ロジェ・デュブイ Watches & Wonders Geneva 2025 新作

 夢の継承:エクスカリバー グランドコンプリケーション

リシュモンジャパン株式会社のプレスリリース

ロジェ・デュブイ氏は、最も象徴的な複雑機構を称える新しい表現方法を想像することに生涯を費やした、献身的な時計職人でした。彼の名を冠したメゾンの創立30 周年記念に際し、彼がインスピレーションを与えた時計職人たちは、創業者のエモーショナルな夢が今もなお美しく動き続けていることを証明しています。それがエクスカリバー グランドコンプリケーションです。

このエクスクルーシブなタイムピースは、卓越した時計製造の旅路の30 年に敬意を表しているだけでなく、優れた高級時計の認証であるジュネーブ・シールが刻印された3 つのコンプリケーションと象徴的なバイレトログラードという希少性を兼ね備えています。

高級時計において、これらの複雑機構はそれぞれが設計において非常に複雑であることが知られ、特にここではロジェ氏の時計職人としての高度な専門性を組み合わせ、体現しています。長い年月をかけて蓄積された彼の時計製造の経験と知識は、卓越した機械的な技術だけではなく、独創的な表現力によって高められたタイムピースを生み出す原動力となりました。

この新作は、メゾンの揺るぎない理念を体現し、ロジェ・デュブイならではのスタイルでその精神を称えています。

複雑機構が織りなす精緻な調和

枠にとらわれない発想でメカニズムにアプローチする姿勢は、メゾンのDNA に深く刻まれています。ロジェ・デュブイ氏は、複雑機構に魅了され、創作への情熱を絶やさず、時計製造の歴史的価値の永続と発展に努めると同時に、次世代への継承にも熱心でした。

そのインスピレーションを胸に、ロジェ・デュブイの時計職人は2009 年、初の100%自社製グランドコンプリケーション キャリバーを完成させました。グランドコンプリケーションとは、基本となる時計機能に3 つ以上の複雑機構を統合した時計の名称です。RD0829 は、その基準を満たすべく、永久カレンダー、ミニッツリピーター、フライング トゥールビヨン ダブルマイクロローターという時計製造の頂点を極める3 つの複雑機構を搭載しています。

そして2025 年、第2 のグランドコンプリケーション キャリバーが誕生します。

初代につづき、永久カレンダー、ミニッツリピーター、自動巻きトゥールビヨンのすべてが洗練されたムーブメントに収められています。キャリバーRD118 は約60 時間のパワーリザーブを誇るほか、あらゆる側面に施された多様な仕上げによってその魅力が一層際立ちます。細部に至るまでこだわり抜かれたこの装飾により、このタイムピースはジュネーブ・シール認証を獲得しています。この名誉を獲得するには、684 の部品すべてに手作業で丁寧に装飾を施す必要があります。この認証は作品の美しさはもちろん、タイムピースの製造地、傑出した機能性、卓越した計時精度を保証するものです。

永久カレンダー

永久カレンダーの創造は、一朝一夕には成し得ないものです。しかしロジェ・デュブイ氏は、こうした挑戦的課題も魅力の要素として捉えていました。これは彼のお気に入りの複雑機構であり、特に忍耐強い時計職人であった彼は、この機構の複雑な職人技に時間を費やすことに大きな喜びを見出していました。デュブイ氏は永久カレンダーの制御は困難を極めること、そして「間違いなく職人たちが恐れる存在である」ことを認識していました。しかし彼の自由で斬新なアプローチは、論理ではなく感情を中心としており、この熱い思いこそが機構を適切に制御する導きとなりました。この情熱と献身こそ、彼の生涯をかけた時計製造哲学の本質を表しています。

実際、永久カレンダーの設計には、揺るぎない忍耐が求められます。グレゴリオ暦の複雑な仕組みに対応するには、誤作動のない精緻な機械的記憶を持たせ、数十年先の未来まで正確に時を刻み続ける必要

があります。これには28 日、30 日、31 日と日数の異なる月を自動的に計算し、4 年に1 度のうるう年に合わせて調整する機能が含まれます。エクスカリバー グランドコンプリケーションは、こうした高度に複雑な要求条件を満たすことによって、西暦2100 年まで手動補正を必要としない精度を実現しました。2100 年の補正後はさらに100 年間、自動で正確な月日を刻み続けます。

バイレトログラード表示

バイレトログラード表示を採用することで、この永久カレンダーの革新はさらなる発展を続けます。カレンダー表示の針は、一巡して素早くゼロへ帰針する前まで半円形の目盛りに沿って優雅に移動します。

ロジェ・デュブイ氏が築き上げたキャリアには数々の輝かしい功績がありますが、バイレトログラード表示の開発は、その中でも特に象徴的なもののひとつです。さらに1980 年代には時計職人のジャン-マルク・ヴィダレッシュ氏とのパートナーシップを通して、その当時の革新性を象徴するような多数のキャリバーを開発し、特許を取得しました。このひとつが共同で特許を取得したレトログラード表示システムであり、2 名の時計職人がそれぞれの才能を活かして最適化・近代化させた複雑機構です。

この共同特許こそ、1995 年に誕生したロジェ・デュブイ初期の腕時計のベースとなったのです。

そして現代、エクスカリバー グランドコンプリケーションへと受け継がれたバイレトログラード表示は、曜日と日付を個別に示すスケールを備え、どちらにもエクスカリバーシリーズを象徴するスケルトン針がセミインスタントジャンプ機能とともに搭載されています。その他にも、11 時と12 時位置の間には月表示ディスクを搭載し、それに寄り添うようにうるう年表示が配されています。

ミニッツリピーター

時には、「聴くこと」は、「見ること」と同様の美しさをもたらします。エクスカリバー グランドコンプリケーションは、ミニッツリピーター複雑機構をそのキャリバー内に搭載することで、この感覚を確かに裏付けてくれます。電灯が発明される前、夜間に時を知らせる手段として開発されたミニッツリピーターは、複雑機構において最も困難の多い挑戦のひとつとされており、時計職人はまるで音楽家のように、微細な調整を重ねながらタイムピースの音を整え、楽器を奏でるかのように仕上げていきます。

このタイムピースでは、ケースの左側にあるプッシャーによって三全音を起動し、それぞれのカムの情報をミニッツリピーターのメインのスピンドルシステムが機械的に読み取り、それがラックに伝達されてハンマーがゴングを鳴らします。

2020 年に発表されたエクスカリバー ディアボルス イン マキナと同様に、ロジェ・デュブイのミニッツリピーターはその音の表現と旋律編成への細やかな配慮によって特徴づけられます。

一方で奏でられる音色は、聴く者に予想外の感覚をもたらします。中世には「悪魔の音程」として知られていた三全音の響きは、低音で時間を、高音で分を、両音が15 分を知らせます。3 つの全音、または6 つの半音によって構成される悪魔の音程は、宗教音楽では厳しく禁じられていましたが、その不安定で神秘的な音の響きは、のちの音楽において重要な役割を果たし、特にブルース音楽のコード進行に独特のニュアンスや深みをもたらしています。

さらにロジェ・デュブイは、ミニッツリピーター複雑機構にもうひとつの高度な機能を搭載しました。「オールオアナッシング」メカニズムを採用し、プッシャーを完全に押し込んだ場合のみ作動し、中途半端な動作では決してチャイムが鳴らないよう設計されています。これにより、誤作動による機構の損傷を防ぎ、最高レベルの安全性を確保しています。

トゥールビヨン

ロジェ・デュブイ氏にとって、トゥールビヨンはキャリバー内の空間を最適化する最善の方法であり、キャリバー内に複雑機構や美しい装飾やデザインを加える際に役立ちました。エクスカリバー グランドコンプリケーションも、この精神が忠実に反映された作品です。

5 時と6 時位置には、ロジェ・デュブイの数あるトゥールビヨン機構と呼応するフライングトゥールビヨンを、象徴的デザインで配しました。ケルト十字からインスピレーションを得たミラーポリッシュ仕上げのケージから、軽量の非磁性チタン素材の巧みな使用に至るまで、トゥールビヨンはメゾンの革新性と感動的なアプローチを見事に体現しています。

そしてこの重力を超えたメカニズムは、ロジェ・デュブイのクラフトマンシップで多く見かけられる複雑機構となり、メゾンを象徴する存在となりました。

手にできる希少性

ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2025 にて発表されるエクスカリバー グランドコンプリケーションは、世界限定8 本となり、真の時計愛好家の中でも限られた方に向けた希少なタイムピースです。

45mm のピンクゴールド製ケースには、交換可能なブラウンのカーフスキンレザーストラップと、ケースの艶めきと呼応するピンクゴールド製バックルがついています。また、透明なサファイアクリスタルのケースバックからは、精緻かつ引き込まれるような魅力をはなつメカニズムを堪能できます。

ロジェ・デュブイは独創性そのものを体現するような、革新性溢れるタイムピースの創造にこだわり続けてきました。メゾンの創立30 周年という節目に誕生するこのタイムピースは、創立者の夢に捧げる壮大なトリビュートであり、現在でもインスピレーションをもたらし続ける共同創立者の斬新な時計製造アプローチを体現しています。

エクスカリバー グランドコンプリケーション

Ref. DBEX1179

ブティック限定、8本

ケース径45㎜、自動巻き。ピンクゴールド製ケース。永久カレンダー、ミニッツリピーター、フライング・トゥールビヨン。文字盤には黒いトップと白い研磨された斜面に転写されたミニッツトラック、中央に白いSLNを備えた研磨され金メッキされた時針と分針。曜日と日付のバイレトログラードによるカレンダー表示。ディスクによる月と閏年の表示。ピンクゴールド製フォールディングバックルとブラウンのカーフストラップ。104,720,000円(税込予価)。

<ロジェ・デュブイ ブティック>

ロジェ・デュブイ 銀座ブティック 03-5537-5317

ロジェ・デュブイ 名古屋ブティック 052-990-3908

ロジェ・デュブイ 大丸心斎橋店ブティック 06‐6271-1231(代表)

ロジェ・デュブイ 岩田屋本店ブティック 092-791-5800

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