ボーダレス・ジャパン、エシカル消費を日常に広げるブランド「LIB(リブ)」を始動

ビジネスレザーファクトリーの10年の歩みを礎に、エシカルな暮らしの選択肢を広げる挑戦へ

株式会社ボーダレス・ジャパンのプレスリリース

株式会社ボーダレス・ジャパン(本社:福岡県福岡市、代表取締役CEO:田口一成)は、2025年7月15日、バングラデシュに雇用を創出することを目的に事業を開始した本革製品ブランド「ビジネスレザーファクトリー」のブランド名を「LIB(リブ)」へと変更し、エシカル消費を日常に届けるエシカルブランドとして展開を開始します。

“Life Is Borderless ─ 美しく、生きる。”をコンセプトに、社会や環境に配慮した選択肢をもっと身近にしていくための挑戦です。

ブランド名変更の背景

ビジネスレザーファクトリーは、2014年に設立以来、バングラデシュのシングルマザーや障がいのある方を中心に1,000名以上の雇用を生み出しながら、牛本革のビジネスアイテムを展開してきました。顧客数は170万人を超え(※2025年6月時点)、全国19店舗およびECサイトを通じて多くのお客様にご愛顧いただいています。

一方で、近年は「社会性」や「環境配慮」に関心を持つ消費者の増加とともに、「つくる」だけでなく「選ぶ」ことそのものが社会貢献につながるという価値観が広がっています。
そのような時代背景の中で、私たちはこれまでの想いや歩みを礎に、より広くエシカルな視点で商品と暮らしをつなげるブランドへと進化するため、ブランド名の変更を決断しました。

コンセプトムービーを公開 ー1分で伝わる、ブランドに込めた想いー

LIBに込めた想いや目指す世界観を表現した「LIBコンセプトムービー」を公開しました。1分強の短い映像ですので、ぜひお気軽にご覧いただけますと幸いです。

「LIB(リブ)」について

新しいブランド名「LIB」は、“Life Is Borderless”の頭文字を取ったものです。

“美しく、生きる。”

それは、日々の選択が「正しいか」ではなく、「心地よいか」を問いつづける姿勢のことを意味しています。LIBは、見た目の美しさだけでなく、「どうつくられたか」「どう届けられたか」といった、目には見えにくい背景にも誠実でありたいと考えています。

そして私たちは、ものづくりにおいて次の4つの視点を大切にしています。

1. 長く大切に使えるか

LIBでは、“壊れたら終わり”ではなく、“直して使い続けられる”ことを前提に、リペア可能な製品設計を行っています。見た目の美しさを損なうことなく、パーツ交換や修理が可能な構造を目指し、現在はスライダー修理から対応を開始しています。今後は、「すぐにできる修理」の選択肢をさらに拡充し、ものを長く大切に使う文化の醸成につなげてまいります。

<交換可能なリペアブル設計>
たとえばファスナーは、ファスナーの端を内側ポケットに収めることで、特に壊れやすいスライダー部分だけを、 店頭で簡単に交換できる構造にしています。 店舗ですぐに修理・交換ができるようにすることで、使い込むほどに馴染む本革の魅力を、より長く楽しんでいただけます。
この取り組みは、世界的にも注目されている「修理する権利(Right to Repair)」の考え方に通じるものです。大量生産・大量廃棄が当たり前だった時代から、修理して長く使うことが自然な選択肢となる社会へ。LIBは、「捨てる前提」ではなく、「直す前提」の設計思想でプロダクトをつくっています。

2. つくり手にも誠実であるか

バングラデシュの自社工場や、ブルキナファソの工房では、さまざまな理由から就業が困難なシングルマザーや障がいのある方を、最優先で採用しています。
未経験から技術を学び、職人として自立できる環境づくりに取り組んでいます。
雇用を生み出すことは、働く人自身の安心につながるだけでなく、その家族、とくに子どもたちの未来にもつながります。子どもたちが教育を受け、自らの夢を描いて成長していける社会を、LIBはものづくりを通じて実現したいと考えています。

<自社工場の福利厚生>
バングラデシュの自社工場では、手仕事を重視し、適正賃金と安定した雇用を守るクラフトマンシップを尊重しています。産業医・救護設備・託児所の設置に加え、女性職人には生理用品の無償配布も行っています。給与テーブルは明確に定められ、公正な運用を徹底しています。

3. 美しい自然を守れているか

素材選びから製造・物流・販売に至るまで、環境への配慮を大切にし、日々ものづくりをおこなっています。レザーアイテムには、イスラムの祝祭「イード」や日常の暮らしの中で生まれる副産物の牛革を使用し、廃棄を減らす循環型のものづくりを実践しています。さらに、レザーケア用品には、ブルキナファソ産の天然シアバターを使用。現地の女性たちの手で丁寧に精製された自然由来の素材で、地域の雇用にもつながっています。

4. 心地よく感じられるか

心地よさとは、単なる「使いやすさ」だけではないと私たちは考えています。素材や設計の工夫に加えて、「この選択が誰かのしあわせにつながっている」という感覚もまた、日々の心地よさを育むものだと思うのです。LIBは、直営店での接客や、ECサイトでの丁寧なご案内を通して、使う人それぞれの感性に寄り添いたいと考えています。
手に取る前から、手にしたその後まで。選ぶ時間そのものが豊かであれるように、誠実にものづくりと向き合い、お客様とつながる体験を大切にしています。

LIBは、エシカル消費がより広がっていくために、自分たちができることを一つひとつ見つめ直し、丁寧に取り組んでいきます。

「美しく、生きる。」という選択肢を、もっと身近に、もっと自由に。

素材も、技術も、想いも、最大限に活かし、できるだけ捨てずに循環させる。ものづくりを通じて、社会や環境とつながる行動を、これからも積み重ねていきたいと考えています。そして今後は、レザーアイテムにとどまらず、アパレルや食品など、日々の暮らしに寄り添う新たな挑戦にも取り組んでまいります。

ビジネスレザーファクトリー製品について

これまで販売してきた「ビジネスレザーファクトリー」のロゴが入った製品については、廃棄による環境負荷を避ける観点から、在庫がなくなるまで順次販売を継続いたします。いずれも、LIBの思想と同じ価値観のもとでつくられた製品であり、品質に変わりはございません。あらかじめご了承のうえで、ご購入いただけますと幸いです。

公式サイトをリニューアルしました

ブランド名変更に伴い、公式サイトも新しくなりました。職人の想いやものづくりの背景に触れられる「名品特集ページ」もご用意しています。ぜひ一度ご覧ください。

ブランド名変更に至った想いを語るPodcastも公開中

ブランド名変更に込めた想いや、LIBという名前にたどりついた背景について、代表の田口とブランドマネージャー幣が語るPodcastも公開中です。ものづくりを通じて、何を変えようとしているのか。私たちの想いをぜひお聞きください。

採用情報はこちら

LIBでは、プロダクトデザイナーおよび店舗開発、販売フェローなどさまざまなポジションの募集を行っています。詳しくは採用情報をご覧ください。

LIBについて

LIB(リブ)は、ボーダレス・ジャパンが展開するソーシャルビジネスのひとつとして、2014年に「ビジネスレザーファクトリー」として事業を開始しました。バングラデシュに自社工場を構え、シングルマザーや障がいのある方など、さまざまな事情を抱える人たちに安定した雇用を提供しています。現在では約900名の職人が働いており、日本国内では全国に19店舗を展開しています(2025年7月時点)。LIBの本革製品は、手に取りやすい価格帯でありながら、丁寧な手仕事と豊富なカラーバリエーションが特長です。全12色のカラー展開に加え、ビジネスバッグや財布、名刺入れなど、日々の暮らしや仕事に寄り添う多彩なアイテムを取り揃えています。

◉公式サイト:http://l-i-b.shop/

◉公式instagram:https://www.instagram.com/lib_life.is.borderless

◉店舗一覧:https://l-i-b.shop/shop/

株式会社ボーダレス・ジャパンについて

社会課題をビジネスで解決するソーシャルビジネスしかやらない会社として2007年に設立。貧困・環境・教育・ジェンダーなど、さまざまな社会問題を解決する50以上の事業を世界13ヵ国で展開・2024年度の売上は100億円に及ぶ。社会起業家を次々と生み出すエコシステムが評価され、「グッドデザイン賞 ビジネスモデル部門(2019)」「大切にしたい会社大賞・審査員特別賞(2019)」「CSA賞〜20代に薦めたい「次世代型人材」創出企業〜」を受賞。2023年10月、社会課題解決を次のステージに進めるべく新パーパス「SWITCH to HOPE 社会の課題を、みんなの希望へ変えていく。」を発表。より多くの人が、ともに良い社会を目指すための仕組みづくりを目指す。

公式サイト:https://www.borderless-japan.com/

会社名:株式会社ボーダレス・ジャパン

所在地:福岡市中央区天神3-1-1 天神フタタビル4F

設立 :2007年

代表者:代表取締役CEO 田口一成

事業内容:社会問題の解決を目的とした事業展開(ハーブティー事業、革製品事業、クラウドファンディング事業、ソーシャルビジネススクール事業)

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