京大卒、異色のジュエリーデザイナーが挑む二つの革新とラグジュアリーの再定義― 梅特化ジュエリーとペットジュエリーという新たな価値創造 ―

Mr. & Mrs. Abe の創業者でクリエイティブディレクターが語る、ブランドに込めた思いを、二周年記念の特別編としてお届けします。

Mr.&Mrs.Abe合同会社のプレスリリース

多様性の時代に、私たちはひとつの特化に賭けた。“梅”だけを掘り下げることで、普遍へ届くと信じたからです。

この時代に、たった一輪の花を掘り下げることに意味があるとすれば、それは“無駄”の中に宿る美しさゆえです。 梅は、ただの花ではありません。 その一輪の中に、時の移ろい、記憶の層、文化の香りが折り重なっている。 冬の終わり、凍える空気を割って咲くあの姿に、僕は“再生と静けさの力”を見出しました。

Mr. & Mrs. Abe は、その一輪の梅に特化することで、誰も手を伸ばしてこなかった領域を切り拓こうとしています。 美しさとは何か。ジュエリーとは何か。 僕たちは、たった一つのモチーフから問いを立ててきました。

Blossom, Petal, Scent。 咲き始め、開花、香り、そして散り際。 梅の一生を造形に落とし込むことで、人の人生や記憶とも重なるジュエリーが生まれる。

でも、それは単なる作品づくりではありません。 僕たちはこの二年で「Project Prunus Mume」を立ち上げ、アーティストたちと共に梅のモダナイゼーションを試みてきました。

芸術としての梅、感情を編み込む梅、未来を切り開く梅。 その試みはやがて、静かな文化運動へと育ちつつあります。

たったひとつの花が、世界を変えていく。 Mr. & Mrs. Abe は、その可能性に賭けています。

「小さな家族のための、本物のジュエリー」

これが、Mr. & Mrs. Abeのペットジュエリーの基本コンセプトです。

それは決して、流行や装飾の延長ではなく、「いまだからこそ可能になった新しい愛のかたち」だと僕たちは考えました。

決め手となったのは、素材の革新です。ラボグロウンダイヤモンドという先進技術の実用化により、“本物の輝き”を、ついにペットジュエリーに取り入れることが可能になったのです。

この技術革新は、私たちに新しい扉を開きました。

「この世界で初めて、ラグジュアリーなペットジュエリーを生み出すことに意味がある」
そう確信したとき、僕は迷わず一歩を踏み出しました。

“ジュエリーとは、誰のためにあるべきか。”
そんな根源的な問いを、いま改めて見つめ直す時代に入っています。

Mr. & Mrs. Abe ではジュエリーを、ただ飾るためではなく、「関係性や記憶、感情を刻むメディア」として定義してきました。そして今、その価値観を“人間中心”の枠から、そっとほどいていく。

「小さな家族のための、本物のジュエリー」

その想いから生まれたのが、Mr. & Mrs. Abeのペットジュエリーです。未来の社会では、ペットジュエリーは特別なものではなく、“自然な文化”として広がっているはずです。
私たちは、そんな未来をほんの少しだけ先取りし、静かに提案しています。

未来をかたちづくる、創造の旅路

この二年で、Mr. & Mrs. Abe は確かな手応えを得ることができました。

最初はただ「梅だけのジュエリーなんて珍しい」と言われていたものが、今では“記憶と感情を語るメディア”として、多くの方に選ばれるようになった。梅のかたちに、自分自身の物語や価値観を重ねる方が、少しずつ増えてきたのです。

私たちが信じてきた「意味を宿すジュエリー」という思想は、静かに、しかし確かに届きはじめています。

アートプロジェクトとしての「Project Prunus Mume」も、その厚みを増しています。アーティストや研究者たちがこのムーブメントに加わり、梅という伝統的なモチーフを現代にアップデートする“文化的挑戦”としての意義が、輪郭を持ちはじめています。

これから私たちは、さらに創造の加速度を高めていきます。

一輪の梅から始まったこのブランドは、これからも問いを立て続け、ジュエリーの概念を再定義するアートピースを生み出し続けていくつもりです。

ペットジュエリーでは、アーティストやキャラクターとのコラボも実現し、その価値観の環が広がり始めました。

「ただ綺麗なもの」ではなく、「語りかけてくるもの」を。

Mr. & Mrs. Abe は、その可能性を信じています。

***

ラグジュアリーの再定義 

Luxury as Symbolic Value, Not Market Value

 

これまでジュエリーの価値は、ダイヤモンドの4C(カット、カラー、クラリティ、カラット)やブランド力、流行、そして他者の眼差しや社会的承認に依存してきました。
つまり、ラグジュアリーとは「外部からの評価や権威によって測られるもの」とされてきたのです。

しかし、21世紀の消費社会は根本から変わりつつあります。
私たちが提案するのは、こうした画一的で外部中心の評価軸から脱却し、

「個人の記憶や感情、精神的な共鳴」といった内面に根ざした新しいラグジュアリーのパラダイムです。

これは、単に「高価であること」「誰かにすごいと思われること」ではなく、
“なぜそのジュエリーを選び、身に纏うのか”という個人的な理由や物語に価値を置くということ。

Mr. & Mrs. Abe が象徴として選んだのは、「梅」という一輪の花です。

私たちは、その「たった一輪の花」に徹底的に没入することで、フォーカスを絞りコンセプトに集中しています。

この一点への集中は、ジュエリーにおけるラグジュアリーの再構築そのものです。
多くの選択肢や華やかな装飾ではなく、意味の深さと密度を追求する。

さらに、ペットジュエリーの領域においても、私たちは「見せるための装飾」ではなく、
「共に過ごした時間や絆を刻む個人的な記憶のメディア」としてのジュエリーを提案しています。

これにより、「ラグジュアリー=社会的承認」という古い枠組みを静かに解体し、
「ラグジュアリー=個人の真実」へと書き換えています。

【Mr. & Mrs. Abeについて】

わたしたちのブランドに対する評価

 

Mr. & Mrs. Abeは、その独自のデザイン哲学と革新的なアプローチで注目を集めています。生み出された作品や、クリエイターのインタビューなどから見えてくるブランドの魅力を、市場での評価とともにご紹介します。

 

1. 伝統と現代性の融合

和の美意識の再解釈
Mr. & Mrs. Abe は、伝統的なイメージのある日本のモチーフ「梅」を現代的なフォルムに落とし込むことで、のすたと新しさを同時に感じさせるデザインを実現しています。伝統的な要素にモダンなラインや洗練された仕上げを施すことで、時代を超えて共感を呼ぶ普遍性が生まれています。

ストーリーテリングと感情の表現
デザイン自体に込められた背景やストーリー(例えば、故郷への思いや自然との対話)が、単なる装飾品以上の意味を持たせています。見る人に感情を呼び起こすアートピースとしての側面が強く、個々のジュエリーに深い物語性が宿っている点が評価されます。

2. 卓越した職人技と素材へのこだわり

ディテールへの徹底したこだわり
一つひとつのパーツが精密に作り込まれており、例えば曲線の滑らかさ、エッジの切れ味、そして表面の仕上げ(マット×ポリッシュの対比など)は、熟練の職人技の賜物です。微細なディテールが、デザイン全体に重厚さと上質感を与えています。

厳選された高品質な素材
素材選定にも徹底しており、使用される金属や石の質感、輝き、色調のバランスなどが、デザインの完成度を高めています。これにより、長く愛用できるタイムレスなジュエリーが生み出され、所有者に対する付加価値も高いと評価されます。

3. 美学としてのバランス感覚

直線と曲線の調和
Mr. & Mrs. Abe のデザインは、直線と曲線、シルエットと模様、ポジティブ・ネガティブスペースのバランスが非常に洗練されています。シンプルな形状の中に、微妙な曲線や切れ味のある直線を取り入れることで、全体に動きと静けさ、安定感を同時に実現しているのが特徴です。

視覚的インパクトと普遍性
ブランドのデザインは、どの角度から見ても調和が取れており、遠目に見ても一目で「Mr. & Mrs. Abe」と分かるアイコン的な要素が散りばめられています。これは、単なるトレンドに左右されない、普遍的な美しさを追求した結果ともいえます。

4. イノベーションと独自性

革新的なデザインアプローチ
従来の和モチーフの表現にとどまらず、時には大胆なデザインや新たな解釈を加えることで、常に進化し続ける姿勢が見受けられます。これにより、古典的な要素と現代的な革新性が共存する、独自のデザイン世界が形成されています。

個性とカスタマイズ性
基本となるデザインに加え、パーソナライズ可能な要素や、限定コレクションなど、所有者が自分自身のストーリーや個性を反映できる工夫が取り入れられています。これにより、単一の製品としてだけでなく、ユーザーの自己表現を促すアートピースとしての価値も高いです。

 

Mr. & Mrs. Abe のデザインが優れている理由は、単に美しいフォルムや高品質な素材だけでなく、伝統と現代性の融合、職人技への徹底したこだわり、バランスの取れた美学、そして革新性と個性の表現にあります。これらが組み合わさることで、見る者に深い感情的な共鳴を呼び起こす、タイムレスでありながらも新鮮なジュエリーが生まれているのです。

どの要素も、デザインのフレームワーク(直線と曲線の比率、シルエットと模様、全体のバランス)にしっかりと根ざしており、その全体性がMr. & Mrs. Abe のデザインの魅力を際立たせています。

アートに関する取り組み

わたしたちのメゾンにとって、芸術と創造力は常に大切な価値観です。

学問、文化、芸術の象徴である「梅」をアイコンとし、日本の職人技を尊重するものづくりにおいても、創造力と芸術はメゾンの精髄となっています。

私達の取り組む「プロジェクトプラナスミューメ」は、「梅の文化史の次の1ページへ」をキーワードに、梅の紡いできた文化的歴史の上に新たな価値やイメージを創造していく取り組みです。

そして、私たちは新しい活動の一環として、2024年から”Mr. & Mrs. Abe Arts & Culture Prize”と名付けたコンテストを開催しました。

第一回結果発表ページ

第二回結果発表ページ

第三回募集ページ

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Mr. & Mrs. Abe
HP: https://mr-mrs-abe.com/ 
Instagram: https://www.instagram.com/mr.and.mrs.abe_official/ 
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