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Sensor Towerのプレスリリース
デジタル化の潮流が世界中を席巻する今日において、ブランドによるデジタル広告分野での投資とイノベーションが市場拡大の推進役になっています。このレポートでは、世界における2025年のAPAC地域ファッション・スキンケアブランドの国別デジタル広告出稿動向およびAPAC地域のファッション・スキンケアブランドの広告出稿実績を詳しく分析しています。また、Halara、アモーレパシフィック、資生堂の広告出稿戦略およびペルソナならびにグローバルな持続的成長についてのケーススタディも行っています。さらに詳しい情報については以下のボタンをクリックして、レポート全文を無料ダウンロードしてください。
直近1年のアメリカでのデジタル広告費はファッションブランドが62億ドル以上、スキンケアブランドが11億ドル以上
ファッションブランドは、依然としてアメリカにおいて最も多くデジタル広告を出稿しています。直近12ヵ月でアメリカ市場に向けて62億ドル以上の広告費が投じられ、同期間のアメリカにおけるインプレッション数は7,800億を超えています。ファッションブランドは、依然としてアメリカにおいて最も多くデジタル広告を出稿しています。直近12ヵ月でアメリカ市場に向けて62億ドル以上の広告費が投じられ、同期間のアメリカにおけるインプレッション数は7,800億を超えています。
いずれの国においても、デジタル広告費およびインプレッション数は、ショッピングシーズンを迎える11月に最多となります。アメリカにおいては、11月のファッションブランドのデジタル広告費が9月から35%増加しました。
SHEINが多くの国のAPAC地域ファッションブランド広告インプレッション数で上位に
ファストファッション小売ブランドSHEINは、流行変化への対応の速さと効率的なサプライチェーン管理で知られ、瞬く間に世界最大のファストファッションECの一つにまで成長しました。2024年3月から2025年2月までのアメリカ、イギリス、ドイツ、日本におけるSHEINのデジタル広告のインプレッション数は、APAC地域ファッションブランドのトップであるほか、韓国では2位に躍進しており、グローバルな成長のための確固たる基礎を築いています。Sensor Tower App IQのデータによると、『SHEIN』は、世界のファッションアプリ市場において絶対優位を保っており、2024年のダウンロード数が2位の5倍近くに達しています。
消費財ブランドとして世界的に有名な花王は、品質重視の姿勢およびイノベーション能力の高さによって世界中の消費者の好評を博しています。花王は、2024年3月から2025年2月までの日本における広告インプレッション数が最も多いAPACスキンケアブランドになっています。また、アメリカ、イギリス、ドイツにおいても広告のインプレッション数が際立っており、これら3ヵ国においてAPAC地域スキンケアブランドランキングでトップ3に入っています。
Halaraはブランドポジショニングと広告戦略の差別化によって頭角を現す
新鋭のスポーツ・カジュアルウェアブランドのHalaraは、北アメリカの若年女性消費者に狙いを定め、手ごろな価格、ファッショナブルなデザイン、豊富なラインアップ、差別化されたデジタル広告の出稿によって、競争が激しいスポーツ・カジュアルウェア市場で頭角を現しています。
Halaraはモバイル市場急成長期のビジネスチャンスを確実に捉え、オンライン販路を積極的に拡大しています。2021年1月にリリースされた『Halara』アプリのダウンロード数は急増し続けており、2024年にさらに57%増加して、同年の『lululemon』のダウンロード数の1.8倍の540万に達しました。国別では、主要市場のアメリカで50%以上がダウンロードされています。月間アクティブユーザー数(MAU:Monthly Active Users)も急増し続けており、2025年1月には前年同月の1.5倍近くまで増加して2025年1月の『lululemon』の5.2倍に達しています。
Halaraの価格設定は、lululemonなどの人気ブランドよりも強く顧客を引き付ける力があります。そのため、lululemonの広告クリエイティブが製品と運動のマッチング性を強調してハイエンドブランドの特性を押し出しているのに対し、Halaraの広告クリエイティブは、低価格および割引をアピールしています。
アモーレパシフィックは傘下のブランドLANEIGEをてこに急速にアメリカ市場を開拓
アモーレパシフィックは韓国の大手化粧品メーカーで、Sulwhasoo、LANEIGE、INNISFREEなど多数の著名ブランドを保有しています。アモーレパシフィックの2024年の世界収益は、アメリカ大陸での売上高の大幅な増加を受け、前年から5.7%増加して3兆8,900億ウォンに達しました。
アモーレパシフィックは、デジタル広告出稿数を増加させることでアメリカスキンケア用品市場広告インプレッション数ランキングにおいて、2021年の65位から2024年の16位まで上昇させ、インプレッション数が最も多い韓国スキンケア関連企業になっています。アモーレパシフィックは、デジタル広告を積極的に出稿したことによって、北アメリカでの売上高が2021年の989億ウォンから2024年の5,246億ウォンへと大幅に増加しており、直近3年の売上高成長率は、84%、58%、83%となっています。
アモーレパシフィックは、アメリカにおいて保有ブランドLANEIGEに的を絞って広告を出稿しており、その2024年のアメリカでのデジタル広告費は、アモーレパシフィックが同年にアメリカで投じた広告費の66%を占めています。アモーレパシフィックの年次レポートによると、LANEIGEはアメリカにおけるデジタル広告のインプレッション数の急増に合わせ、アメリカでの売上高も増加が続き、2024年第4四半期には127%増加しています。
LANEIGEのWater Bankシリーズ(保湿フェイスクリーム)、Lip Sleeping Mask(リップパック)などの製品は、Kビューティーを好み、補水・保湿に気をつかう若年消費者の好評を博しています。Sensor Tower Audience Insightsのデータによると、LANEIGEのアメリカにおけるデジタル広告オーディエンスに占める18歳から24歳までの層の割合は50%に迫り、年齢層を35歳まで広げると、その割合は80%にも達します。
資生堂は日本市場の防衛と海外市場の開拓にデジタル広告を利用
資生堂は世界で最も歴史のある化粧品メーカーの一つで、2024年度の世界売上高が前年から1.8%増加して9,906億円に上っています。その収益は、日本が世界最多であり、世界合計収益の29%に達しています。アメリカ大陸およびEMEA地域での売上高が顕著に増加しており、アメリカ大陸では7.5%、EMEA地域では13.4%増加しています。
資生堂はデジタル広告を出稿することで、中心の日本市場を安定させると同時に、積極的にアメリカおよびヨーロッパにおける市場シェアを拡大しています。直近12ヵ月において、資生堂の日本におけるデジタル広告のインプレッション数は、アメリカにおけるインプレッション数の3.5倍に達しています。また中核ブランドに狙いを定めてInstagramを中心に広告出稿しており、Instagramでのインプレッション数の割合が56%に達しています。
資生堂のアメリカにおける広告は、化粧品ブランドのNARS Cosmeticsを中心に出稿しており、NARS Cosmeticsブランドだけで直近12ヵ月のインプレッション数の67%を占めています。資生堂はアメリカにおいて、YouTube、Facebookなどを主な広告出稿先としており、YouTubeのインプレッション数の割合が41%となっています。
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詳細情報は弊社ウェブサイトに記載しています:
https://sensortower.com/ja/blog/apparel-and-skincare-advertising-trends-2025-JP
Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。P&G、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つApp Performance Insights、広告戦略の最適化に活用いただけるApp Advertising Insightsなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
Sensor Towerは、Pocket Gamer Mobile Games Awards 2022において、Best Analytics / Data Tool賞を受賞しました。
日本オフィスは2025年より東京・神田に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。
Sensor Towerカントリーマネージャー(日本)
松尾蔵人
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