「6本ベルト送りアシスト機構」で脱技能化に貢献
JUKI株式会社のプレスリリース
JUKI株式会社は、平ベッド本縫いミシンに「6本ベルト送りアシスト機構」を搭載した1本針本縫いミシンの最上位モデル「電子ベルト送り 1本針本縫いソーイングシステムDX-01」を6月11日より、日本国内で発売します。
本製品は、ベルト送り式の「6本ベルト送りアシスト機構」(生地送り機構)を採用し、上下に配置された6本のベルトの回転を精密制御することで複雑な生地送りを実現できます。従来はオペレーターの技量に大きく依存していた肩や襟のカーブ、ギャザリングなどの立体的な縫製を容易にし、幅広いアパレルアイテムの難工程を効率化します。
近年、縫製工場では労働力不足と高齢化による熟練工の減少が深刻化しています。本製品は、熟練技術がなくても難工程の縫製が可能となる「脱技能」を実現し、縫製工場の人材不足に貢献します。
JUKIは、今後も「衣・社会のサステナブル」を支える製品の開発・製造・販売を積極的に展開してまいります。
なお、本製品は、今年5月に開催された「Texprocess Americas2025」で、縫製製品業界における革新的な技術や製品、持続可能な取り組みが表彰されるInnovation Awards(Best New Technology分野)を受賞いたしました。
【製品特長】
■新技術 「6本ベルト送りアシスト機構」 による脱技能化
上下に配置された「6本ベルト送りアシスト機構」を精密に制御し、生地を送ることで、熟練オペレーターの高度なハンドリング(布さばき技)を再現します。特に細腹・背中心・袖付けなど、繊細なカーブを要する難工程(いせ込み縫い/カーブ縫い/いせ込み縫い+カーブ縫い)において、オペレーターの作業効率を高め、生産性向上に貢献します。
※いせ込み:平面である布に丸みをつけて立体的にする技法
■ベルト送り量を「比率」で入力
設定した縫い目長さに対し、上下/左右ベルトの差動量を比率(%)で入力するだけで、最適な送り量が自動で設定されます。機構が複雑になるほど設定や入力が難しくなりがちですが、直感的な送り量設定、入力が可能です。
■新発想「スレッドレスプレビュー機能」 で段取り時間の短縮
針は停止したまま、ベルト送りのみを稼働する“縫わない試縫い”が可能です。従来の”縫う試縫い”で発生していた縫いほどき工程が不要となり、段取り時間の短縮と生地の廃棄ロス削減に貢献します。
■オペレーターフレンドリー
「膝押え上げレバー」や「返しレバー」を標準装備してアナログミシンの慣れた操作性を維持しつつ、3つの手元スイッチに22種類の機能を自由に割り当てることができる「3連カスタムスイッチ」や、縫い幅に合わせて定規の位置が自動で左右移動する「アクティブ吊り定規」などデジタルミシンならではの新たな便利さをプラスしています。
■JUKI SUSTAINABLE PRODUCTS
本製品は、生産性・操作性を向上させた他、消費電力の削減、オペレーターの作業環境の向上も実現した、「JUKI SUSTAINABLE PRODUCTS」の認定機です。
【発売日】
日本 2025年6月11日
海外 2025年6月以降順次展開
【国内希望小売価格(消費税込み)】
電子ベルト送り1本針本縫いソーイングシステム DX-01 1,060,000円(税別)
【製品HP】
https://www.juki.co.jp/industrial_j/products_j/apparel_j/1needle_lock/detail.php?cd=DX-01
※2025年6月11日以降に公開予定