H&Mのプレスリリース
グローバル・チェンジ・アワードは、非営利財団であるH&Mファウンデーションが、アクセンチュアとKTH王立工科大学の協力を得て、2015年にスタートしました。本アワードには開始以来2万件以上の応募があり、ファッション業界における主要な企業や団体などとのコラボレーションをすでに実現している過去の受賞者もいます。パンデミックの影響で一時的に中断を余儀なくされていましたが、この度、本アワードを再び開催することとなりました。
これまでは、ファッション業界を循環型へと導くイノベーション・アイデアを募集していましたが、コロナ禍による一時的な休止を経て、第6回目となる今回のアワードでは、募集の対象テーマを変え、ファッション業界を循環型にすることだけにとどまらず、プラネット・ポジティブなファッションの未来を創造するための、グローバル・コモンズの1つ、または複数に対するソリューションとなるアイデアを募集いたします。グローバル・チェンジ・アワードでは、スピード(速さ)、スケール(規模)、インパクト(影響力)を重視していますが、ファッション業界が2030年までに抜本的な変革を成し遂げ、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を達成するために、今、ハードルを上げ、より包括的なアプローチをとっています。
「私たちは、土地、水、海、気候、生物多様性に焦点を当てることで、ファッション業界の真の変革へとつながり、この業界をプラネット・ポジティブなものに変えることができると信じています。世の中にあるすべてのクリエイティブなイノベーションの規模を拡大をすることができれば、ファッション業界が真の意味で持続可能になる希望となります。この新たな対象テーマを設けることで、どのような応募があるのかとても楽しみです。」
H&Mファウンデーション、イノベーションリーダー、エリック・バン(Erik Bang)
審査員によって選出される5組の受賞者は、100万ユーロ(1億2,000万円相当)の助成金を配分され、さらに1年間のGCAイノベーション促進プログラムに参加することができます。GCAイノベーション促進プログラムは、受賞アイデアのスケールアップを加速させることを目的としてデザインされたプログラムで、受賞者は貴重なコーチングと支援を受けることに加えて、ファッション業界の才気あふれる人々や団体とのネットワーキングの機会ともなります。
Global Change Award 2022の応募期間は2021年8月25日から2021年10月20日までで、受賞者の発表は2022年4月を予定しています。
「ファッション業界は、プラネット・ポジティブに向けたゲームチェンジャーとなるようなソリューションを取り入れることを喫緊の課題としています。初期段階のイノベーションを支援することで、このプロセスを加速させ、より広範な市場で利用できるようにしたいと考えています。」
H&Mファウンデーションの役員兼H&Mグループ会長、カール・ヨハン・パーション(Karl-Johan Persson)
(注1)グローバル・コモンズとは、地球規模にて人類が共有する資産
(注2)プラネット・ポジティブとは、気候だけでなく、水、海、生物多様性、土壌のすべての地球環境にプラスの影響を与える
- H&Mファウンデーションについて
H&Mファウンデーション(H&M Foundation)は、H&Mを創業したオーナーであるステファン・パーション一族が設立した、スウェーデンのストックホルムに本部を置く世界規模の非営利財団です。世界中のすべての人の生活を向上させることを目的に、国連の2030年の持続可能な開発目標(SDGs)の達成を早急に進めるために設立され、コラボレーションとイノベーションを活用して、世界で最も緊急な課題に対するソリューションを共同で作成、資金提供、共有しています。人類の福祉を守るために、ファッション業界が地球に優しい存在になるようにリードする役割を果たし、インクルーシブ(包括的)な社会のために開発を加速させています。2013年以来、ステファン・パーション一族は15億スウェーデンクローナ(2億米ドル相当)を寄付しています。
詳細については、hmfoundation.com、またFacebook、Instagram、YouTube、LinkedInでは@hmfoundationにてご覧いただけます。