【ルイ·ヴィトン】ルイ·ヴィトンとレジェップ·レジェピ、「LVRR-01 クロノグラフ·ア·ソヌリ」を発表

ルイ・ヴィトン ジャパン株式会社のプレスリリース

ルイ・ヴィトンとレジェップ・レジェピは、「LVRR-01 クロノグラフ・ア・ソヌリ」を発表します。

2023年初頭に発表された「ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズ フォー インディペンデント クリエイティブズ」を受け、ルイ・ヴィトンでは著名な独立系ウォッチメーカーと共にタイムピースを創造する一連のコラボレーションをスタートします。その初回プロジェクトは、アトリエ・アクリヴィアとルイ・ヴィトンのコラボレーションから誕生した「LVRR-01 クロノグラフ・ア・ソヌリ」。

「LVRR-01」の基本コンセプトは、サファイアダイヤルのエンブレムに凝縮されています。一見すると、従来の「AKRIVIA」のロゴに見えますが、近くで見ると、「LV」が「AKRIVIA」にさりげなく組み込まれた2つのブランド名を組み合わせたエンブレムであることが分かります。ルイ・ヴィトンのロゴが他のブランドのロゴと組み合わせられるのはメゾンにとって史上初となるもの。

レジェップと旅するルイ

「LVRR-01」は、ルイ・ヴィトンとアトリエ・アクリヴィアという、時間的な隔たりがありながらも同じ情熱を共有する2つのメゾンをシームレスに結び付けます。両メゾンは150年以上の時を隔てて創設されたにも関わらず、とりわけ、クラフツマンシップへのアプローチにおいて核となる価値観を共有し、また、先見性と職人気質を併せ持つ創業者という共通点を持ちます。

1821年、スイス国境からほど近い町で生まれたルイ・ヴィトンは、10代でパリに移り住み、当時の有名なトランク職人の1人に見習いとして働きはじめました。ほどなくして、フランス皇后のような顧客を獲得し、荷造り用木箱やトランクの熟練職人としての名声を高めたルイは、1854年、自身の名を冠したアトリエを開設。多くの顧客に支持されて大成功を収めたルイは、1859年により広い敷地を求めてアニエールに移転。そこには現在もルイ・ヴィトンのトランク製造アトリエが残っています。

歴史は繰り返さないが、しばしば韻を踏む。コソボで生まれたレジェップ・レジェピは、10代でジュネーヴに渡り、若干14歳で高級時計工房の見習いとして働きはじめます。そして2012年、彼はハイウォッチの壮大な伝統に則った時計作りを信念に、自身のブランド「アトリエ・アクリヴィア」を立ち上げました。

両メゾンが共有する高級時計造りへの情熱からはじまったさまざまな出来事が「LVRR-01」の誕生に繋がりました。これは、「ルイ・ヴィトン ウォッチ プライズ フォー インディペンデント クリエイティブズ」の構想を巡って生まれた取組みと言えるでしょう。

歴史に残る偉大なコンプリケーションの結合

「LVRR-01」は、時間の本質に関する包括的な瞑想です。現在時刻を表示するトゥールビヨンレギュレーターを備えた高精度クロノメーターであると同時に、経過時間を計測する計器でもあります。ソヌリ機構によって時間の経過を示す時計の誕生は、時計業界の歴史上初めてのことです。

これらのコンプリケーションは、「LVRR-01」の共同開発を象徴する独創的な両面ディスプレイから目にすることができます。淡い色を施したサファイアクリスタルを使用した現代的なフロントダイヤルと、ホワイトカラーのグラン・フー・エナメルを使用して伝統的な雰囲気に仕上げた裏面のダイヤルを並置したデザインには、両メゾンのアイデンティティが見事に表現されています。

このコンプリケーションは、ルイ・ヴィトンとレジェップ・レジェピの歴史を物語るもの。アトリエ・アクリヴィア初のタイムピースである「AK-01」には、クロノグラフとトゥールビヨンの両方が搭載されていました。一方、ルイ・ヴィトン初のコンプリケーション時計である「タンブール LV277」はクロノグラフ、そしてメゾン初のハイウォッチコンプリケーションはトゥールビヨンでした。

ハイウォッチメイキングの限界に挑む

「LVRR-01」には、レジェップ・レジェピが独自に開発したまったく新しいキャリバーが搭載されています。彼の特徴的な美学に忠実に、極めて伝統的な造りに仕上げられたムーブメントは、手作業で施された装飾や優美な形状のクロノグラフレバーがその品質を物語っています。

「LVRR-01」の卓越したダブルフェイスの文字盤により、ムーブメントにも同様に一風変わったアプローチが求められました。従来のムーブメントに比べ、「LVRR-01」のキャリバーは裏表が逆になっており、クロノグラフとチャイミング機構が裏側ではなく表側に見えるようになっています。これにより、時計の壮麗な仕掛けと装飾を、常に腕元で鑑賞することができるのです。

着色されたサファイアクリスタルのダイヤルからは、アングラージュやブラックポリッシュなどの伝統的な技法により手作業で装飾された部品1つ1つの精巧な仕上げが明らかに。

フロントの6時の位置に堂々と配され、5分ごとに1回転するトゥールビヨンは、レジェップ・レジェピが時計の歴史に敬意を払ってデザインしたもの。従来のトゥールビヨンが1分で1回転するのとは対照的に、5分で1回転するこのトゥールビヨンは、歴史的なクロノメーターの精神に則ったものです。トゥールビヨンのケージの内部には、2本の幅広のアームと8つの振動錘を備えたバランスホイールが搭載されています。これは、マリンクロノメーターに見られる機構をインスピレーション源として生まれたデザインです。

このムーブメントを特徴付けるユニークな点は「クロノグラフ・ア・ソヌリ」、つまり、時計製造の歴史上初めて、腕時計の中にこのような形で統合されることとなった2つのコンプリケーションです。経過時間の計測と打刻機構の組み合わせは、懐中時計においてこれまでにも先例がありますが、それを腕時計で実現した今回の作品は、現代の時計製造における真のステートメントと言えるでしょう。

スタート、ストップ、リセットのクロノグラフ機能は、2時位置のプッシャーで操作。加えて、このクロノグラフには、1分経過するごとにチャイムが鳴るという、経過時間を音で知らせる機能が追加されています。クリアで音楽的な音色のチャイムは、アトリエ・アクリヴィアで開発された強化スチール製のゴングをブラックポリッシュ仕上げのスチール製ハンマーが叩くことで鳴り響き、60秒の経過を調和のとれた1つの音で知らせます。

トゥールビヨンに加え、クロノグラフとソヌリという2つのコンプリケーションを1本の腕時計の中に収めるには、設計技術と具現化の両面で、創意工夫が必要でした。というのも、これらのシステムは、相乗効果を発揮しながら機能しなければならないと共に、それぞれが充分なエネルギーを要するからです。

レジェップ・レジェピは、ムーブメントとクロノグラフから成るタイムキーピングのための動力源を収容するバレルと、チャイムのための動力源を収容するバレルの2つを搭載する「ツインバレル」モデルに仕上げるという簡潔な解決策を考案し、その上に彼ならではのひねりをプラス。標準的なアプローチではバレルを分離し、それぞれが独立して動くようにするところ、レジェップ・レジェピは、2つ目のバレルを特殊な方法でギアトレインに連結する構造を考案したのです。

クロノグラフが作動し、中央の可動部がハンマーによってリリースされると、2番目のバレルからの回転を妨げていたブロックが解除されます。こうしてクロノグラフと打刻機構が作動している間、ベースギアにエネルギーが供給され、ムーブメントを妨げることなく2つのコンプリケーションが適切に機能するのに充分なエネルギーが確保されます。

サファイアダイヤル越しに見えるのは、チャイムを奏でる機械式バレエです。ソヌリ機構と2番目のバレルは、ジュエリーがあしらわれたパレットを備えた2次的エスケープメントに連動。このエスケープメントは2つ目のバレルのエネルギーを周期的に放出し、ソヌリの正確で規則的な打刻を保証します。

 

ケースメイキングの伝説

ルイ・ヴィトンとアトリエ・アクリヴィアのシームレスな融合は、プラチナケースにも受け継がれています。このプラチナケース、とりわけその薄くクラシカルなフォルムには、ルイ・ヴィトンを象徴するタイムピース「タンブール」と、レジェップ・レジェピのスタイリッシュなテイストが完璧にマッチしています。「LVRR-01」では、ドラム(太鼓)から着想を得た「タンブール」のユニークなケースデザインを流線型のフォルムへと再解釈。背の高い傾斜したベゼルとエレガントな彫刻が施されたラグによって、ミッドセンチュリー期の紳士用腕時計を彷彿させる美しいフォルムがいっそう際立ちます。

クラウンとクロノグラフプッシャーは、それぞれ7つの面を持つ形状が特徴です。これは、ルイ・ヴィトンのウォッチをインスピレーション源としたシェイプに、アトリエ・アクリヴィア流のスタイルを掛け合わせ、手作業で仕上げられたもの。ムーブメントのパーツと同様にエッジに面取りが施されたクラウンとプッシャーには、レジェップ・レジェピが採用しているものとまったく同じ技法を用いて、ハンドハンマーによる装飾が施されています。

ケースはアトリエ・アクリヴィアにより、そのケースメイキング工房のマスターケースメーカーであるジャン-ピエール・ハグマンが監督する工程で製造されています。

何十年にもわたる豊かな経験を持つジャン-ピエール・ハグマンの熟練職人の目が、ケースのフォルムとディテールが完璧なものとなるように見届けます。右下のラグに控えめに刻印された彼のイニシャル「JHP」は、ハグマン本人によって裏打ちされた最高品質の証です。

そして、今回のコラボレーションをほのめかす控えめな最後のディテールが、ケースバックに手彫りされた「Louis cruises with Rexhep(レジェップと旅するルイ)」という言葉。このユニークな出逢いに捧げるカリグラフィーです。

 

時が持つさまざまな顔

レジェップ・レジェピとルイ・ヴィトンの個性的で独特な美的コードは、2つのダイヤル上で、それぞれが紛れもない個性を発揮していながら、全体として1本のウォッチに、首尾一貫したかたちで完璧に統合されています。

すっきりとしたスタイルでありながら贅沢な装飾が施されたフロントダイヤルは、ルイ・ヴィトンの現代的な側面を反映した、極めてモダンなデザインに仕上がっています。色付きサファイアクリスタルのディスクには、「レジェップ・レジェピ・クロノメトル・コンテンポラン(RRCC I & II)」を彷彿させる金メッキのミニッツトラックが配されています。

ダイヤルには、半透明の焼成エナメルで満たされた6粒のゴールドキューブが施されています。これはプリカジュールと呼ばれる、ステンドグラスに似た特別なエナメル技法です。このキューブモチーフは、ルイ・ヴィトンが特許を取得したコンプリケーションの1つ、ジャンピングアワーディスプレイ「スピン・タイム」に由来するディテールです。同時に、ダイヤルにあしらわれたゴールドのエレメントは、ルイ・ヴィトンのレザーグッズのさりげなくも、不可欠なディテールであるイエローの糸によるステッチを表現したものでもあります。

フロントフェイスとは対照的に裏面は、光沢感のあるホワイトのグラン・フー・エナメルでクラシカルに仕上げられています。伝統的な計測器へのオマージュとしてレジェップ・レジェピが構想したデザインを、ルイ・ヴィトンのウォッチメイキングアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」のインハウス・エナメラーであるニコラ・ドゥブレルが実現させました。19世紀のクロノグラフ懐中時計を想わせるエナメルダイヤルは、時・分表示をそれぞれエナメルでプリントした2つの目盛りが特徴。また、鋭い鑑識眼の持ち主であればこのエナメルダイヤルのデザインが、1988年にルイ・ヴィトンが初めて製作した腕時計のエスプリを受け継いだものであることに気付くでしょう。

エナメルダイヤルを水平に二等分するように2つのブランド名を横並びに配置したレイアウトには、スタイルと中身の両方において、綿密なコラボレーションから生まれたこのウォッチの共同性が反映されています。ダイヤルベースとなるホワイトゴールドのディスクはアトリエ・アクリヴィアが製作している一方で、エナメル仕上げはニコラ・ドゥブレル率いるルイ・ヴィトンのインハウスエナメル工房が担当しています。

 

ユニークなウォッチのための稀少なトランク

「LVRR-01」は、ルイ・ヴィトンの伝統的なトランクを模したユニークなトランクに収めて届けられます。 

「LVRR-01」のために特別に作られたトランクには、エナメルダイヤル上のクロノグラフの目盛りにインスパイアされたモチーフと、「AKRILVIA」のロゴ、そしてそれぞれのウォッチのシリアルナンバーが手作業で描かれています。仕上げのタッチとして、また「LVRR-01」を手掛けた職人へのオマージュとして、トランクには、レジェップ・レジェピ、ジャン-ピエール・ハグマン、ニコラ・ドゥブレルのサインが再現されています。

「LVRR-01」には、使い込むほどに繊細なパティーナを帯びるヌメ革のルイ・ヴィトンのストラップと、「JHP」のホールマークが刻印されたジャン-ピエール・ハグマン工房製のユニークなプラチナ製ピンバックルが付属されています。

「LVRR-01 ソヌリ・クロノグラフ」

ムーブメント:

・LVRR-01キャリバー:アトリエ・アクリヴィア開発の手巻きムーブメント

・機能:セントラルアワー & ミニッツ、6時位置にファイブミニッツトゥールビヨン;クロノグラフ・ア・ソヌリ(分 & 秒)

・部品数:391(うち55個はトゥールビヨン)

・ パワーリザーブ:72時間

・振動数:21,600回 / 時

・ 石数:41

 

ケース:

・ 再解釈された「タンブール」ケース

・ ケース径:39.9 mm

・厚さ: 12. 2 mm

・ 防水:30 m

 

フロントダイヤル:

・スモーク仕上げの半透明のサファイアダイヤル

・ 半透明のプリカジュールエナメルで満たされた6個のゴールドキューブ

・3N Goldのレールウェイインデックス & ロゴ

 

クロノグラフダイヤル:

・パラジウムゴールドをベースに伝統的なグラン・フー・エナメル

・時・分のツインスケールを採用したエナメルダイヤル

 

ストラップ:

・ ヌメ革

 

バックル:

・ プラチナ製のアーディヨンバックル

 

トランク:

・モノグラム・キャンバスにハンドペインティングを加えたハイウォッチメイキング用トランク

 

ルイ・ヴィトンについて

1854年の創業以来、ルイ・ヴィトンは、革新とスタイルを組み合わせた独自のデザインを常に最高級な品質で提供し続けています。現在もトラベルラゲージ、バッグ、アクセサリーなどの製品を通じて、クリエイティブでありながらもエレガントで実用的である、創業者ルイ・ヴィトンが生み出した「旅の真髄(こころ)」の精神を忠実に受け継いでいます。ルイ・ヴィトンというストーリーを作り上げたのは「大胆さ」でした。伝統を重んじ、歴史の中で建築家、アーティスト、デザイナーに門戸を開き、プレタポルテ、シューズ、アクセサリー、ウォッチ & ファインジュエリー、フレグランスなどの分野を開拓してきたのです。これらの丁寧に製作された製品は、ルイ・ヴィトンがクラフツマンシップにいかにこだわりを持ってきたかという証となっています。

 

詳細は、ルイ·ヴィトン 公式サイトhttps://www.louisvuitton.com をご覧ください。

 

レジェップ・レジェピ – アトリエ・アクリヴィアについて

スタイル、クラフツマンシップ、そして技術において、ジュネーヴの時計製造の歴史にインスパイアされた、トラディショナルウォッチとコンテンポラリーウォッチの両方を扱う独立時計メーカー。レジェップ・レジェピが、2012年、ジュネーヴの旧市街に設立したアトリエ・アクリヴィアでは、レジェップ・レジェピ率いるチームが、必要なノウハウをすべて統合することにより、高級時計製造の伝統に従って精力的に作業を行っています。アトリエ・アクリヴィアでは、各ムーブメントの開発、装飾、組み立てが行われ、マイクロメカニクス工房では、ジャン-ピエール・ハグマンの貴重な協力のもと、ケースの製造が行われています。

レジェップ・レジェピは、2018年に「クロノメトル・コンテンポラン Ⅰ」、そして、2022年には「クロノメトル・コンテンポラン Ⅱ」と、二度にわたりジュネーブ時計グランプリ(GPHG)のメンズ・ウォッチ賞を受賞しています。

詳細は、アトリエ・アクリヴィア公式サイト akrivia.comをご覧ください。

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