MEDEL GALLERY SHUのプレスリリース
MEDEL GALLERY SHUでは、1月17日より29日までオランダ人アーティスト、テオヤンセンによって創造された「ストランドビースト」の制作過程が覗けるスケッチ展を開催します。
OVERVIEW
テオ・ヤンセン。オランダ人アーティストであり、物理学の経験を駆使して独自のアートを生み出してきた彼の作品「ストランドビースト」シリーズは、生命の進化と自然の力を表現するユニークなものです。彼のアートは、生命の摂理を再創造し、その進化の過程を追い求めるテーマに基づいています。
1980年代後半、コンピューター上で生き物の動きをプログラムした「Lineamentum」を発表したことから始まるテオ・ヤンセンの探求。1990年からは、風を動力源に、砂浜を歩行する架空の生物「ストランドビースト」の制作に取り組み始めました。オランダ語で「砂浜の生命体」を意味するこのビーストたちは、現在の形に至るまで、試行錯誤と進化を繰り返してきました。
現在では世界中の美術館で展示の機会を得てきました。
本展では、「ストランドビースト」のスケッチを通じて、テオ・ヤンセンがどのようにして独自の架空動物を生みだす創造的な過程を覗き見ることができます。
生命の進化を見つめていたい
これらの動きは、自然界の動物を模倣したというよりは、風を動力源とし、砂浜をまっすぐに歩行する機能を生み出すために、遺伝的アルゴリズムを活用し、三角形の足を開発したことによるのだと言います。
テオはビーストを開発する過程で、風を動力とすることや、強風から守るために群れを成すなど自然界の力学を利用してきました。試行錯誤の中で自然のダイナミズムを注意深く見つめるまなざしが現れており、生命が進化する過程に対する彼の探究が現れています
素材との対話とキネティックエネルギー
素材を限定することによって素材と向き合い、長い時間をかけてその可能性を最大限に引き出すことができたと語っています。
オープンソースによる繁殖
身近な素材で作れることによっても継続的な繁殖の可能性が開かれています。
誰もがビーストの進化に参加できる時代が訪れています。
自然と人間のつながりを再確認する
彼らの歩行する姿は、生命そのもののかよわさや尊さ想起させ、自然の力を再認識すると同時に、人間が自然界にもたらす影響とこれからの進化においての我々の行動についての思考をうながします。
Theo Jansen is engaged in creating new forms of life: the so called strandbeests. Skeletons made from yellow plastic tube (Dutch electricity pipe) are able to walk and get their energy from the wind. They have evolved since their inception in 1990 and have been divided into 12 periods of evolution.
“By developing this evolution, I hope to become wiser in the understanding of existing nature by encountering myself the problems of the real Creator.”
テオ・ヤンセンは、いわゆるストランドビーストと呼ばれる新しい生命体の創造に取り組んでいる。黄色いプラスチックチューブ(オランダの電気パイプ)で作られた骨格は歩くことができ、風からエネルギーを得ている。彼らは1990年の誕生以来進化を続け、12の進化の時期に分けられている。その特性によってこの時期が決まる。ストランドビーストの最も重要な種類はgeneologyで見つけることができる。
「この進化を発展させることで、私は真の創造主の問題に自ら遭遇することで、現存する自然を理解し、より賢くなりたいと願っている」
テオ・ヤンセン
テオ・ヤンセン|Theo Jansen
1968年 デルフト工科大学で物理学を専攻
1975年 画家に転向
1990年 ストランドビーストの制作開始
以後ヨーロッパ各地、アジアで多くの展覧会を開催。
日本では、テオヤンセン展は、札幌芸術の森美術館、山梨県立美術館、千葉県立美術館、宮崎県立美術館等多くの美術館で展示をしています。
MEDEL GALLERY SHU
https://medelgalleryshu.com/
東京都渋谷区神宮前4-28-18
カトル・バン原宿B1
info@medelgalleryshu.com
13:00〜19:00(最終日は17時まで)
木曜休廊
MEDELとは、日本語で「物の美しさをほめ味わうこと」を意味する「愛でる」からきています。唯一無二のアートを賞美し、慈しむという行為を介して、アーティストと鑑賞者、ギャラリーの間に喜びの行き交いが成立してほしいという想いを込め名づけました。“時代を共にする人々にとっての財産であり、未来の社会を照らす火である”とアーティストの活動・作品を定義し、人々の心に残る独創性に富んだスタイルの作品を鑑賞者と共に愛でつつ、次世代に残るようなマーケットや美術史的評価を確立してゆくことが当ギャラリーのミッションです。そのような私たちの活動を通して、独創的な表現を受け容れる多様な社会的風土の醸成に資することができれば、これに勝る喜びはありません。