イタリア人映画監督アリーチェ・ロルヴァケルが撮影
フェラガモ・ジャパン株式会社のプレスリリース
フェラガモがプレフォール2025コレクションのキャンペーンを発表した。このキャンペーンは3部構成となり、今回公開されたのは「Chapter 1 – アポイントメント」だ。
フェラガモの物語は、映画の世界と深く結びついている。サルヴァトーレ・フェラガモが「スターの靴職人」としてハリウッドで名を馳せたのは、ジョーン・クロフォードやジュディ・ガーランドといった伝説的スターのためにアイコニックなデザインを生み出し、ウエスタンからロマンティック・コメディに至るまで、クラシックなアメリカ映画のビジュアル表現に貢献したことがきっかけだった。
プレフォール 2025 コレクションでは、このブランドのルーツに立ち返り、著名なイタリア人映画監督アリーチェ・ロルヴァケルの視点を通じてその関係性を表現する。イタリアの名門映画スタジオ「チネチッタ スタジオ」で撮影された3部構成のフィルムが、シーズンを通して公開される。
「私たちは、ハリウッド映画を軸にしながらも、非常に“イタリア的”な物語を作りたいと考えました。アリーチェはとても明確な視点と、ユーモアや魅力を持った作品作りをする人物。ある時代を現代的に感じさせる彼女の手腕は、まさに我々が目指すところです。」 -マクシミリアン・デイヴィス
プロダクトを“主人公”として捉えたこの作品では、ロルヴァケルが黄金時代の映画制作の裏側と手仕事の技法に光を当て、映画作りとフェラガモの職人技という2つの“クラフツマンシップ”を称賛する。
Chapter 1 – アポイントメント
クラシックな銀幕の女優たちが纏っていたタイムレスなエレガンスにインスピレーションを得て、アンジェリーナ・ケンダルが登場。カメラは彼女の静かな舞台裏の瞬間を捉える。メイク直しを受け、ガンチーニのパンプスを磨き上げ、バッグを手に、カチンというカチンコの音とともにライトの方へと歩き出す彼女の姿を映す。
「アーカイブを振り返ると、あのパンプスはフェラガモを象徴するアイテムのひとつなのです。だからこそ、映画スターという存在を作り上げる過程の中で、優雅さを、少しユーモラスに、そしてどこかアイロニカルに表現する方法としてガンチーニ・パンプスを登場させました。」
Chapter 2 – 冒険
夏の盛りを迎え季節を彩る景色が鮮明に映えるように、この季節にあったアイテムも然り。丸いコルクヒールにラフィアの飾りがあしらわれたサンダル、丁寧に編み込まれたガンチーニのトートバッグ、そして気軽に履けるメンズのスリッポンミュール。サルヴァトーレ・フェラガモが初めて試みた革新的な精神に敬意を表し、自然素材を主役にしたこの物語は、カメラが引いていくと、波が打ち寄せるように見える工夫として、布の切れ端を使った映画の撮影技術が明らかになる。
「身の回りにある素材を使って新しい表現を生み出すというサルヴァトーレのアイデアは、私にとってとても興味深いものです。このシーンはまさに革新とクラフトがテーマなので、それを用いてシーンの舞台そのものを創り出すことがしっくりきました。」
Chapter 3 – 重ね合う夢
秋の気配が近づくにつれて、アンジェリーナ・ケンドールは、鏡の技法によって生み出された、もう一人の幻のような自分とともに、トスカーナの穏やかな風景の中を自転車でゆっくりと進んでいく。足元にはヴァラ・バックルがあしらわれたハイヒールローファー、そして手には、しなやかなレザーにガンチーニピアスを配し、エレガントなプリーツが生まれる新しいソフトバッグが大切に抱えられている。
「柔らかいレザーや、ツヤのあるクロコダイル柄のプリント、そしてブークレの風合いがあるニットのドレスなど、少し大人の魅力が増してきます。色々な素材の表情を楽しんでいただきたいです。ドレスにパンプスという装いで自転車に乗る女性の姿は、現代的なイタリアのエレガンスを体現しています。これこそ、私たちが今思い描くフェラガモの女性なのです。」
Credits:
Videos and Stills on Models
Creative Director: Maximilian Davis
Campaign Creative Direction: Ferdinando Verderi
Director: Alice Rohrwacher
Stylist: Lotta Volkova
Set Designer: Emita Frigato
Models: Angelina Kendal, Giovanni Gherzi
Hair: Virginie Moreira
Make-up: Thom Walker
Manicurist: Sylvie Macmillan
Still Life Images
Creative Director: Maximilian Davis
Campaign Creative Direction: Ferdinando Verderi
Photographer: Francois Coquerel
Stylist: Lotta Volkova
Set Designer: Emita Frigato