他にロレックス、パテックフィリップ、F.P.ジュルヌがハイライトとして出品
Heritage Auctions Japan株式会社のプレスリリース
時計の人気を決定する最も大切な要素は、その希少性と来歴です。数量限定で入手が難しい場合や、著名人が所持した時計といった場合、その需要は高まります。そうした要素をあわせもつ逸品が、希少で歴史的にも重要な「オメガ ゴールド スピードマスター プロフェッショナル リストウォッチ、No.25」です。この時計は2025年6月3日に開催される「ウォッチ&ファイン タイムピーシズ シグネチャー オークションNo.5567」に出品されます。
この時計が特別である理由は、その希少性だけでなく、オメガ社が宇宙飛行士ラッセル・シュウェイカート氏に贈った一本であるという来歴にもあります。シュウェイカートは、宇宙エンジニア、リサーチサイエンティスト、アメリカ空軍の戦闘パイロット、1969年のアポロ9号月着陸船宇宙飛行士という素晴らしい功績をおさめました。1969年11月、ヒューストンのワリック・ホテルでNASAのイベントが開催され、シュウェイカートと他の宇宙飛行士たちにこのモデルが授与されました。他のアポロミッションに関わった宇宙飛行士はすでにシルバーのオメガウォッチを所有していましたが、このゴールドモデルは、最初に月面を歩いた宇宙飛行士たちと、最終的に月面着陸を可能にした彼らの偉業に対する敬意が表されたものです。
シュウェイカートは語ります。「オメガ社からこの時計を受け取ったのは1969年11月、アポロ12号ミッションの直後です。我々はみな、オメガのシルバーウォッチを身に着けていましたが、オメガは私たちの任務、月面着陸の成功と、その過程のすべてに対する敬意としてこのゴールドウォッチを贈ってくれました。」
シュウェイカートはこの時計を思い出としてガラスケースにしまい、飾るだけということはせず、身に着けなくなるまで頻繁に使用しました。しかしあるとき、同僚が飛行機から降りる際に結婚指輪を機内に引っかけて負傷するのを見たことから、ジュエリーや時計を身に着けるのをやめたといいます。今回オークションに出品される時計は彼の机の引き出しにおおよそ50年ほど手つかずでしまわれていたものです。シュウェイカートは時計をなくしたものだと思っていましたが、今年初めに偶然再発見しました。
時計の裏には、“Astronaut Russell L. Schweickart … to mark man’s quest of space with time, through time, on time.” (宇宙飛行士 ラッセル・L・シュウェイカート...時とともに、時を通して、そして時間どおりに行われた人類の宇宙探求を記念して)と刻印されています。
その他のハイライトには、「ロレックスRef.6239 ポール・ニューマン コスモグラフ デイトナ、1969年頃」があります。この美しい仕様のロレックス デイトナRef. 6239は最もオリジナルで美しい“ポールニューマン”モデルとされています。なぜなら、これはポール・ニューマン本人が所有し、実際に着用していたバリエーションと同型だからです。3色のリバースパンダダイヤル、ポンプ型プッシャー、ポリッシュされたベゼルが特徴です。魅力的な外観で保存状態の良いこの時計は初めてオークションに出品されます。ロレックスはオークションで常に高い人気を誇り、今回のオークションではその他にも65点のロレックスが出品されます。
その他のロレックスウォッチ
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A Mint Day-Date II Platinum Wristwatch With Ice Blue Arabic Dial, Full Set
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A Daytona Ref. 16520 Very Rare “Floating Cosmograph” Black Dial, “225” Bezel, circa 1989
本オークションには60本以上のパッテク フィリップの時計も出品されます。その中のハイライトは「Ref. 5370-001 プラチナ スプリットセンドクロノグラフ、フルセット、2016年頃」です。
その他のパテックフィリップ
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A Ref. 5980/1A-001, Steel Automatic Nautilus Chronograph, circa 2007
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An Exceptional Ref. 2526 Gold Self-Winding Wristwatch, Enamel Dial, circa 1958
F.P.ジュルヌからは、「プラチナ クロノメーター オプティマム」が登場します。グレーとホワイトのダイヤルにアラビア数字とサブダイヤルを備え、42mmのプラチナケースはシースルーバック仕様となっており、中の美しい時計の構造を見せています。また、「クロノメーター スヴラン プラチナ(箱および保証書付き)」も出品されます。
その他の興味深いロットは、「チューダーの非常に希少なRef. 7923ステンレススチール サブマリーナー ミラーダイヤル、赤サブ、1955年頃」です。これは交換会でわずか20ドルで購入されたもので、現存が確認されているのはわずか16点とされています。
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