Synflux株式会社が、「サーキュラーデザイン戦略ツールキット」を開発

経済産業省「みらいのファッション人材育成プログラム」にて、ファッション産業におけるサステナビリティ戦略の実装を支援する新たなツールとして制作

Synflux株式会社のプレスリリース

Synflux株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:川崎和也、以下、Synflux)は、経済産業省の補助事業「みらいのファッション人材育成プログラム」(2024年度)に採択され、ゼロウェイストファッション事業におけるLCA評価導入調査事業に取り組み、その成果として「サーキュラーデザイン戦略ツールキット」を開発しました。

経済産業省による「みらいのファッション人材育成プログラム」に採択された「ゼロウェイストファッション事業におけるLCA評価導入調査事業」は、国内外の環境政策やLCA評価手法の動向を調査し、その知見を日本国内のファッション事業従事者と共有することを目的として遂行されました。

Synfluxは創業以来、ファッション産業の廃棄問題の解決に向けて衣服の生産時の廃棄を削減する独自デザインシステム「Algorithmic Couture」を提供してきましたが、こうした事業におけるLCA評価手法の確立と応用可能性の探究を進めています。業界全体での環境負荷の最小化を図り、循環型サプライチェーンへの移行による持続可能なファッションの実現に貢献することを目指しています。

今回開発した「サーキュラーデザイン戦略ツールキット」は、ファッション産業が循環型モデルへと移行するために必要な環境配慮戦略の実装に有効なデザインツールです。そして本ツールキットを活用したワークショップは、企業内外の多様なステークホルダー間の協働を促進、取り組むべき課題の精査や役割と責任の明確化、効果的な連携体制の構築が可能となります。

本ワークショップは、下記のような目的に活用することができます。

  • サステナビリティに対するミッション策定と組織内外への共有

  • 循環型のプロダクトやサービスといった新製品開発のアイデア創出

  • 既存の自社製品の循環性向上と改善のための具体的な取り組み課題の抽出

  • サプライチェーン改革や循環戦略における具体的なロードマップの作成

  • 欧州市場ならびに将来的な国内での規制対策を意識したガイドラインの策定

また、循環型・持続可能な製品の開発やリデザインには、サプライチェーン全体の包括的な見直しが不可欠です。本ツールキットは、今後の日本での施策にも強く影響を及ぼすと想定されている、EPR(拡大生産者責任)、ESPR(エコデザイン規則)、DPP(デジタルプロダクトパスポート)といった欧州環境政策の最新動向を踏まえ、サプライチェーン改革のための実践的な知見とアプローチを提供しています。

このワークショップツールは単なる環境影響評価ツールとして完結するものではなく、望ましい未来まで思索を広げ、関係者の誰もが主観的に議論できるような仕掛けづくりとして、「みらいのファッション人材育成プログラム」から高い評価を得ています。Synfluxでは今後、多くのファッション事業者と連携・協業しながらワークショップを通じたアライアンスを構築し、持続可能なサプライチェーンへの転換とサステナブルファッションの社会実装に向けて取り組んでまいります。

お問い合わせ先:hello@synflux.io

Synfluxの事業内容

「FASHION FOR THE PLANET/惑星のためのファッション」をミッションに掲げるSynfluxは、2019年3月の創業以来、自社サービスのR&D、アパレル・ファッション企業との新商品開発、大学や研究機関との共同研究などの事業を展開してきました。

近年、ファッション産業が抱える自然環境の持続可能性の問題に注目が集まり、生産や流通における環境負荷を低減するための新しいテクノロジーやソリューションが求められています。

このような市場環境の中、Synfluxは「デジタルテクノロジーによって創造的循環社会を実現する」というビジョンのもと、機械学習や3Dシミュレーション、アルゴリズミックデザインを活用し、衣服生産時に必然的に排出される素材の廃棄を極小化するためのデザインシステム「Algorithmic Couture(アルゴリズミック・クチュール)」や生成AIからVRまでを接続するリサーチプラットフォーム「WORTH(ワース)」など、持続可能な未来に向けたテクノロジーの研究・事業化を行なっています。

2020年にH&M財団グローバルチェンジアワード・アーリー・バード特別賞、2023年に第41回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞を受賞するなど国内外で評価を集めています。

Algorithmic Coutureについて

Synfluxによる「Algorithmic Couture」は、衣服製造過程での大きな課題の一つであるテキスタイル廃棄を減らすために、アルゴリズムと3D技術を活用して実装された次世代デザインシステムです。衣服の3Dデータから低廃棄に最適化された2D型紙データの生成を可能とし、従来の約15〜30%だった布の廃棄率を大幅に削減することが可能となります。

現在の大量生産システムを乗り越える「最適化生産」への転換を掲げ、産業の効率化、環境への配慮、快適性、全ての実現を目指しています。

Synfluxについて

会社名:Synflux株式会社

所在地:東京都中央区東日本橋2-26-8

代表者:川崎和也/代表取締役CEO

設立日:2019年3月27日

事業内容:ファッションデザインのためのソフトウェア開発

循環型衣服設計・製造支援、バーチャルファッションのプラットフォーム事業

URL:https://www.synflux.io/

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