~Bioworks社が開発した植物由来の次世代合成繊維「PlaX(プラックス)」採用~
Mipox株式会社のプレスリリース
『塗る・切る・磨くで世界を変える』Mipox株式会社(本社:栃木県鹿沼市 代表取締役社長:渡邉 淳)は、日本初※1のリフレクター(再帰性反射布)ブランド「Ref Lite(レフライト)」シリーズの薄型軽量リフレクタークロス(再帰性反射材)「Ref Lite ウルトラライトリフレクター」の基材部分に、Bioworks(バイオワークス)株式会社(本社:京都府相楽郡、代表取締役社長CEO:坂本孝治、以下「Bioworks」)が研究開発するポリ乳酸を原料とした植物由来の次世代合成繊維「PlaX(プラックス)」を採用しました。当社のリフレクター製品に生分解性材料※2を導入するのは今回が初の試みです。
※1オープンレンズタイプの再帰性反射布として国内で初めて製造販売(1968年の発売当時、当社調べ)
※2微生物の働きによって水や二酸化炭素などの自然界に存在する物質に分解される材料のこと
■PlaX採用の背景
リフレクターは、光を受けた方向に反射する特殊な素材です。従来は安全対策を目的としたワークウェア等での活用が中心でしたが、近年は「光る素材」としての視覚効果が注目され、スポーツウェアやパリコレブランドをはじめ、多くのデザイナーやクリエイターに採用されています。
これまで、リフレクターの基材部分の素材は、主に石油を原料としたポリエステルなどの合成繊維が市場の大半を占めていました。一方、近年、ファッション業界においても環境負荷低減に貢献する素材への関心が高まっており、より持続可能な製品開発が求められています。こうした背景から、環境負荷低減に貢献する素材への置き換えを視野に入れ、薄型軽量リフレクタークロス(再帰性反射材)「Ref Lite ウルトラライトリフレクター」にPlaXを採用しました。
全31色のカラー展開に加え、オリジナルカラーのご相談も可能です。環境負荷を軽減しながらも、多彩なデザインを実現します。今後もRef Liteは、リフレクター製品の新たな可能性を追求し、デザイナーやクリエイターの表現の幅を広げるとともに、社会や環境に配慮した製品開発を通じて、持続可能な次世代のファッション業界をサポートします。
■製品について
PlaXはサトウキビを原料とする植物由来の合成繊維であり、石油由来の合成繊維を代替することで、資源枯渇や二酸化炭素排出などの環境課題に貢献する、Bioworks社が研究開発した新素材です。PlaXの採用により、環境に配慮した新たなリフレクター製品の開発が実現しました。
■カラーイメージ
■Bioworks株式会社 執行役員 PlaX事業部部長 三輪和貴氏コメント
このたび、Mipox社の「Ref Lite」にPlaXが採用されたことを大変嬉しく思います。先日出展した国際生地見本市Premiere Visionでも、PlaXを使用したRef Liteの生地は多くの来場者の注目を集め、ハイブランドからも高い評価を受けました。展示された約150品番の中でも特に関心を集め、TOP5に入るほど多くのブランドにピックアップされるなど、その可能性を改めて実感しました。今後も、環境負荷の低減とファッションの新たな可能性を広げる素材として、PlaXのさらなる展開を進めてまいります。
■Mipox株式会社 Ref Lite責任者 宮本純一コメント
環境負荷の低減が求められる中、ファッション業界においてもサステナブルな素材の導入は急務となっています。特に、生分解性素材を使用したリフレクタークロスへのニーズは高まり続けており、当社としてもその課題解決に向けた取り組みを進めてきました。そして、自社での製造評価や開発を重ねた結果、Bioworks社のPlaXをベースにしたウルトラライトリフレクターシリーズを開発できました。本製品は、環境に配慮しながらも機能性を維持しており、さらにカラー展開も可能です。ユニフォーム業界のみならず、ファッション業界でも新たな可能性を広げると確信しています。今後も持続可能なものづくりを推進し、業界の皆様とともにファッション業界に新たな価値を創出してまいります。
■「PlaX(プラックス)」とは
《PlaXの特徴》
「PlaX」は、サトウキビなどの植物を原料とするバイオマス素材「ポリ乳酸(PLA)」に、当社が独自に開発した「植物由来の添加剤」を加えることで、品質と機能をアップデートした環境負荷低減に貢献する新素材です。石油由来の合成繊維であるポリエステルなどの代替はもちろん、汎用性に優れた素材として世界的に注目を集めています。
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ポリエステルと比較して、PlaXに置き換えることで、長繊維の製造にかかるCO2排出量を70%削減、短繊維(原綿)の製造にかかるCO2排出量を50%削減。
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綿と比較して原料から糸製造時までの水使用量を90%削減。
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微生物によって水やCO2に分解される「生分解性」の特性を持つ素材。
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廃棄物から同等の素材を再生産する「ケミカルリサイクル」と相性が良く、資源を循環させるクローズドループの実現に向けた研究開発が進む。
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焼却廃棄時のCO2排出量を削減。ダイオキシンなどの有害物質も発生しない。
■Bioworks株式会社とは
Bioworksは、「つくる喜びと、着る豊かさが続く、新たな⽣態系(エコシステム)」をビジョンに、ポリ乳酸を原料とする植物由来の次世代合成繊維「PlaX」の製造・販売を⾏うマテリアルクリエイションカンパニーです。2015年の創業以来、ポリ乳酸の研究開発で蓄積された知⾒をもとに、2021年より繊維事業へと展開。ファッション業界における⽯油由来原料からの脱却の⼀翼を担う素材として、国内外の繊維企業やブランドから注⽬を集め、採⽤が始まっています。
Bioworks WEB: https://www.bioworks.co.jp/
bio公式OnlineStore: https://bio-plax.com/
■Ref Lite概要
ブランド名: Ref Lite(レフライト)
国内で初めて再帰性反射布を製造した「Ref Lite(レフライト)」。約50年間にわたり、反射材業界のパイオニアとして技術を磨いてまいりました。リフレクター表面の特殊加工や調合調色など、高い技術を駆使し、高い反射性、多様なカラーバリエーションを実現します。高度な視認性が求められるプロフェッショナル向けにはもちろん、感性を自在に表現するためのファッション用途まで、あらゆる分野で価値ある輝きを生み出します。人に、毎日に、最高の輝きを届ける。Ref Liteが実現します。
■Ref Liteの特徴
① 無限のカラーバリエーション
Ref Lite最大の特徴は、無限のカラーバリエーション。従来の反射材では実現できなかった、自由な色表現を可能にします。
② 高度な反射性能
細密充填技術を極めたRef Liteは、ガラスビーズを均一かつ高密度に配列。優れた反射性能を発揮します。
③ 柔軟なカスタムメイド・少量オーダーに対応
Ref Liteならカラーだけでなく、基材まで選択可能。原反の長さが50m~の少量生産にも対応。お客様のオーダーに合わせてカスタマイズできるため、最適な製品をご提供できます。
④ 創業の地・京都だから作れる輝き
1968年、Ref Liteは西陣織や友禅染などの伝統産業が息づく京都で生まれました。この地で育んだ豊かな色彩感覚と洗練された美意識を受け継ぎ、現在も進化を続けています。
⑤ 豊富な採用実績
Ref Liteは警察や消防などの官公庁や大手企業など、厳しい品質基準を要する団体・企業から多くの採用実績を誇ります。
※Ref LiteおよびRef LiteロゴはMipox株式会社の登録商標となります。
※メディアの方向けに反射布のサンプル提供も可能です。お問い合わせ先までご連絡ください。
■Mipox会社概要
会社名:Mipox(マイポックス)株式会社
所在地:栃木県鹿沼市さつき町18
創 業:大正14年(1925年)11月21日
代 表:代表取締役社長 渡邉 淳
U R L : https://www.mipox.co.jp/
証券コード:5381
【Mipoxについて】
Mipox株式会社は、まもなく創業100周年を迎えます。これまで培ってきた技術力を基に、更なる進化と持続的な成長を目指します。1925年に箔や顔料を輸入販売するドイツ系商社としてスタートし、1970年代より本格的に研磨分野に参入しました。当社の事業は非常にニッチではありますが、「塗る」「切る」「磨く」のコア技術を基に、ハードディスクや光ファイバーをはじめとするハイテク分野で強みを発揮してまいりました。
これからも挑戦を続ける100年ベンチャーとして、持続可能な社会の実現を目指し、お客様が実現したいことを具現化し、「塗る」「切る」「磨く」のコア技術で世界を変えていきます。