LVMH メティエ ダール 第9回「アーティスト・イン・レジデンス」に米澤柊氏を選出

日本のクラフツマンシップへの継続的なコミットメントを表明

LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン合同会社のプレスリリース

©Azusa Yamaguchi

LVMH メティエ ダールはこのたび、新進気鋭の日本人アーティスト 米澤柊氏を第9回「アーティスト・イン・レジデンス」に選出いたしました。本プログラムが日本で初めて実施されることは、日本が誇る豊かな芸術文化と卓越したクラフトマンシップへの深い敬意を象徴するものです。また、日本の優れた職人技の継承と発展を目指し、2022年に世界初の支部としてLVMH メティエ ダール ジャパンを設立したことに続き、今回の取り組みは、LVMH メティエ ダールにとって日本の重要性をさらに深めるものとなります。

今回の「アーティスト・イン・レジデンス」は、1月13日より6ヶ月間にわたり岡山県のデニム生地マニュファクチャーであるクロキ株式会社を拠点に行われます。1950年に創業し、今年75周年を迎えるクロキは、2023年4月にLVMH メティエ ダールと日本初のパートナーシップを締結しました。染色から織布、整理加工まで一貫して行う、緻密に垂直統合された生産工程が世界的に高く評価されており、ヴィンテージのシャトル織機と岡山県井原市の清らかな天然軟水を使用した、独自の風合いと卓越した品質を誇るデニムを生み出しています。米澤氏は、クロキの類まれな専門知識を取り入れながら、デニム生産におけるクラフツマンシップの新たな領域を探求し、完全に自由な創作活動に挑みます。

このコラボレーションは、日本の伝統技術と現代的な芸術的ビジョンが交差する特別な機会を提供するものです。

2023~2024年のLVMH メティエ ダール「アーティスト・イン・レジデンス」に選出されたジョゼファ・チャム氏は、フランスとポルトガルに拠点を置くメタル マニュファクチャー Jade Groupeにて金属彫刻を制作しました。それに続く米澤氏による今回の「アーティスト・イン・レジデンス」は、LVMH メティエ ダールが新進アーティストの育成と伝統工芸への革新的なアプローチを継続的に支援する姿勢を象徴するとともに、日本のアートシーンの活気に満ちた進化を浮き彫りにします。

制作された作品は、2025年中に発表される予定です。

また、LVMH メティエ ダールは、アーティスト選考プロセスにアートアドバイザーとして多大なるご尽力をいただきました片岡真実氏、村上隆氏、名和晃平氏、ジャン=ポール・クラヴェリー氏に心より感謝申し上げます。

 

LVMH メティエ ダール

2015 年の創設以来、LVMH メティエ ダールは 五大陸にまたがるコミュニティとして活動してきました。 これは、持続可能性に常に重点を置きながらイノベーションを促進し、大幅な排出量削減と生産プロセスの合理化を可能にする、先進的な思考を持つマニュファクチャーと職人のグローバルなネットワークです。ラグジュアリー産業において豊かな伝統と世界トップクラスの専門知識を持つ皮革なめし加工、牧畜、印刷加工、金属加工、繊維やファブリック生産を含む、卓越した技術を誇るサプライヤーの集合体を形成しています。

牛革および羊革に関して言えば、LVMH メティエ ダールはフランス、イタリア、スペインに拠点を築いています。すなわち、原材料供給源となる牧畜についてはドメーヌ・デ・マシーフをパートナーに選び、革なめしと仕上げ加工についてはレ・タンヌリ・ルー、マゾーニ、リバ・ギシャとの提携で、極上のカーフおよびラムスキンの供給を確保しています。レザーのプレタポルテ縫製については、高いノウハウを持つロバンスに投資しています。

エキゾチックレザーに関して同様の取り組みがなされ、LVMH メティエ ダールは、アフリカ、オーストラリア、米国で、「アニマル・ウェルフェア」認証を受けた施設のネットワークを構築することで飼育のトレーサビリティを確保するとともに、クロコダイルレザーの鞣しと仕上げ加工のスペシャリストとて国際的に認知されているヘンローンレザー社(シンガポール、イタリア)を傘下に置きました。またスペインのバレンシアに拠点を置く、リザードやパイソンのなめし加工においてトップクラスの技術を誇るベルデベレーノ社の株式の大部分を取得しました。

LVMH メティエ ダールはまた、欧州やアジアを拠点として、ラグジュアリーメゾンに最高級のメタルピースを供給しているメーカーであるメネガッティ、GBJM、ジェイドをパートナーとして組み入れています。

さらに2022年12月に日本における活動拠点としてLVMH メティエ ダール ジャパンを設立、2023年4月には世界屈指のデニム生産地として知られる岡山県のデニム生地マニュファクチャーであるクロキ株式会社と日本初のパートナーシップを締結しました。

クロキ株式会社

1950年、岡山県井原市にて黒木織布として創業。1960年代よりデニムの製造・販売をスタートし、今や世界的ブランドとなった日本のデニムの品質向上と産業の発展を牽引してきました。現在も創業地である岡山県井原市を拠点に、その清らかな水に恵まれた豊かな自然と共生しながら、染色、織布、整理加工までを自社で一貫して行うことにより、高品質のデニム素材と製品を生産しています。

本社:岡山県井原市西江原町5560  代表:黒木 立志

詳しくは http://www.denim-kuroki.co.jp をご覧ください。

米澤柊

米澤柊は、デジタルと物理的な現実の交差点を探求する作品で知られる、27 歳の新進アーティスト兼アニメーターです。ビデオ、2D 作品、インスタレーションを含む米澤のマルチメディア作品は、アニメキャラクターの幽霊のような肉体を掘り下げ、彼らが住むはかない感情と雰囲気のある空間を捉えています。また、デジタルアニメーションと実際の現実の生き物、人間の魂が同じものであり、隣人のような関係であるという考えを持っています。

「Obake’s Screenshots」シリーズを含む米澤の作品は、特にデジタル領域における生と死、そして存在の循環性という根本的な問題に取り組んでいます。アニメーションの微妙なテクスチャと残像を明らかにすることで、米澤はデジタル作品に生命感を吹き込み、現代社会の複雑さを乗り越えようとしている人々に慰めを与えようとしています。ただ、景色の中でそこにいるだけのアニメを見ることは、目の前のあなたを見ることと同じようです。

米澤柊が第 9 回「アーティスト・イン・レジデンス」に選ばれたことは、米澤柊のキャリアにおける重要な節目です。

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