【つくば発ジェンダーレスファッション】高校生を対象に「多様性」「ジェンダー学」のワークショップを開催

JiProign(ジプロイン)のプレスリリース

創作欧州料理店・ジェンダーレスファッションなどデザイン性に富んだプロダクトを展開するJake Ito Products Design株式会社(本社:茨城県つくば市、代表:代表取締役Jake Ito(伊藤大貴))が運営する「JiProign(ジプロイン)」において、高校生を対象に既成概念に囚われない自由な発想で多様性あるモノづくりの楽しさをレクチャー

2023年7月30日(日)名古屋市立名東高等学校国際英語科2学年の生徒の方にご招待いただき、「ジェンダーレスファッション」のワークショップを開催しました。生徒の方より「ジェンダーレスの服を作りたい!」とご意見をいただき、「多様性」「ジェンダー学」などをキーワードに、社会・文化的側面から考察し、ファッションカテゴリーの中で、具体的にどのようなものが、「ジェンダーレス」で、何が「ユニセックス」か比較しながら、プロダクト本体がもつ意味合いを一緒に学びました。

■「ジェンダーレス」と「ユニセックス」の比較

定義は非常に曖昧。

新しくカテゴライズされた「ジェンダーレス(=Gender Neutral)」と、これまで社会に広く浸透している「ユニセックス」の定義は、現時点非常に曖昧ですが、ある1つの考え方として下記のようにレクチャー。

・ユニセックス

男女ともに着られる衣服の1つであるが、取り分け、医療服のスクラブや、スポーツユニフォームのように、デザインやシルエットで、ジェンダーを意識しない「無機質のようなプロダクトカテゴリー」。

・ジェンダーレス

これまで男性または女性をメインターゲットとしていたが、それを一部改良することで、「ジェンダー色を部分的に残しながら」、男女ともに中性的に魅せるカテゴリーであり、それをジェンダーレスと称する。弊社オリジナルブランドである「JiProign(ジプロイン)」でも、ワンピースやスカートなどをジェンダーレスファッションとして開発・製造・販売しているが、部分的に女性としての機能美を残しつつ、シルエットやカラーなどのデザインで、男性でも着こなすことができるよう改良しています。ファッションにおいては、まだ認知度は低いが、取り分けコスメ分野であれば、世間の認識度や、ファッション性の高さを理解できると思います。「マニュキュア」や「ファンデーション」のように女性がたしなむ傾向が高いものが、男性にも日常使いできるよう部分的に改良され、市場にリリースされている傾向が昨今あります。

上記から単純に大きく比較考察しても、そのプロダクトから「ジェンダーを感じるか否か」で、まずその本体が持ち合わせている意味合いが異なり、それによってユニセックスとジェンダーレスが区分できると考えます。

■プロダクト制作の考え方

生徒の方々より、最終的に「ジェンダーレスファッションの服を作りたい」とご意見いただき、プロダクト制作の考え方を簡単にレクチャーしました。単純にジェンダー学から考察するには、限界があるため、社会・文化的側面から広く考えていきました。

・「ペルソナ」を考える

まず、漠然とどのような年齢層に、どのようなシチュエーションで、どのようなデザインのモノを作りたいかを考察。

・「既成プロダクト」からヒントを得る

既に市場にあるプロダクトで、どのようなモノが、現時点、一部のジェンダーに限定されたものであるか考える。それをどのように改良することで、性別の区別なく楽しむことができるか。

・「タブー視」から改良を考える

あくまで、個人的考えの1つであるが、女性が男性ルックの装いは、社会的抵抗は少ないが、男性が女性ルックの装いは、国や地域によりその程度が異なるが、少なからず社会や文化的タブー視がある。そのタブー視されているものを、どのように改良することで、ジェンダーの区別なく利用することができるか。

上記をベースに生徒の方々とディスカッションを通して、具体的に深く考察していきました。

■ワークショップの最後に

以前から巷では謳われていたが、ポストコロナの時代では、均一化された集団的意識形成から、「多様性に富んだ個の意識形成」へと個人的価値観と共に、生活スタイルが変化います。しかしながら、社会基盤などが、旧社会のままであるため、その生活スタイルと大きなギャップが生じ、「個々の表現」に限界があるのが現状です。そのような中でも、周囲の考え方を理解しつつ、自分を魅せることに追及してほしいと考え、下記のメッセージを送りました。

『「人類の中に文化」または、「文化の中に人類」が内在しているともいえるが、「文化」という枠組みの中から、飛び出したものが、「新規性」あるプロダクトともいえる。』

『挑戦という行動には、「結果」が伴う。その結果に対して、安易に成功・失敗と区別せず、まず漠然と結果として受け止めてほしい。時間や時代と共に、成功や失敗は判断が分かれるが、あなたが起こした行動という結果は、変わりません。結果は水面の「波」のようなもの。水面を歩けば、波がたち、やがては岸辺という社会・文化にたどり着き、自分に返ってくる。その行動の程度によって、波の大小が異なるだけ。周囲の価値観に惑わされず、挑戦してほしい。』

新しい時代・価値観の中で、自らプロダクトを作りたいという若く、熱い思いを受け止め、ジェンダーレスファッションの服を作るというテーマから、社会・文化的側面から丁寧にレクチャーしました。最後に、弊社製品に袖を通し、モデル撮影の手ほどきをした際、目をキラキラさせ、新しい発見・体験に対して心を躍らせていた彼女たちの様子に、私やご担当の先生含めて、無限大の将来に期待を感じ、以上のようにメッセージを送り、今回のワークショップが終了しました。

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