日本三大綿織物産地の一つとされる磐田市で「綿の産地フェア」を開催

磐田市を含む静岡県西部の遠州地域は、三河(愛知)、泉州(大阪)と並ぶ日本三大綿織物産地の一つとされています。地域の伝統産業を知ってもらおうと産地ならではのイベントが開催されました。

磐田市役所のプレスリリース

令和6年6月8日(土曜)、磐田市のアミューズ豊田で、市内の織物産業について理解を深め、愛着を持ってもらうことを目的に「綿の産地フェア~遠州『染め・織り』マーケット~」(静岡県繊維協会主催)が開催されました。

多くの来場者でにぎわう会場

当日は遠州織物の製造や販売を手掛ける県西部の17社・団体が出展し、コーデュロイや別珍、綿・麻などの生地や製品の販売を行いました。このマーケットでは生産者と交流し、作り手の思いを直接感じられる産地ならではの魅力があり、来場した1,096人が遠州織物に触れ合いました。

また会場には「製紐機(せいちゅうき)」「手織機(ておりき)」などの機械を実際に操作できる体験コーナーが設けられ、織物の製造過程を体験しました。

手織機を体験する子ども

来場者からは「いろんな種類の織物を見ることができて楽しいです」「素敵な生地を購入できたので、自宅で洋服などを作りたいです」などの感想が聞かれました。

磐田市で生産されている主な織物

コーデュロイ

フランス語の「Corde du Roi(王様の畝)」が由来とされています。生地表面の畝(うね)と呼ばれる凸凹が特徴です。磐田市の福田地区はコーデュロイの国内シェア約95%を誇ります。

別珍(べっちん)

英語の「Velveteen」が由来とされています。表面に畝がなく、毛羽で覆われているのが特徴です。高級感のある落ち着いた光沢と深みのある色合いが魅力です。

遠州織物

磐田市を含む遠州地域で織られている織物の総称です。糸から生地になるまでの作業工程が細かく分業化され、各工程の職人が生み出す高品質で豊かな風合いが、国内だけでなく世界からも高い評価を受けています。

コーデュロイをはじめとした磐田市で生産されている織物については、コーデュロイハウスのホームページをご覧ください。

今、あなたにオススメ