火) 11:00~20:00
デザイナー在店日は公式Instagramよりご確認ください。
渡仏前、最後の日本国内でのポップアップイベントです。
[ ANNA DIAMOND 公式オンラインストア ]
ANNA DIAMONDについて
ANNA DIAMONDは、コピーライター出身のデザイナー森春菜が手がける物語を届けるジュエリーブランドです。<We are Editors. Story about reshined materials.>をコンセプトに、これまで消費社会の中で焦点が当たらなかった素材に光を当て、新たな価値へと昇華する一連の物語をジュエリーやアートピースを通じてお届けしています。
公式サイト:https://annadiamond.shop/
公式Instagram:https://www.instagram.com/annadiamond_jp/
創設者 森 春菜(デザイナー/コピーライター )
1997年生まれ、神奈川県横浜市出身。慶應義塾大学文学部美学美術史専攻を卒業後、コピーライターとしてキャリアをスタート、Allbirdsをはじめとする国内外のブランドのコピーライティングを手掛ける。言葉の仕事から表現の幅を広げ、2021年12月 ジュエリーブランドANNA DIAMONDを設立。代表兼デザイナーとして活動。2025年秋よりフランス移住予定。