インドの伝統染布アジュラックを伝える職人ドクター・イスマイル・モハメッド・カトリー氏らが来日記念トークイベントやワークショップを開催
キヤリコ合同会社のプレスリリース
キヤリコ合同会社は、同社が運営するCALICO:the BHAVAN(キヤリコ・ザ・バワン/奈良市雑司町491-5)にて2024年9月13日より企画展「CALICO : the EXHIBITION vol.4 Khatris in transition変わりゆくカトリーの世界」を開催します。
オープニングを記念し、2024年9月13日15時よりインドの工芸染織界を代表するアジュラック染職人ドクター・イスマイル・モハメッド・カトリー氏、息子のスフィヤン・イスマイル・カトリー氏、アブドゥルジャバール・カトリー氏、カトリー研究者の金谷美和氏(国際ファッション専門大学教授)をお招きし、トークイベントを開催いたします。9月14日にはバンダニ(括り絞り染)、15日にはアジュラック染のワークショップを予定しています。
スフィヤン・イスマイル・カトリー氏は5回目の来日、アブドゥルジャバール・カトリー氏は昨年に引き続き3回目の来日となります。
「CALICO : the EXHIBITION vol.4 Khatris in transition変わりゆくカトリーの世界」
インド亜大陸で、何世紀にも渡り、染めの仕事に従事してきたカトリー(Khatri)の人々。
室内に注がれる慎ましい光の元、経典を繰るように黙々と行われる緻密な作業と、照りつける太陽の元で、布の逞しさに頼って行われる荒々しい洗いや乾燥の作業。
極端を行き交いながら、それがやがて、世界の部分でありながら、全体を映すような、独自な布宇宙を作り上げる。
日本において、多くのインド布は、長らく「更紗」として扱われ、背景を知らされない、静物=ものとして捉えられてきた。どのように解釈し使うかは使い手に委ねられ、作り手の存在や本来の用途は、そこから遠い彼方にあった。
今は、作り手がこうして日本にやってくる時代だ。そうした布のひとつひとつに、さまざまな思いや背景があることを知る。その上で使い手としての眼を養い、布との新しい関係をつくっていく時代がきた。
アジュラック染|西インドやパキスタン・シンド州に伝わる伝統染。抜染や捺染を繰り返し、イスラムの影響が強い複雑で特徴的な文様をいくつもの木版を使って染める
カトリー|インド亜大陸で主に染めの仕事に関わるコミュニティ
お問い合わせ先:
キヤリコ合同会社
calicoindiajp@gmail.com | www.calicoindia.jp | 0742-87-1513 | 090-1553-9568
630-8211 奈良市雑司町491-5 キヤリコ合同会社 (月火休)
担当:小林・木山
キヤリコ合同会社
2012年にニューデリーと奈良を拠点にCALICO : the ART of INDIAN VILLAGE FABRICSとして活動を開始。インドの職人・生産団体とともに現地の手仕事の営みや伝統意匠を研究しつつ、カディーやジャムダニなどの手織布やアジュラックなどの手染布、手刺繍布など布・生地と、それらを使った服・生活雑貨、生産・流通のデザインを行う。2021年3月より奈良にギャラリーストアCALICO :the BHAVAN(キヤリコ・ザ・バワン)をオープン。